Thawing Glaciers

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
9行: 9行:
 
そのような性質から[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]向きなカード。[[カウンターポスト]]を筆頭に、後の様々な[[パーミッション]]の[[マナ基盤]]を支える[[カード]]として活躍した。
 
そのような性質から[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]向きなカード。[[カウンターポスト]]を筆頭に、後の様々な[[パーミッション]]の[[マナ基盤]]を支える[[カード]]として活躍した。
  
*手札に戻るのは[[クリンナップ・ステップ]]なので、これを[[アンタップ]]する手段と組み合わせることによって1ターンに何度でも能力を起動できる。
+
*一度能力を起動しても[[クリンナップ・ステップ]]までは手札に戻らないため、これを[[アンタップ]]する手段と組み合わせることによって1ターンに何度でも能力を起動できる。
 
**[[石蒔きの秘儀司祭/Stone-Seeder Hierophant]]との[[コンボ]]で、マナの数だけ土地を出すことができる。
 
**[[石蒔きの秘儀司祭/Stone-Seeder Hierophant]]との[[コンボ]]で、マナの数だけ土地を出すことができる。
*以前のルールでは、終了フェイズ中に能力を起動した場合に限っては[[能力]]の[[効果]]の一部として[[手札]]へ戻すこととなっていた([[ホワイト・ライトニング]]理論の回避のため。終了フェイズ中以外に能力を起動した場合は終了フェイズの開始時に手札に戻す)。そのため、終了フェイズ中にこの能力を起動して[[解決]]してしまうと複数回起動はできなかった。2006年10月の[[オラクル]]改定で「[[実存]]を失ったときに」(現在は「次のクリンナップ・ステップの開始時に」)手札に戻るという[[ルール文章|テキスト]]となった。
 
**ちなみにこの「終了フェイズに起動した場合、効果の一部として手札に戻る」というのは、[[第6版]]ルールに対応して追加された項目である。[[第5版]]ルールでは、ターン終了時に起動した場合この一文がなくてもそのターン終了時に戻っていた([[実存]]の記事も参照)。しかもその場合、[[ディスカード・フェイズ]]が過ぎた後に戻ってくるため、この効果で手札が8枚になっても余剰手札は[[捨てる|捨て]]られなかった。
 
 
*[[ドリームキャスト版Magic:The Gathering]]では「'''融けゆく氷河'''」と訳されていた。
 
*[[ドリームキャスト版Magic:The Gathering]]では「'''融けゆく氷河'''」と訳されていた。
 
*修正版は[[堆石堤/Terminal Moraine]]や[[広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse]]。これらは単体では1回しか土地をサーチすることができない。
 
*修正版は[[堆石堤/Terminal Moraine]]や[[広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse]]。これらは単体では1回しか土地をサーチすることができない。
18行: 16行:
  
 
1997年5月1日より、[[アイスエイジ・ブロック構築]]で[[禁止カード]]に指定される。
 
1997年5月1日より、[[アイスエイジ・ブロック構築]]で[[禁止カード]]に指定される。
 +
 +
==ルールの変遷==
 +
初出時は、能力を起動した場合は「[[ターン終了時に]]オーナーの手札に戻す」となっていたものの、その後[[第6版]]登場時のルール改定で「ターン終了時に」を処理するタイミングが変わったことに対応するため、[[終了フェイズ]]中に能力を起動した場合に限っては[[能力]]の[[効果]]の一部として[[手札]]へ戻すこととされた(終了フェイズ中以外に能力を起動した場合は終了フェイズの開始時に手札に戻す)。そのため終了フェイズ中では、1ターンにこの能力を複数回起動することはできなくなっていた。
 +
 +
その後2006年10月の[[オラクル]]改定で、当初の挙動と近くなるように、「[[実存]]を失ったときに」(現在は「次のクリンナップ・ステップの開始時に」)手札に戻るという[[ルール文章|テキスト]]に変更された。
 +
 +
* 「[[実存]]」ならびに「[[ホワイト・ライトニング]]」の記事も参照。
 +
* 第6版でのルール改定前では、手札にこれが戻るのは[[ディスカード・フェイズ]]が過ぎた後のため、これが手札に戻ったことで手札が8枚になっても余剰手札を[[捨てる|捨て]]なくてよかった。現行のルールでは、能力を起動した場合は必ずその後にクリンナップ・ステップが来るため、戻ったこれを含めて手札が8枚以上になれば捨てる必要がある。
  
 
==開発秘話==
 
==開発秘話==

2017年3月3日 (金) 12:36時点における版


Thawing Glaciers
土地

Thawing Glaciersはタップ状態で戦場に出る。
(1),(T):あなたのライブラリーから基本土地カードを1枚探し、そのカードをタップ状態で戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す。次のクリンナップ・ステップの開始時に、Thawing Glaciersをオーナーの手札に戻す。


基本土地サーチが行える土地。後のフェッチランドと違いサーチしたターンの終わりに手札戻ってくるので、これ1枚で何度もサーチすることができる。長期戦になればそれだけ多量のカード・アドバンテージを得られる上に、ライブラリーから土地が減るためデッキ圧縮にも繋がる。

土地ゆえに打ち消されない点が何よりの強み。このカードがあれば他の土地をプレイする必要が減る(2枚あれば、完全に不要になる)ため、手札に余った土地を渦まく知識/Brainstorm夢での貯え/Dream Cache呪文へと変換し、更なるアドバンテージとするのが王道である。自力で手札に戻れるのも特徴で、ジェラードの知恵/Gerrard's Wisdom政略/Political Trickeryなどとも相性がよい。

欠点としてはこれがタップインであり、更に起動に1マナタップ、サーチした土地もタップインと、極めてのんびりとしたペースでしかマナを伸ばせないことが挙げられる。これを計4マナの損失でカード1枚を獲得すると考えればジェイムデー秘本/Jayemdae Tome霊感/Inspirationなどと同等の変換効率だとも言えるが、これ自身はマナを出せないこともあって、序盤から使う必要が生まれた場合は「土地である」点が仇となる事態は考えられる。

そのような性質からコントロールデッキ向きなカード。カウンターポストを筆頭に、後の様々なパーミッションマナ基盤を支えるカードとして活躍した。

1997年5月1日より、アイスエイジ・ブロック構築禁止カードに指定される。

ルールの変遷

初出時は、能力を起動した場合は「ターン終了時にオーナーの手札に戻す」となっていたものの、その後第6版登場時のルール改定で「ターン終了時に」を処理するタイミングが変わったことに対応するため、終了フェイズ中に能力を起動した場合に限っては能力効果の一部として手札へ戻すこととされた(終了フェイズ中以外に能力を起動した場合は終了フェイズの開始時に手札に戻す)。そのため終了フェイズ中では、1ターンにこの能力を複数回起動することはできなくなっていた。

その後2006年10月のオラクル改定で、当初の挙動と近くなるように、「実存を失ったときに」(現在は「次のクリンナップ・ステップの開始時に」)手札に戻るというテキストに変更された。

  • 実存」ならびに「ホワイト・ライトニング」の記事も参照。
  • 第6版でのルール改定前では、手札にこれが戻るのはディスカード・フェイズが過ぎた後のため、これが手札に戻ったことで手札が8枚になっても余剰手札を捨てなくてよかった。現行のルールでは、能力を起動した場合は必ずその後にクリンナップ・ステップが来るため、戻ったこれを含めて手札が8枚以上になれば捨てる必要がある。

開発秘話

アライアンスデザイン・チームJim Linによる記事「Do You Know Your Gorillas?」(Duelist11号掲載)では、このカードの開発(ゴリラ)名は「Gorilla Savings and Loan Association」である(アライアンスとゴリラの関係についてはアライアンスを参照のこと)。

参考

QR Code.gif