ルフ鳥の卵/Rukh Egg
提供:MTG Wiki
クリーチャー — 鳥(Bird) 卵(Egg)
ルフ鳥の卵が死亡したとき、次の終了ステップの開始時に、飛行を持つ赤の4/4の鳥(Bird)クリーチャー・トークンを1体生成する。
0/3戦場に出たばかりでは、4マナ0/3の効率の悪いブロッカーにしかならない。しかし、死亡すると、4/4の飛行持ちという高パフォーマンスのクリーチャーへと孵化する。
能動的に生け贄に捧げる手段や、全体除去と併用して孵化させたい。例えば抹消/Obliterateと組み合わせれば、通常は戦場に4/4飛行だけが残ることになる。
- 印刷時のクリーチャー・タイプは卵であったが、2010年7月のオラクル更新で鳥に変更された。
- アラビアンナイト版のトークンのクリーチャー・タイプは「ルフ鳥/Rukh」であったが、第9版再録時に「鳥」に変更された。
- 第9版の日本語版カードには「ルフ鳥クリーチャー・トークン」と印刷されている誤植がある。
- ルフ鳥とはシンドバッドなどで有名なロック鳥のことであるが、「ロック鳥(Roc)」にはならなかった。ロック鳥の雛/Roc Hatchlingも「鳥」なのだから妥当なところか。
- 孵化する前は卵のはずだが、攻撃に関する制限は一切ないので問題なく戦闘に参加できる。装備品や巨大化/Giant Growth等でパワーを補強してやれば、戦闘ダメージを与えることも可能。
- アラビアンナイト版にはバージョン違いが存在する。コモン1版は普通の不特定マナ・シンボルであるのに対し、コモン3版は通常より暗くて小さい不特定マナ・シンボルとなっている。
エラッタ
戦場から墓地に置かれたときトークンが出る初めてのカードである。そのため、アラビアンナイト当時よく使われ方を勘違いされ、戦場からでなくとも(例えば手札から捨てられたときも)トークンが出るとされたこともあった。
実際、アラビアンナイト版のルール文章では、「If Rukh Egg goes to the graveyard,a Rukh―a 4/4 red flying creature―comes into play on your side at the end of that turn.(後はクリーチャー・トークンの説明が続く)」とあり、文面上、戦場・手札・ライブラリーからの如何にかかわらず、墓地に置かれればトークンが出せるようになっていた。このため、後攻1ターン目に手札を8枚にした後、ディスカード・フェイズ(現在はクリンナップ・ステップ)にルフ鳥の卵を捨ててトークンを出すプレイングが横行した。のちにDuelist誌4号でエラッタが発表され、誘発条件が「戦場から墓地に置かれたとき」に修正された。これが、マジック最初のエラッタの1つである。
- 後世に同様のエラッタが出されたカードがある(黄道の龍/Zodiac Dragon)。
関連カード
- ロック鳥の雛/Roc Hatchling - 異なるアプローチだが、同じ「殻を破る」ことで強力になるクリーチャー。(ウェザーライト)
- Chicken Egg - ルフ鳥の卵のパロディ。(アンヒンジド)
主な亜種
死亡すると(基本的に)強力な状態で戻ってくるクリーチャー。亜種はいずれも終了ステップではなくすぐに戻ってくる。
- 召喚者の卵/Summoner's Egg - 4マナ0/4のアーティファクト・クリーチャー。手札から刻印したクリーチャーが戻ってくる。(フィフス・ドーン)
- 探検家タクタク/Tuktuk the Explorer - 3マナ1/1の赤の伝説のゴブリン。5/5の伝説のアーティファクト・クリーチャーとして戻ってくる(エルドラージ覚醒)
- ロック鳥の卵/Roc Egg - 最も近いリメイク。3マナ0/3防衛の白のクリーチャー。3/3飛行クリーチャーとして戻ってくる。(基本セット2011)
- ドラゴンの卵/Dragon Egg - 3マナ0/2防衛の赤のクリーチャー。2/2飛行のパンプアップ能力持ちクリーチャーとして戻ってくる。(基本セット2014)
- スゥルタイの使者/Sultai Emissary - 2マナ1/1の黒のゾンビ。ライブラリーの一番上を予示した2/2のクリーチャーとして戻ってくる(運命再編)
参考
- 壁紙(第8版、1024x768)
- 壁紙(第8版、800x600)
- カード個別評価:アラビアンナイト - コモン3、コモン1
- カード個別評価:第9版 - レア
- カード個別評価:第8版 - レア