能力
提供:MTG Wiki
能力/Abilityは、以下の2つのうちのいずれかである。
- オブジェクトが持つ特性の1つであり、そのオブジェクトがゲームに影響を与えられるようにするもの。ルール文章や能力を生成した効果によって定義される。能力は効果を発生させる。
- スタック上にある起動型能力、または誘発型能力。これはオブジェクトである。
キーワード能力を除けば、段落ごとに分けて記述され、各段落がそれぞれ別個の能力を表す。一つの段落に複数の能力が記載されている場合もありうる。(例:CR:607.2g)
Prodigal Sorcerer / 放蕩魔術師 (2)(青)
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
(T):クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。放蕩魔術師はそれに1点のダメージを与える。
1/1能力は呪文能力、起動型能力、誘発型能力、常在型能力の4種類に分類される。これら以外に、マナ能力、忠誠度能力、特性定義能力、回避能力などルール上特定の能力をまとめた呼び方もあるが、それらの各能力も実際には前述の4つのうちいずれかに分類される。例えば、マナ能力は起動型能力か誘発型能力である。
インスタントやソーサリーが持つ能力は、通常、スタック上にある間でのみ機能する。その他のオブジェクトの能力は、通常、そのオブジェクトが戦場にある間でのみ機能する。ただし、どの領域でも機能する特性定義能力や、どの領域で機能するかが書かれた能力など、例外もいくつかある。
- 能力は呪文とは区別される。呪文を打ち消す効果で、能力を打ち消すことはできない。
- 起動型能力、あるいは誘発型能力がスタックに乗ったならば、それは能力の発生源から独立して存在する(CR:112.6a)。
- 発生源が本来あるべき領域(たいていは戦場)を離れたとしても、スタック上の能力は影響を受けない。スタックから取り除かれることもないし、通常どおり効果を発揮する(もちろん、能力自身に指示がある場合はそちらを優先する(→if節ルール)。
- 放蕩魔術師/Prodigal Sorcererのように「能力の発生源に何かをさせる」能力は、発生源を参照する。効果を分配するために参照する場合は、能力をスタックに積む時点で、それ以外の理由で参照する場合は、能力の解決時点で、それぞれ発生源の情報をチェックする。チェックする時点で発生源が既に戦場にない場合は、その能力の発生源の戦場を離れる直前の情報を使う。
- オブジェクトに能力を与えたり、失わせたりする効果も存在する。
能力一覧
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 1 ゲームの考え方
- 112 呪文
- 112.1 呪文とは、スタックにあるカードのことである。唱えるための最初の手順で(rule 601〔呪文を唱えること〕参照)、カードは呪文 になり、オーナーの手札などの元あった領域からスタックの一番上に移動する(rule 405〔スタック〕参照)。呪文は解決されるか(rule 608〔呪文や能力の解決〕参照)、打ち消されるか(rule 701.5 参照)、その他の方法でスタックから離れるまでスタックに残る。さらなる情報は、rule 6〔呪文、能力、効果〕参照。
- 112.2 コピーでない呪文のオーナーは、その呪文を表現しているカードのオーナーである。コピーである場合のオーナーは、それをコントロール下でスタックに積んだプレイヤーである。呪文のコントローラーは、通常、それをスタックに積んだプレイヤーである。呪文には必ずコントローラーが1人存在する。
- 112.3 コピーでない呪文の特性は、カードに記載されている値であり、それに継続的効果によって修整を受ける。rule 613〔継続的効果の相互作用〕参照。
- 112.4 呪文や能力の解決による効果によってパーマネント 呪文の特性が変更された場合、その効果はその呪文が解決されたパーマネントにも適用され続ける。rule 400.7 参照。
- 112 呪文