ロッテスのトロール/Lotleth Troll
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2013年5月6日 (月) 22:47時点における版
クリーチャー — ゾンビ(Zombie) トロール(Troll)
トランプル
クリーチャー・カードを1枚捨てる:ロッテスのトロールの上に+1/+1カウンターを1個置く。
(黒):ロッテスのトロールを再生する。
トランプルと再生に加え、手札を捨てて+1/+1カウンターを自身に置く起動型能力を持つ軽量クリーチャー。
単純に2マナ2/1再生・トランプルでも及第点。特に再生は環境に再生を禁止する除去が少ないので、除去耐性としての信頼性は高い。加えて永続的な自己強化手段まで持ち、しかも3つの能力がそれぞれうまく噛み合っているので、コスト・パフォーマンスの高さは疑いようも無い。黒緑ビートダウンや緑を足したゾンビ・デッキのアタッカーとして活躍できるだろう。
序盤から積極的に手札を捨てて育てていく運用もできるが、サイズと共に除去されたときのアドバンテージ損失のリスクもどんどん大きくなるので、あまり積極的に狙うのは考え物。前述通りこの能力抜きでもコスト相応以上の性能を誇るため、こだわりすぎずオマケと割り切るのが無難。例えば悲劇的な過ち/Tragic Slipに対応して起動すれば(未陰鬱である限り)耐えられる、などの受け身の使い方でも十分に強力である。
リミテッドでは、単に2マナ2/1の再生持ちというだけで合格点。ゴルガリのキーワード能力である活用とシナジーがあり、組み合わせればさらに活躍が期待できる。ただし何も考えずに手札から捨てて活用するだけではカード・アドバンテージ面で損している点を忘れてはならない。
- 墓所這い/Gravecrawlerとの相性は非常によい。ロッテスのトロール自身がゾンビであるため、捨てた墓所這いをそのまま唱えられるため、実質タダで+1/+1カウンターを置くことができる。
- 強化能力はかつての強力クリーチャー、野生の雑種犬/Wild Mongrelを思い起こさせる。修整がカウンターになったためターン終了時までで終わらない点は強化点だが、捨てられるカード・タイプに制限がついたため共鳴者としての汎用性は大きく失われている。特にダブついた土地カードやフラッシュバック呪文などを捨ててアドバンテージ面で負担をかけない運用が難しくなったのは痛い。ロッテスのトロールの場合、活用やリアニメイトなどを利用しやすいようデッキ構築すると自身も堅牢なクリーチャーとして立ち回れるのでより安定して運用できるだろう。
ストーリー
元々「死体清掃人」として、ゴルガリ団/The Golgariに使役されていたトロール。しかし死体を待ちきれなくなった彼は、はずみで死体運搬業者を食してしまう。生きた人間の味を覚えた彼は、立て続けに運搬人達を喰らい、遂には市民にまで被害が及んだ。事態を憂慮したアゾリウス評議会/The Azorius Senateによって指名手配を受けるも、下水道に逃亡・潜伏することで捕縛の手から逃れた。
奴は地底街に潜み、死体運搬業者が腐敗した積み荷を降ろすのを待ちわびている。
餓えた彼が待ちわびているのは、運ばれてくる死体なのか、それとも……。
参考
- The Azorius Ten Most Wanted/アゾリウス評議会による重要指名手配被疑者10人 著:Jenna Helland 訳:若月繭子
- ゴルガリ団/The Golgari(背景世界/ストーリー用語)
- カード個別評価:ラヴニカへの回帰 - レア