真髄の針/Pithing Needle
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Pithing Needle / 真髄の針 (1)
アーティファクト
アーティファクト
真髄の針が戦場に出るに際し、カードの名前1つを選ぶ。
その選ばれた名前を持つ発生源の起動型能力は、それがマナ能力でないかぎり起動できない。
神河救済で登場した、指定したカードの起動型能力を封じるアーティファクト。通称「針」。当時のスタンダード・トーナメントでもっとも使われるだろうと評判になったほぞカードであり、事実、同エキスパンションのトップレアであった。
神河救済までで、これ以外に起動型能力を封じるカードは5枚存在するが、それはどれもクリーチャーかアーティファクトだけであり、エンチャントや土地、さらにはパーマネントではない手札や墓地のカードの起動型能力まで封じることのできるカードはこれだけである。
対立/Opposition、騙し討ち/Sneak Attack、永遠のドラゴン/Eternal Dragonなど指定範囲は広い。指定範囲が増えた反面、カードを状況に応じて指名する幅も広がったため、プレイングスキルが問われるカードである。使いこなせればゲームを支配できるが、判断を間違えるとどうにもならない。
色を問わず投入可能で簡単かつ強力なプレインズウォーカー対策カードでもある。
- レガシーのメタの中心であったATSを環境から駆逐した張本人。それ以外でも、「針があるから」という理由で活躍できないデッキは数多く存在する。特に、無限マナ系のほとんどはこれ1枚に潰されるため、ある意味環境の安定化に一役買っていると言えるかもしれない。
- 強力な能力を持つが複数回再録されており、入手しやすいカードでもある。
ルール
- 戦場に出ていないカードの起動型能力には、忍術、魂力、サイクリング、変成、蘇生等も含まれる。起動型能力を含むキーワード能力は、起動型能力の項も参照のこと。
- 反転カードや両面カードの場合、反転前後および第1面と第2面ではそれぞれ別名のオブジェクトとして扱う。例えば反転前のカード名を指定した場合は、反転後の起動型能力の起動は禁止されない。
- 現在のテキストでは、起動を禁止されるのは「選ばれた名前を持つ発生源の(マナ能力でない)起動型能力」である。
- 以前はトークンにこの効果は及ばなかったが、2006年4月のオラクル変更によりトークンにも効果が及ぶようになった。 その変更後もカードでない呪文(双つ術/Twincastなどでコピーした稲妻の嵐/Lightning Storm)の起動型能力には及んでいなかったが、第10版収録時の再変更でこれにも効果が及ぶようになった。
- コピーでないトークンの名前は通常はカード名ではないので指定できない。ただし、組立作業員、イリュージョン、裂片などのように同名のカードが存在している場合は指定できる。
- 指定されたカード固有の能力でなく、別のオブジェクトによって与えられる起動型能力も起動を禁止される。
- 起動型能力を与えるカード名を指定しても、それにより起動型能力を与えられた(違う名前の)カードが、その能力の起動を禁止されることはない。
- 例えばリスの巣/Squirrel Nestが森/Forestについている場合、トークン生成を防ぐには「リスの巣」ではなく「森」と宣言する必要がある。
- カード名を指定するのは、真髄の針が解決されて実際に戦場に出る時である。例えば、桜族の長老/Sakura-Tribe Elderが出ている場合に対戦相手が真髄の針を唱えた場合、桜族の長老を指定されると思ったら真髄の針がスタック上にあるうちに能力を起動すれば間に合うが、その場合対戦相手は別のカードを指定することができる。
- ヴァンガードもカードであるので指定することが可能である。
関連カード
類似の能力を持つカード。ただしこれらはマナ能力を封じられる代わりに、土地が指定できなくなっている。
参考
- Moving the Needle(DailyMTG.com、The Week That Was、文:Brian David-Marshall)