Vault Control
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2024年12月26日 (木) 01:38時点における版
Vault Controlは、2008年9月24日にエラッタがなされたTime Vaultで無限ターンを発生させるコンボを搭載した、ヴィンテージにおける青系コントロールデッキの総称。
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概要
Time Vaultと通電式キー/Voltaic KeyによるVault-Keyの無限ターンギミックに加えて修繕/Tinkerを採用しており、ティンカーデッキの一種でもある。修繕先として攻撃が通ればゲームが終わる荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossusが登場したことでデッキパワーが大きく向上し、2010年代前半のヴィンテージ環境に君臨した。
最初に注目されたのは求道者テゼレット/Tezzeret the SeekerによってVault-Keyが実質1枚コンボとなるTezzeret's Vaultであるが、その後のカードプールの拡大に伴って精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptorを搭載したJace Control、瞬唱の魔道士/Snapcaster Mageを搭載したSnap Vault Control、闇の腹心/Dark Confidantを搭載した腹心コントロールやDark Tezz、瞬唱・腹心を併用したインビテーショナルテゼレット、概念泥棒/Notion Thiefやダク・フェイデン/Dack Faydenを採用したグリクシス・シーフといった様々な亜種が登場していった。また4CC(Keeper)と呼ばれる場合もあるようだ。
他に採用されるカードとしては師範の占い独楽/Sensei's Divining Topも定番である。闇の腹心とのシナジーはもちろん、独楽のタップ能力を起動し、解決前に独楽を通電式キーでアンタップしてから再び独楽のタップ能力を起動することで、独楽を手札に回収しつつ1枚ドローできる。
その後メンターが登場すると青系コントロールデッキのメインはそちらになり(Vault-Keyが仕込まれる場合もあった)、また逆説ストームが登場するとティンカーデッキの主流はそちらになったこともあって、コントロール系のティンカーデッキはしばらくその勢力を落とすこととなった。
しかしながら、灯争大戦で師範の占い独楽と相性がいい修繕先としてボーラスの城塞/Bolas's Citadelが登場し、また基本セット2020で通電式キーの代わりとなる多用途の鍵/Manifold Keyが登場するなど、新戦力の供給自体は行われていた。
そしてモダンホライゾン2においてウルザの物語/Urza's Sagaが登場する。このカードは強力なアーティファクトが大量に存在するヴィンテージ環境そのものとの相性が極めてよく、さらにVault -Keyパッケージとは、「III章で多用途の鍵をサーチ可能であり、Vault-Keyコンボ成立が容易になる」「多用途の鍵によってII章で生成されるトークンを擬似警戒、ないしアンブロッカブルにできる」といったシナジーを形成する。これによって、Vault Controlは一気にトップメタの一角へと返り咲くこととなった。
サンプルレシピ
ラガバン型
- 強力なサボタージュ能力持ちの敏捷なこそ泥、ラガバン/Ragavan, Nimble Pilfererの攻撃を通すことで積極的にアドバンテージを稼ぐタイプ。
- 赤をタッチしたことで、青・アーティファクト・基本でない土地といった様々な脅威を対策できる。死の国からの脱出/Underworld Breachを採用した、ブリーチ・ストームとのハイブリッドデッキも存在する。
ドロー制限型
Tinker(Vintage) [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 船殻破り/Hullbreacherや覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veilsなどの対戦相手のドローを制限するカードによって相手のアドバンテージ獲得を咎めるタイプ。
- 黙示録、シェオルドレッド/Sheoldred, the Apocalypse、オークの弓使い/Orcish Bowmastersといった、ドローを直接縛れない代わりに、相手がドローするたびにライフ・アドバンテージやボード・アドバンテージを稼げるカードが採用される場合もある。
- ドロー制限と相性がいいTimetwisterが採用され、また船殻破りが生成する宝物・トークンなどを有効活用するため最高工匠卿、ウルザ/Urza, Lord High Artificerも投入される。僧院の導師/Monastery Mentorや剣を鍬に/Swords to Plowsharesのためにさらに白をタッチしたタイプもある。
イニシアチブ型
- 備考
- アジアヴィンテージ選手権23 トップ4(参考)
- 使用者:武井 将也
- フォーマット
Initiative Tinker(Vintage) [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 白羽山の冒険者/White Plume Adventurerでイニシアチブを獲得するタイプ。