払拭の光/Banishing Light
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[[スタンダード]]では[[白青]]を含む[[デッキ]]ならば[[群れネズミ/Pack Rat]]に強い[[拘留の宝球/Detention Sphere]]の方が優先されると思われるが、それ以外の[[白]]を含むデッキならば十分採用を検討できるだろう。[[白緑ビートダウン/スタンダード/ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|セレズニアアグロ]]や[[白黒コントロール#ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|オルゾフミッドレンジ]]で採用された他、[[バーン/スタンダード/ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|ボロスバーン]]でも[[サイドボード]]に採用されることがあった。[[ローテーション]]後は拘留の宝球がスタンダード落ちしたこともあり、[[トリコロール#テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期|ジェスカイアグロ]]や[[白緑ビートダウン/スタンダード/テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期|緑白アグロ]]、またエンチャントであることを活かして[[星座 (デッキ)#スタンダード|星座]]などでも採用された。 | [[スタンダード]]では[[白青]]を含む[[デッキ]]ならば[[群れネズミ/Pack Rat]]に強い[[拘留の宝球/Detention Sphere]]の方が優先されると思われるが、それ以外の[[白]]を含むデッキならば十分採用を検討できるだろう。[[白緑ビートダウン/スタンダード/ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|セレズニアアグロ]]や[[白黒コントロール#ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|オルゾフミッドレンジ]]で採用された他、[[バーン/スタンダード/ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|ボロスバーン]]でも[[サイドボード]]に採用されることがあった。[[ローテーション]]後は拘留の宝球がスタンダード落ちしたこともあり、[[トリコロール#テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期|ジェスカイアグロ]]や[[白緑ビートダウン/スタンダード/テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期|緑白アグロ]]、またエンチャントであることを活かして[[星座 (デッキ)#スタンダード|星座]]などでも採用された。 | ||
− | *[[2014年]]9月の[[フライデー・ナイト・マジック]]で新規[[絵|イラスト]]版の[[プロモーション・カード]] | + | *[[2014年]]9月の[[フライデー・ナイト・マジック]]で新規[[絵|イラスト]]版の[[プロモーション・カード]]が配布された<ref>[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/august-through-october-fnm-promo-update-2014-07-25 August through October FNM Promo Update]/[http://mtg-jp.com/publicity/0010848/ 8月~10月のフライデー・ナイト・マジック プロモカード更新](Arcana 2014年7月25日)</ref>。 |
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*[[オーラ]]のように[[唱える]]際に対象を選ぶのではなく、[[戦場に出る|戦場に出た]]ときの[[誘発型能力]]が[[スタック]]に乗る際に対象を選ぶ。 | *[[オーラ]]のように[[唱える]]際に対象を選ぶのではなく、[[戦場に出る|戦場に出た]]ときの[[誘発型能力]]が[[スタック]]に乗る際に対象を選ぶ。 | ||
+ | *能力の[[解決]]時に払拭の光が既に[[戦場を離れる|戦場を離れて]]いた場合、クリーチャーは追放されない。 | ||
+ | *払拭の光が戦場を離れた直後に、追放されていたクリーチャーは[[戦場に出る|戦場に戻る]]。これは忘却の輪のように[[誘発型能力]]ではなく、また間に[[状況起因処理]]なども挟まない。この際、払拭の光と追放されていたクリーチャーが同時に[[戦場]]に存在するタイミングはない。また複数の払拭の光が同時に戦場を離れた場合、追放されていたクリーチャーは同時に戦場に戻る。 | ||
+ | *[[多人数戦]]で払拭の光の[[オーナー]]が[[ゲーム]]を離れた場合、追放されたクリーチャーは戦場に戻る。カードを戻す[[単発的効果]]は[[スタック]]に置かれる能力ではないため、それはスタック上にある離れたプレイヤーの呪文や能力と共に消滅はしない。 | ||
==開発秘話== | ==開発秘話== | ||
− | + | 前述のナイトメア能力の性質を利用した永久追放テクニックは、挙動が直観的ではなく、カードの意図にも反していると開発部が感じていたことから、このカードが作られることになった<ref>[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/journey-center-set-part-1-2014-04-21-0 Journey to the Center of the Set, Part 1]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0008832/ セット中央への旅 その1](Making Magic 2014年4月21日</ref>。 | |
− | [[多人数戦]]における忘却の輪が抱えていた問題(忘却の輪の[[コントローラー]]が[[ゲーム]] | + | [[多人数戦]]における忘却の輪が抱えていた問題(忘却の輪の[[コントローラー]]が[[ゲーム]]から除外されると追放したパーマネントがそのままになる)を解消することも意識している<ref>[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/ld/developing-multiplayer-mind-2014-10-17 Developing With Multiplayer in Mind]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0011416/ 多人数戦を踏まえたデベロップ](Latest Developments 2014年10月17日)</ref>。 |
− | 対戦相手のパーマネントしか追放できないようにしているのは、[[Magic Online]] | + | 対戦相手のパーマネントしか追放できないようにしているのは、[[Magic Online]]などのデジタル環境においてクリック回数を減らすことを目的としている<ref>[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/magical-mailbag-2015-12-11 Magical Mailbag]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0016174/# マジック的一問一答](Latest Developments 2015年12月11日)</ref>。 |
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+ | 「放逐」能力を持つ白のエンチャント・カード。特筆しない限り対戦相手のパーマネントのみを[[対象]]にとれ、能力は強制。 | ||
+ | *[[岩への繋ぎ止め/Chained to the Rocks]] - W。[[山]]に[[エンチャント]]する[[オーラ]]。クリーチャー1体を追放する。([[テーロス]]) | ||
+ | *[[停止の場/Suspension Field]] - 1W。[[タフネス]]が3以上のクリーチャー1体を追放する。対戦相手のものに限らないが追放は任意。([[タルキール覇王譚]]) | ||
+ | *[[絹包み/Silkwrap]] - 1W。[[点数で見たマナ・コスト]]が3以下のクリーチャー1体を追放する。([[タルキール龍紀伝]]) | ||
+ | *[[停滞の罠/Stasis Snare]] - 1WW。[[瞬速]]。パーマネント1つを追放する。([[戦乱のゼンディカー]]) | ||
+ | *[[隔離の場/Quarantine Field]] - [[X]]XWW。X個のパーマネントを追放する。([[戦乱のゼンディカー]]) | ||
+ | *[[命運の掌握/Grasp of Fate]] - 1WW。各対戦相手のパーマネントを1個ずつ追放する。([[統率者2015]]) | ||
+ | *[[孤立領域/Isolation Zone]] - 2WW。クリーチャー1体かエンチャント1つを追放する。([[ゲートウォッチの誓い]]) | ||
+ | *[[揺るぎない信仰/Faith Unbroken]] - 3W。あなたのクリーチャーのみにつけられるオーラで、クリーチャー1体を追放と+2/+2[[修整]]との抱き合わせ。([[異界月]]) | ||
+ | *[[飛行機械による拘束/Thopter Arrest]] - 2W。クリーチャー1体か[[アーティファクト]]1つを追放する。([[霊気紛争]]) | ||
+ | *[[排斥/Cast Out]] - 3W。[[瞬速]]と[[サイクリング]]を持ち、パーマネント1つを追放する。([[アモンケット]]) | ||
+ | *[[イクサランの束縛/Ixalan's Binding]] - 3W。パーマネント1つを追放し、対戦相手は同名のカードを唱えられない。([[イクサラン]]) | ||
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*[[一時的に追放するカード]] | *[[一時的に追放するカード]] | ||
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2018年2月25日 (日) 22:26時点における版
エンチャント
払拭の光が戦場に出たとき、対戦相手1人がコントロールしていて土地でないパーマネント1つを対象とする。払拭の光が戦場を離れるまで、それを追放する。
忘却の輪/Oblivion Ringのリメイク。能力は放逐する僧侶/Banisher Priestと同じ書式になり、また対戦相手のパーマネントしか対象にできなくなった。
追放したパーマネントが戦場に戻らないようにするテクニック(ナイトメア参照)は使えなくなってしまったが、基本的な性能は忘却の輪と同じ。3マナとやや重く、割られるリスクはあるものの、土地以外のパーマネント全般を対処できる優秀な単体除去である。特にミッドレンジやプレインズウォーカーを多用するタイプのコントロールに対して有効。
スタンダードでは白青を含むデッキならば群れネズミ/Pack Ratに強い拘留の宝球/Detention Sphereの方が優先されると思われるが、それ以外の白を含むデッキならば十分採用を検討できるだろう。セレズニアアグロやオルゾフミッドレンジで採用された他、ボロスバーンでもサイドボードに採用されることがあった。ローテーション後は拘留の宝球がスタンダード落ちしたこともあり、ジェスカイアグロや緑白アグロ、またエンチャントであることを活かして星座などでも採用された。
- 2014年9月のフライデー・ナイト・マジックで新規イラスト版のプロモーション・カードが配布された[1]。
ルール
- オーラのように唱える際に対象を選ぶのではなく、戦場に出たときの誘発型能力がスタックに乗る際に対象を選ぶ。
- 能力の解決時に払拭の光が既に戦場を離れていた場合、クリーチャーは追放されない。
- 払拭の光が戦場を離れた直後に、追放されていたクリーチャーは戦場に戻る。これは忘却の輪のように誘発型能力ではなく、また間に状況起因処理なども挟まない。この際、払拭の光と追放されていたクリーチャーが同時に戦場に存在するタイミングはない。また複数の払拭の光が同時に戦場を離れた場合、追放されていたクリーチャーは同時に戦場に戻る。
- 多人数戦で払拭の光のオーナーがゲームを離れた場合、追放されたクリーチャーは戦場に戻る。カードを戻す単発的効果はスタックに置かれる能力ではないため、それはスタック上にある離れたプレイヤーの呪文や能力と共に消滅はしない。
開発秘話
前述のナイトメア能力の性質を利用した永久追放テクニックは、挙動が直観的ではなく、カードの意図にも反していると開発部が感じていたことから、このカードが作られることになった[2]。
多人数戦における忘却の輪が抱えていた問題(忘却の輪のコントローラーがゲームから除外されると追放したパーマネントがそのままになる)を解消することも意識している[3]。
対戦相手のパーマネントしか追放できないようにしているのは、Magic Onlineなどのデジタル環境においてクリック回数を減らすことを目的としている[4]。
関連カード
「放逐」能力を持つ白のエンチャント・カード。特筆しない限り対戦相手のパーマネントのみを対象にとれ、能力は強制。
- 岩への繋ぎ止め/Chained to the Rocks - W。山にエンチャントするオーラ。クリーチャー1体を追放する。(テーロス)
- 停止の場/Suspension Field - 1W。タフネスが3以上のクリーチャー1体を追放する。対戦相手のものに限らないが追放は任意。(タルキール覇王譚)
- 絹包み/Silkwrap - 1W。点数で見たマナ・コストが3以下のクリーチャー1体を追放する。(タルキール龍紀伝)
- 停滞の罠/Stasis Snare - 1WW。瞬速。パーマネント1つを追放する。(戦乱のゼンディカー)
- 隔離の場/Quarantine Field - XXWW。X個のパーマネントを追放する。(戦乱のゼンディカー)
- 命運の掌握/Grasp of Fate - 1WW。各対戦相手のパーマネントを1個ずつ追放する。(統率者2015)
- 孤立領域/Isolation Zone - 2WW。クリーチャー1体かエンチャント1つを追放する。(ゲートウォッチの誓い)
- 揺るぎない信仰/Faith Unbroken - 3W。あなたのクリーチャーのみにつけられるオーラで、クリーチャー1体を追放と+2/+2修整との抱き合わせ。(異界月)
- 飛行機械による拘束/Thopter Arrest - 2W。クリーチャー1体かアーティファクト1つを追放する。(霊気紛争)
- 排斥/Cast Out - 3W。瞬速とサイクリングを持ち、パーマネント1つを追放する。(アモンケット)
- イクサランの束縛/Ixalan's Binding - 3W。パーマネント1つを追放し、対戦相手は同名のカードを唱えられない。(イクサラン)
注釈
- ↑ August through October FNM Promo Update/8月~10月のフライデー・ナイト・マジック プロモカード更新(Arcana 2014年7月25日)
- ↑ Journey to the Center of the Set, Part 1/セット中央への旅 その1(Making Magic 2014年4月21日
- ↑ Developing With Multiplayer in Mind/多人数戦を踏まえたデベロップ(Latest Developments 2014年10月17日)
- ↑ Magical Mailbag/マジック的一問一答(Latest Developments 2015年12月11日)
参考
- Light Banishing(Daily MTG、Perilous Research、文:Jacob Van Lunen)
- 一時的に追放するカード
- カード個別評価:ニクスへの旅 - アンコモン