マナ吸収/Mana Drain
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− | + | 極めて強力なカードであり、下記にあるように評価も高い。しかし、ほぼ唯一の欠点として、[[マナ・コスト]]が[[ダブルシンボル]]という[[色拘束]]の厳しさが挙げられる。一部のデッキでは[[Mox]]などを使用する上での安定性の面から、これよりも[[マナ漏出/Mana Leak]]が優先されることもある。また、この[[ターン]]で勝負がつくという局面、例えば[[コンボデッキ]]の[[キーカード]]が[[通し|通る]]か否かというような場面においては[[対抗呪文/Counterspell]]と同等でしかない(もちろんそれでも強力ではあるのだが)のも若干のネックであり、[[目くらまし/Daze]]などの[[ピッチスペル]]が優先されるケースもある。 | |
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[[Masters Edition 3]]に収録され、2ターンキルの[[コンボ]]が横行する[[クラシック]]においてパーミッションの復興に一役買った。 | [[Masters Edition 3]]に収録され、2ターンキルの[[コンボ]]が横行する[[クラシック]]においてパーミッションの復興に一役買った。 | ||
+ | *[[2013年]]4月27日~28日に開催された『ニコニコ超会議2』において、[[1994年]]を代表するカードとして展示された([https://www.facebook.com/media/set/?set=a.588329267851413.1073741827.443027549048253&type=1#!/photo.php?fbid=588329304518076&set=a.588329267851413.1073741827.443027549048253&type=3&theater 参考])。 | ||
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+ | [[2004年]]9月20日より、[[タイプ1.5]]からの移行に伴って[[レガシー]]で[[禁止カード]]に指定された。 | ||
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+ | ==ルール== | ||
+ | *マナを加える能力は[[遅延誘発型能力]]である。[[マナ能力]]ではない。 | ||
+ | **[[もみ消し/Stifle]]で打ち消すことができる。 | ||
*「[[あなた]]の次の[[メイン・フェイズ]]の開始時」としか指定されていないので、自分の[[戦闘前メイン・フェイズ]]や[[戦闘フェイズ]]で呪文を打ち消すと、マナが出るのは自分の[[戦闘後メイン・フェイズ]]開始時になる。 | *「[[あなた]]の次の[[メイン・フェイズ]]の開始時」としか指定されていないので、自分の[[戦闘前メイン・フェイズ]]や[[戦闘フェイズ]]で呪文を打ち消すと、マナが出るのは自分の[[戦闘後メイン・フェイズ]]開始時になる。 | ||
− | * | + | *自身の呪文を打ち消してもよい。次の[[ターン]]の[[X火力]]の威力を高めたいときなどに有効なテクニック。 |
− | * | + | *マナを加えることは強制である。 |
− | + | **[[マナ・バーン]]のルールが存在した頃は[[対抗呪文/Counterspell]]に劣ってしまう場面もあり、[[上位互換]]ではなかった。しかし[[基本セット2010]]発行と同時に行われたルール変更においてマナ・バーンが無くなったためにその心配もなくなり、気兼ねなく使えるようになった。 | |
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+ | ==[[カードパワー]]の評価・逸話== | ||
+ | *[[意志の力/Force of Will]]を除いて、[[青]]の非[[制限カード]]の中で最強とされる(→[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/crafting-vintage-2009-06-25 Crafting a Vintage]参照)。 | ||
+ | *「[[ヴィンテージ]]3強」の一角を占めるカード。[[苦悶の触手/Tendrils of Agony]]、[[Mishra's Workshop]]が他の2者。(→[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/cards-are-playing-not-banning-2005-12-02 Cards are for Playing, not Banning!]([http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/product/20051227/index.html 邦訳])参照) | ||
*[[藤田憲一]]が[[ゲームぎゃざ]]の初心者講座にて「([[ルール文章]]に)書かれていることが何もかもおかしい」と指摘した。 | *[[藤田憲一]]が[[ゲームぎゃざ]]の初心者講座にて「([[ルール文章]]に)書かれていることが何もかもおかしい」と指摘した。 | ||
*公式カードガイドには「今こんなカードをデザインしたら開発チームは全員バスに轢かれるね」と書かれている。 | *公式カードガイドには「今こんなカードをデザインしたら開発チームは全員バスに轢かれるね」と書かれている。 | ||
**とはいえ、対抗呪文すら[[スタンダード]]から外された今の[[環境]]ならそれも当たり前だが、これが世に出た当時は同様の強力カードがうようよしていたことも忘れてはならない。特に[[露天鉱床/Strip Mine]]のおかげで青にとっては氷河期だった。 | **とはいえ、対抗呪文すら[[スタンダード]]から外された今の[[環境]]ならそれも当たり前だが、これが世に出た当時は同様の強力カードがうようよしていたことも忘れてはならない。特に[[露天鉱床/Strip Mine]]のおかげで青にとっては氷河期だった。 | ||
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==関連カード== | ==関連カード== | ||
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*[[まき散らす殴打/Scattering Stroke]] - [[激突]]で勝った場合のみマナが加えられる。(2)(青)(青)。([[ローウィン]]) | *[[まき散らす殴打/Scattering Stroke]] - [[激突]]で勝った場合のみマナが加えられる。(2)(青)(青)。([[ローウィン]]) | ||
*[[原形質捉え/Plasm Capture]] - マナは好きな色の組み合わせのマナ。(緑)(緑)(青)(青)。([[ドラゴンの迷路]]) | *[[原形質捉え/Plasm Capture]] - マナは好きな色の組み合わせのマナ。(緑)(緑)(青)(青)。([[ドラゴンの迷路]]) | ||
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+ | ===モチーフ=== | ||
+ | *[[吸収するウェルク/Draining Whelk]] - {{Gatherer|id=1491|マナ吸収のイラスト}}に描かれている生物が成長した姿({{Gatherer|id=111057|吸収するウェルクのイラスト}})。 | ||
==参考== | ==参考== | ||
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*[[カード個別評価:Vintage Masters]] - [[神話レア]] | *[[カード個別評価:Vintage Masters]] - [[神話レア]] | ||
*[[カード個別評価:Masters Edition 3]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:Masters Edition 3]] - [[レア]] | ||
+ | __NOTOC__ |
2017年9月17日 (日) 20:51時点における版
ヴィンテージにおいて意志の力/Force of Willと双璧をなすカウンターの1つ。呪文を無効化したうえに、その呪文に使われていたマナを「吸い取って」あなたのものにしてしまう。
元々強力な呪文である対抗呪文/Counterspellにマナ加速能力がついてしまったという、訳が分からない強烈なカード。パーミッション戦略においては、序盤の「マナを使って展開を進めるべきか、温存して対戦相手への妨害をすべきか」という二者択一が鬼門であるのだが、この呪文があればいともたやすくジレンマが解消されてしまう。ただし生み出されるのは無色マナなので、色拘束の濃いカードとはあまり相性が良くない。アーティファクトと併用すると良いだろう。
極めて強力なカードであり、下記にあるように評価も高い。しかし、ほぼ唯一の欠点として、マナ・コストがダブルシンボルという色拘束の厳しさが挙げられる。一部のデッキではMoxなどを使用する上での安定性の面から、これよりもマナ漏出/Mana Leakが優先されることもある。また、このターンで勝負がつくという局面、例えばコンボデッキのキーカードが通るか否かというような場面においては対抗呪文/Counterspellと同等でしかない(もちろんそれでも強力ではあるのだが)のも若干のネックであり、目くらまし/Dazeなどのピッチスペルが優先されるケースもある。
Masters Edition 3に収録され、2ターンキルのコンボが横行するクラシックにおいてパーミッションの復興に一役買った。
2004年9月20日より、タイプ1.5からの移行に伴ってレガシーで禁止カードに指定された。
ルール
- マナを加える能力は遅延誘発型能力である。マナ能力ではない。
- もみ消し/Stifleで打ち消すことができる。
- 「あなたの次のメイン・フェイズの開始時」としか指定されていないので、自分の戦闘前メイン・フェイズや戦闘フェイズで呪文を打ち消すと、マナが出るのは自分の戦闘後メイン・フェイズ開始時になる。
- 自身の呪文を打ち消してもよい。次のターンのX火力の威力を高めたいときなどに有効なテクニック。
- マナを加えることは強制である。
- マナ・バーンのルールが存在した頃は対抗呪文/Counterspellに劣ってしまう場面もあり、上位互換ではなかった。しかし基本セット2010発行と同時に行われたルール変更においてマナ・バーンが無くなったためにその心配もなくなり、気兼ねなく使えるようになった。
カードパワーの評価・逸話
- 意志の力/Force of Willを除いて、青の非制限カードの中で最強とされる(→Crafting a Vintage参照)。
- 「ヴィンテージ3強」の一角を占めるカード。苦悶の触手/Tendrils of Agony、Mishra's Workshopが他の2者。(→Cards are for Playing, not Banning!(邦訳)参照)
- 藤田憲一がゲームぎゃざの初心者講座にて「(ルール文章に)書かれていることが何もかもおかしい」と指摘した。
- 公式カードガイドには「今こんなカードをデザインしたら開発チームは全員バスに轢かれるね」と書かれている。
- とはいえ、対抗呪文すらスタンダードから外された今の環境ならそれも当たり前だが、これが世に出た当時は同様の強力カードがうようよしていたことも忘れてはならない。特に露天鉱床/Strip Mineのおかげで青にとっては氷河期だった。
関連カード
リメイク
- まき散らす殴打/Scattering Stroke - 激突で勝った場合のみマナが加えられる。(2)(青)(青)。(ローウィン)
- 原形質捉え/Plasm Capture - マナは好きな色の組み合わせのマナ。(緑)(緑)(青)(青)。(ドラゴンの迷路)
モチーフ
- 吸収するウェルク/Draining Whelk - マナ吸収のイラストに描かれている生物が成長した姿(吸収するウェルクのイラスト)。
参考
- 確定カウンターカード
- カード個別評価:レジェンド - アンコモン1
- カード個別評価:アイコニックマスターズ - 神話レア
- カード個別評価:Vintage Masters - 神話レア
- カード個別評価:Masters Edition 3 - レア