双頭巨人戦
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双頭巨人戦/Two-Headed Giantは、多人数戦の変種ルールの1つで、CR:810に定められている。2人1組の2チームで対戦を行う形式。
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ルール
それぞれのチームは、テーブルの片側に並んで座る。どう座るかはそれぞれのチームが決める。
ライフは共有されるが、それ以外のリソース(マナ、手札のカードなど)は共有されない。ただし、チームメイトとの意思疎通は自由である。
その他の特徴について以下に述べる。
ライフ
ライフは各チームで共有される。これを「共用ライフ」と呼ぶ。共用ライフ総量の初期値は30点であり、チームの共用ライフが0点以下であるチームは、状況起因処理により敗北する。
詳しくは共用ライフの項目を参照。
ターンの進行
詳しくは共有チーム・ターンの項目を参照。
また追加のルールとして、先攻チームは最初のターンのドロー・ステップを飛ばす。
戦闘
「影響範囲制限」「複数への攻撃」「クリーチャー配置」「左翼への攻撃」「右翼への攻撃」のいずれの多人数戦選択ルールも用いない。
各チームのクリーチャーは、チームごとに他のチームを攻撃する。アクティブ・チームは「攻撃チーム」となり、そのチームの各プレイヤーは「攻撃プレイヤー」となる。同様に、非アクティブ・チームは「防御チーム」となり、そのチームの各プレイヤーは「防御プレイヤー」となる。
攻撃クリーチャー指定ステップの開始に際して、攻撃チームは攻撃クリーチャーを指定する。いずれかの防御プレイヤーがコントロールするオブジェクトの効果(テフェリーの濠/Teferi's Moatなど)によってそのプレイヤーを攻撃できないクリーチャーは、防御チームを攻撃できない。アクティブ・チームの攻撃は一群で行ない、その攻撃クリーチャー群は全体として適正でなければならない。
ブロック・クリーチャー指定ステップの開始に際して、防御チームはブロック・クリーチャーを指定する。防御チームによるブロックは一群で行ない、ブロック・クリーチャーは全体として適正でなければならない。
戦闘ダメージ・ステップ開始に際して、攻撃チームは攻撃クリーチャーがどのように戦闘ダメージを割り振るかを宣言する。防御チームに割り振る場合、攻撃チームは攻撃クリーチャーごとに防御プレイヤーを1人選び、そのプレイヤーに戦闘ダメージを割り振る。攻撃チームの割り振り宣言が終わったら、防御チームが同様に割り振る。
- 単発的効果や特性定義能力が防御プレイヤーを参照する場合、その効果あるいは能力のコントローラーが選んだいずれか1人の防御プレイヤーのみを参照する。攻撃プレイヤーについても同様である。
- 例えば、道理の宿敵/Nemesis of Reasonの誘発型能力は、解決時に選んだ防御チームのうちのいずれか一方のプレイヤーのライブラリーを削る。
- 他のあらゆる場合において防御プレイヤーとは両プレイヤーのことを指す。肯定的比較(土地渡りのように「防御プレイヤーが~であるかどうか」を見る場合)、相対的比較(ごますりモグ/Mogg Toadyのように「防御プレイヤーよりも~かどうか」を見る場合)については、それぞれの防御プレイヤーについて比較を行い、いずれかが真であればその解は真である。また、否定的比較(シー・モンスター/Sea Monsterのように「防御プレイヤーが~でないかどうか」を見る場合)については、対応する肯定的比較が偽である場合(すなわち両方が「~でない」場合)に真となる。これらは攻撃プレイヤーについても同様である。
- 例えば、防御プレイヤーのいずれかが森をコントロールしている場合、森渡りを持つクリーチャーはブロックされない。また、攻撃プレイヤーのいずれかよりも多くのクリーチャーをコントロールしている場合、ごますりモグはブロックに参加できる。
勝敗
基本的には個人戦と同様に決まるが、いくつかの例外がある。
- チームの共用ライフが0点以下になったチームは状況起因処理により敗北する。
- チーム単位でのみ勝敗が存在し、プレイヤー個人での勝敗は存在しない。いずれかのプレイヤーが勝利(敗北)となれば、そのチームが勝利(敗北)になる。また、効果によっていずれかのプレイヤーが勝利(敗北)できない場合、そのプレイヤーのチームは勝利(敗北)できない。
- プレイヤーが投了したら、そのチームは即座にゲームから離れ、そのチームの敗北となる。
トーナメント
2005年10月1日から、トーナメントにおける多人数戦の対戦形式として構築・エターナル・リミテッド(シールドのみ)で公認され、2005年11月12月に全世界一斉にトーナメントが行われた。しかし、日本では開催されなかった。
2007年から、ついにプロツアーの種目になる。初の双頭巨人戦プロツアーはプロツアーサンディエゴ07。
マッチの勝敗は、1ゲームの勝敗で決まる。そのため、認定大会ではゲームの敗北のペナルティの代わりにマッチ・ポイントを1点失う裁定が下される。
その他
- 2006年10月に、一旦「先攻チームにも最初のターンのドロー・ステップは存在するが、ドローできるのは一方のプレイヤーだけ」となった。しかし、2007年5月に元に戻った。
- 各チーム3人以上でゲームを行うこともできる。その場合、共用ライフ総量の初期値を15点×人数とするのがよい。
禁止カード
※リミテッドでは適用されない。
制限カード
※ヴィンテージのみで適用。
参考
- 双頭巨人戦 ルール概要 (文:進藤欣也)
- 共用ライフ
- 多人数戦
- ルーリング