渦まく知識/Brainstorm
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ドローと若干のライブラリー操作ができるインスタント。結果的に手札の枚数で損をせず、ライブラリーを3枚掘り下げることができる。引いたカードを見てから戻すカードを決められるのも使い勝手がよい。
これを使うと次の2回のドローが確定し不要なカードに決まってしまう可能性もあるが、フェッチランドやThawing Glaciersなどのライブラリーを切り直す手段や占術などと組み合わせることで、これを解消できる。エターナルではフェッチランドがよく使われるため、ほとんどの青いデッキに投入されている。
特に1ターン目の行動に選択肢が少なく、序盤のもたつきが致命傷となるパーミッションにとっては初手の質を安定させる効果が大きく、シャッフル手段を考慮せず投入されることも多い。
手札のカードをライブラリーに戻す点は場合によってはメリットにもなる。例を挙げれば
- 手札破壊に対応して重要なカードをライブラリーに退避させる。
- ライブラリーから直接戦場に出すカードが手札に来てしまった時に手札からライブラリーに戻す。カウンターレベルの反逆者の密告人/Rebel Informer、ドルイドの誓い/Oath of Druids用のクリーチャー、修繕/Tinker用のアーティファクトなど。
- 特定のカードをライブラリーの一番上に置けることを利用する。ドラコ爆発のドラコ/Draco、相殺/Counterbalanceの点数で見たマナ・コスト合わせ、秘密を掘り下げる者/Delver of Secretsの変身、奇跡カードの積み込みなど。
ただのドローカードではなく様々なケースで活躍を見せる優等生である。
- 1マナのインスタントで3枚のカードにアクセスするという点を見れば、Ancestral Recallの調整版だといえる。
- 盗用/Plagiarizeを使われると、相手は3枚ドロー、自分は実質手札を2枚失う上にすき込み/Plow Under同様2ドロー分の遅れをとるというはめに。
- エターナルでの人気を受け、プレミアム・カードは、コモンであるにもかかわらず高額で取引されている。
2008年6月20日より、ヴィンテージで制限カードに指定され、多くのプレイヤーに衝撃を与えた。
イラスト
- 「Brainstorm」は、通常「精神錯乱(の発作)」「ひらめき」などと訳されるが、初出のアイスエイジ版のイラストは、脳に電気が流れている様子が描かれており、どちらの訳とも合致しない。これは、1983年に公開された映画「ブレインストーム」に登場する、記憶や知覚、脳への刺激を伝達・入替できる装置を元ネタとする。
- メルカディアン・マスクス版のイラストは、占い/Soothsayingとストーリー的なつながりがあり、ブレインストーミング法(ブレインストーミング会議方式)から引用されていると言われている。またリミテッド・エディションのAncestral Recallのイラストともポーズが似ている。
- レガシー選手権12では、優勝者のChris Bergesonに、Chris Rahnによる新規描き下ろしイラストの渦まく知識の額が贈られた(→参考)。Vintage Mastersでの再録の際もこの時のイラストが採用されている(カード画像)。
- イゼットvsゴルガリに新規イラストで収録された。コンスピラシー版もこのイラストが使用されている。このイラストでもやはり脳に電気が流れている。
関連カード
- 精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor - [0]の忠誠度能力で、渦巻く知識の効果を発揮する。(ワールドウェイク)
参考
- カード個別評価:メルカディアン・マスクス - コモン
- カード個別評価:アイスエイジ - コモン
- カード個別評価:第5版 - コモン
- カード個別評価:コンスピラシー - コモン
- カード個別評価:エターナルマスターズ - アンコモン
- カード個別評価:Vintage Masters - コモン
- カード個別評価:Masters Edition 2 - コモン