マナ吸収/Mana Drain
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2017年9月24日 (日) 18:32時点における版
ヴィンテージにおいて意志の力/Force of Willと双璧をなすカウンターの1つ。呪文を無効化したうえに、その呪文に使われていたマナを「吸い取って」あなたのものにしてしまう。
元々強力な呪文である対抗呪文/Counterspellにマナ加速能力がついてしまったという、訳が分からない強烈なカード。パーミッション戦略においては、序盤の「マナを使って展開を進めるべきか、温存して対戦相手への妨害をすべきか」という二者択一が鬼門であるのだが、この呪文があればいともたやすくジレンマが解消されてしまう。ただし生み出されるのは無色マナなので、色拘束の濃いカードとはあまり相性が良くない。アーティファクトと併用すると良いだろう。
極めて強力なカードであり、下記にあるように評価も高い。しかし、ほぼ唯一の欠点として、マナ・コストがダブルシンボルという色拘束の厳しさが挙げられる。一部のデッキではMoxなどを使用する上での安定性の面から、これよりもマナ漏出/Mana Leakが優先されることもある。また、このターンで勝負がつくという局面、例えばコンボデッキのキーカードが通るか否かというような場面においては対抗呪文/Counterspellと同等でしかない(もちろんそれでも強力ではあるのだが)のも若干のネックであり、目くらまし/Dazeなどのピッチスペルが優先されるケースもある。
Masters Edition 3に収録され、2ターンキルのコンボが横行するクラシックにおいてパーミッションの復興に一役買った。
2004年9月20日より、タイプ1.5からの移行に伴ってレガシーで禁止カードに指定された。
- レジェンドには日本語版が存在しなかったが、アイコニックマスターズに収録され、日本語名が与えられた。
ルール
- マナを加える能力は遅延誘発型能力である。マナ能力ではない。
- もみ消し/Stifleで打ち消すことができる。
- 「あなたの次のメイン・フェイズの開始時」としか指定されていないので、自分の戦闘前メイン・フェイズや戦闘フェイズで呪文を打ち消すと、マナが出るのは自分の戦闘後メイン・フェイズ開始時になる。
- 自身の呪文を打ち消してもよい。次のターンのX火力の威力を高めたいときなどに有効なテクニック。
- マナを加えることは強制である。
- マナ・バーンのルールが存在した頃は対抗呪文/Counterspellに劣ってしまう場面もあり、上位互換ではなかった。しかし基本セット2010発行と同時に行われたルール変更においてマナ・バーンが無くなったためにその心配もなくなり、気兼ねなく使えるようになった。
カードパワーの評価・逸話
- 意志の力/Force of Willを除いて、青の非制限カードの中で最強とされる(→Crafting a Vintage参照)。
- 「ヴィンテージ3強」の一角を占めるカード。苦悶の触手/Tendrils of Agony、Mishra's Workshopが他の2者。(→Cards are for Playing, not Banning!(邦訳)参照)
- 藤田憲一がゲームぎゃざの初心者講座にて「(ルール文章に)書かれていることが何もかもおかしい」と指摘した。
- 公式カードガイドには「今こんなカードをデザインしたら開発チームは全員バスに轢かれるね」と書かれている。
- とはいえ、対抗呪文すらスタンダードから外された今の環境ならそれも当たり前だが、これが世に出た当時は同様の強力カードがうようよしていたことも忘れてはならない。特に露天鉱床/Strip Mineのおかげで青にとっては氷河期だった。
関連カード
リメイク
- まき散らす殴打/Scattering Stroke - 激突で勝った場合のみマナが加えられる。(2)(青)(青)。(ローウィン)
- 原形質捉え/Plasm Capture - マナは好きな色の組み合わせのマナ。(緑)(緑)(青)(青)。(ドラゴンの迷路)
モチーフ
- 吸収するウェルク/Draining Whelk - マナ吸収のイラストに描かれている生物が成長した姿(吸収するウェルクのイラスト)。
参考
- 確定カウンターカード
- カード個別評価:レジェンド - アンコモン1
- カード個別評価:アイコニックマスターズ - 神話レア
- カード個別評価:Vintage Masters - 神話レア
- カード個別評価:Masters Edition 3 - レア