ファンガス
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*「毎[[ターン]]の[[アップキープ]]に胞子カウンター1つを自分に乗せる」[[誘発型能力]] | *「毎[[ターン]]の[[アップキープ]]に胞子カウンター1つを自分に乗せる」[[誘発型能力]] | ||
*「自分の上の胞子カウンター3つを取り除く」ことを[[コスト]]に、何かできる[[起動型能力]] | *「自分の上の胞子カウンター3つを取り除く」ことを[[コスト]]に、何かできる[[起動型能力]] |
2008年7月5日 (土) 21:43時点における版
ファンガス(Fungus)は、
- クリーチャー・タイプの1つ。#クリーチャー・タイプを参照。
- 上記のクリーチャーを主体とするビートダウンデッキの呼称。#デッキを参照。
目次 |
クリーチャー・タイプ
ファンガス/Fungusは、クリーチャー・タイプの1つ。フォールン・エンパイアで作られた、緑の種族。ちなみに"fungus"とは「きのこ、かび」といった『菌類』を意味する。複数形"fungi"。
クリーチャー — ファンガス(Fungus)
あなたのアップキープの開始時に、サリッドの上に胞子(spore)カウンターを1個置く。
サリッドから胞子カウンターを3個取り除く:緑の1/1の苗木(Saproling)クリーチャー・トークンを1体生成する。
クリーチャー — ファンガス(Fungus)
あなたのアップキープの開始時に、Thallid Devourerの上に胞子(spore)カウンターを1個置く。
Thallid Devourerから胞子カウンターを3個取り除く:緑の1/1の苗木(Saproling)クリーチャー・トークンを1体生成する。
苗木を1体生け贄に捧げる:ターン終了時まで、Thallid Devourerは+1/+2の修整を受ける。
再版を含めてフォールン・エンパイア以外に存在していなかったが、後のOracle変更によりミラージュの意識混濁の胞子/Mindbender Spores、ビジョンズの苔男/Lichenthropeも仲間となった。
その後、時のらせんブロックで新種が多数登場。このとき時のらせんで黒のものが、次元の混乱で白のものが1体ずつ登場している(死胞子のサリッド/Deathspore Thallid、淡色のマイコダーム/Pallid Mycoderm)。青と赤は登場しなかったが、次元の混乱での色の役割変化を受けて、通常ならば青や赤の役割になるであろう能力を持つものが、緑として登場している(向精神サリッド/Psychotrope Thallid、活力菌サリッド/Vitaspore Thallid)。また、ロード的存在のヘイヴンウッドのセロン/Thelon of Havenwoodも時のらせんで登場した。
大半のファンガスはいずれも胞子カウンターと密接に関連した以下の2つの能力を持つ。
つまりは、3ターンに1回なにかできる種族といえる。フォールン・エンパイアのものはすべて上記に該当し、時のらせんブロックのものも大半がそれに該当する。さらに、時のらせんブロックで該当するものはすべて後者の能力で苗木(Saproling)トークンを出すようになっており、苗木の生け贄をコストとする起動型能力を併せ持つものも何体かいる。
3ターン目がくるまではバニラクリーチャーと変わらず、毎ターン使える能力に比べれば緩慢なのは事実。だが逆にいえば、マナもカードもタップすらもせずに能力が使えるようになるわけで、普通の戦闘行為を並行実施しつづけられるというメリットもある。軽クリーチャーが多く序盤から場に並び、苗木トークンを作る能力を持つものもいるため、気が付くと大群になっていたりして意外とあなどれない。
- それでも、特にフォールン・エンパイアのものに関しては、最初に1つか2つ胞子カウンターを持っていてもばちはあたらない気はするくらいの強さ(弱さ)ではある。
- ファンガス専用の胞子カウンター加速用エンチャントも作られている。→ Fungal Bloom
- ファンガス以外にも、同様に胞子カウンターを使うクリーチャーが作られている。→ Elvish Farmer、菌類学者/Mycologist
- あまりにマイナーな種族だったためか、同名の「ファンガス/fungus」カウンターを使うカードまである。→ 胞子形成/Sporogenesis、意識混濁の胞子/Mindbender Spores
参考
デッキ
ファンガス(Fungus)は、時のらせんブロックで多数登場したサリッド/Thallidおよびその亜種を並べて、苗木の大量生産、もしくはファンガスの強化によって押し勝つビートダウンデッキ。
苗木の数で圧倒する場合にはセロン教の隠遁者/Thelonite Hermit、ファンガスの強化で押し切る場合にはヘイヴンウッドのセロン/Thelon of Havenwoodがロードとしての役割を果たす。もちろん両方使ってもよい。時のらせんブロックのリミテッドでは有力な選択肢のひとつである。
また構築では、The Rockに軽量のファンガスを組み込んだものが存在する。
ファンガスのほとんどが緑なので、必然的に緑主体の構成となるが、単色で組まれるケースはあまり多くない。
- ヘイヴンウッドのセロンの能力や死胞子のサリッド/Deathspore Thallid、各種除去を使うために黒を入れる場合が最も多いだろう。ファンガスのテーマデッキである菌糸大繁殖/Fun with Fungusも、この構成となっている。
- 強化能力が大きい淡色のマイコダーム/Pallid Mycodermや、ラヴニカ・ブロックのセレズニア議事会/The Selesnya Conclaveが持つ苗木生産手段を利用するために、白をタッチするのも悪くない。
- 全体除去のような、ファンガスにとって致命的な呪文を打ち消すために、青を入れてクロック・パーミッションにするのも有力。(→カウンターファンガス)
- 赤と組むことはあまりない。得意の火力による除去は黒の除去で代替でき、前述のように黒のほうが、他の用途にも使える分だけ有利だからである。土地破壊により対戦相手の展開速度を下げて、ファンガスに有利な長期戦へ持ち込むくらいだろうか。
手段
胞子カウンターや苗木の生産を加速する各種手段は、ファンガスデッキを使うならばぜひともおさえておきたい。
- ヘイヴンウッドのセロン/Thelon of Havenwoodの起動型能力で胞子カウンターを乗せられる。死んだファンガスも無駄なく活用しよう。
- セロン教の隠遁者/Thelonite Hermitの変異誘発型能力で、一気に4体の苗木を生み出せる。2体表返せば3/3が8体、十分にゲームエンド級である。
- 倍増の季節/Doubling Seasonとファンガスのシナジーは特に強力。胞子カウンターが2倍、苗木にすると4倍速での生産が可能となる。4つ並んだ日には、1体のサリッドから毎ターン苗木が80体以上。どう考えてもオーバーキルだ。
- 胞子撒きのサリッド/Sporesower Thallidは自身以外のファンガスを加速する。1体目で2倍、2体目で3倍、4体並べば5倍速になる。
- スポロロスの古茸/Sporoloth Ancientは、すべてのファンガス(およびそれに準ずるもの)の苗木生産を、3ターンに1度から2ターンに1度へ、1.5倍に加速する。
- 胞子撒きのサリッドとスポロロスの古茸がある状態で、奸謀/Conspiracyを出してファンガスを指定すると、すべての(ファンガスになった)苗木が2ターンに1度、(ファンガスになった)苗木を作れるようになるので、生産力が加速度的に上がってゆく。そこまでする必要があるかどうかはさておき。