アンヒンジド
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− | [[アングルード]]の続編であり、前作以上に奇抜な[[効果]]を持つカードが多数登場している。通常の[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]にはない[[1/2|分数]]や[[無限]]の概念が生まれ、分数の[[パワー]]・[[タフネス]]・[[マナ]]を持つカードや、無限大のマナを生むカード([[Mox Lotus]])が登場した。また、新しい独自の[[領域]]([[AWOL]])も登場している。 | + | [[アン・ゲーム]]用の[[アン・セット]]第2弾。[[アングルード]]の続編であり、前作以上に奇抜な[[効果]]を持つカードが多数登場している。通常の[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]にはない[[1/2|分数]]や[[無限]]の概念が生まれ、分数の[[パワー]]・[[タフネス]]・[[マナ]]を持つカードや、無限大のマナを生むカード([[Mox Lotus]])が登場した。また、新しい独自の[[領域]]([[AWOL]])も登場している。 |
− | その他の主要メカニズムには、[[アーティスト・マター]]や、[[カード名]] | + | その他の主要メカニズムには、[[アーティスト・マター]]や、[[カード名]]などの単語や文字を参照するカード、ミニゲームを行うカードなどが多数存在する。アングルードでは難しかった[[新枠]]ならではのレイアウトのカードも多数ある。新規[[能力語]]は[[ゴチ]](当時は[[キーワード能力]]であった)。特有の種族として'''驢馬尻'''/''Ass''というロバ人間が登場し、[[ロバ]]の[[クリーチャー・タイプ]]が与えられている。アングルードで不評だった[[6面ダイス|ダイス]]投げ[[カード]]、破るカード、[[クラムフォーク]]などは採用されていない。 |
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基本土地カードでないカードは、どの[[フォーマット]]でも使用できない。以前は、マジックのカードであることには変わりないため、このセットにしかないカード名やクリーチャー・タイプも「マジックに存在する」として認められ、カード名やクリーチャー・タイプを選ぶ際に、それらを選ぶことができた。しかし、[[2007年9月サブタイプ変更]]に伴うルール変更によって、現在ではそれらは選べない。 | 基本土地カードでないカードは、どの[[フォーマット]]でも使用できない。以前は、マジックのカードであることには変わりないため、このセットにしかないカード名やクリーチャー・タイプも「マジックに存在する」として認められ、カード名やクリーチャー・タイプを選ぶ際に、それらを選ぶことができた。しかし、[[2007年9月サブタイプ変更]]に伴うルール変更によって、現在ではそれらは選べない。 | ||
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*[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0019402/ わかる?『Unhinged』編 その1](Making Magic 2017年8月14日) | *[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0019402/ わかる?『Unhinged』編 その1](Making Magic 2017年8月14日) | ||
*[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0019423/ わかる?『Unhinged』編 その2](Making Magic 2017年8月21日) | *[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0019423/ わかる?『Unhinged』編 その2](Making Magic 2017年8月21日) | ||
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2023年1月13日 (金) 18:46時点における最新版
アンヒンジド/Unhinged | |
シンボル | 蹄鉄風のU |
略号 | UNH |
発売日 | 2004年11月19日 |
セット枚数 | 全140種類(+1種類) |
アンヒンジド/Unhingedは、公式のジョーク・セット。2004年11月19日に発売された。銀枠のカード135種類、基本土地5種類で構成される(と発表されているが、実は141枚目のカード(Super Secret Tech)が存在する)。
目次 |
[編集] 解説
アン・ゲーム用のアン・セット第2弾。アングルードの続編であり、前作以上に奇抜な効果を持つカードが多数登場している。通常のマジックにはない分数や無限の概念が生まれ、分数のパワー・タフネス・マナを持つカードや、無限大のマナを生むカード(Mox Lotus)が登場した。また、新しい独自の領域(AWOL)も登場している。
その他の主要メカニズムには、アーティスト・マターや、カード名などの単語や文字を参照するカード、ミニゲームを行うカードなどが多数存在する。アングルードでは難しかった新枠ならではのレイアウトのカードも多数ある。新規能力語はゴチ(当時はキーワード能力であった)。特有の種族として驢馬尻/Assというロバ人間が登場し、ロバのクリーチャー・タイプが与えられている。アングルードで不評だったダイス投げカード、破るカード、クラムフォークなどは採用されていない。
また、「カード名最長・最短」「マナ総量最大」「キーワード能力最多クリーチャー」「アルファベット順で最後のカード」といった、マジックのカードにおける様々な新記録が誕生した。
基本土地カードでないカードは、どのフォーマットでも使用できない。以前は、マジックのカードであることには変わりないため、このセットにしかないカード名やクリーチャー・タイプも「マジックに存在する」として認められ、カード名やクリーチャー・タイプを選ぶ際に、それらを選ぶことができた。しかし、2007年9月サブタイプ変更に伴うルール変更によって、現在ではそれらは選べない。
- 2004年4月1日に発表されたため、当時誰もがエイプリル・フールの嘘と思っていた。
- カード枠のデザインがいわゆる新枠に変更されて以来、カードセットとして初めて多色のカードが登場した(カードセットに限定しなければ、プレイヤー褒賞プログラムプロモ版のサイカトグ/Psychatogが最初)。
- アングルードに続き、独特のレイアウトとJohn Avonによる綺麗なイラストがカードのほぼ全面を飾る基本土地カードが登場し、注目を集めた。(画像:平地/島/沼/山/森)
- 日本語版は存在していないが、カード名にはJNRにより認定された「準公式版」と言える日本語名が存在する。Whisperの仮訳もそれに合わせてあり、このMTG Wikiではカード個別評価:アンヒンジドに括弧書きで併記している。
- ジョーク・セットのため、基本セット2010でのルール変更にオラクルは対応していなかったが、Unstableが発売された2017年12月に現在のテンプレートに沿ったテキストに改訂された。
[編集] パッケージ・イラスト
[編集] 隠しメッセージ
アングルードに引き続き、カード下部に書かれた謎の英単語をつなげていくとボツカードの名前になる。なお、並べ方は全カードをアルファベット順で逆順(ZからAへ)にするとよい。
Here are some more cards that didn't make it.
- Moronic Tutor
- Lint Golem
- Wave of Incontinence
- I'm Quitting Magic
- Bob from Accounting Castrate
- Mishra's Bling Bling
- Dead Bunny Isle
- Circle of Protection: Pants
- Time Fart
- Sliver and Onions
- Kobold Ass
- Thanks, Master
- Barn
- Mild Mongrel
- Robo-Samurai
- Obligatory Angel
- Chump-Brocking Orphan
- Wrath of Dog
- Celery Stalker
- Hugs-A-Lot Demon
- Assticore
- Codpiece of the Chosen
- Hurl
- What the Cluck?!
- Nachomancer
- Scrubotomy
- Arcbound Noah
- Darksteel spork
- Look at Me I'm Accounts Receivable
- Hydro Djinn
- Bad Stone Rain Variant
- S.O.B.F.M.
- Pinko Kami
- Purple Nurplre
- Form of Uncle Istvan
- Them's Fightin' Wards
- Spleen of Ramos
- Fifteenth Goblin Pick
- Squizzle Nabizzle Zombie
- Cheerleading Squack Two-Way Myr
- Bone Flute 2
- Electric Boogaloo
- Magic Offline
- Nutclamp
- Bwahahahaaa!
- Dragon Ass
- Phyrexian Sno-Cone Machine
- Chimney Pimp
- R.T.F.C.
- Greased Weasel Flame War
- We Don't Need Onay(On) Stinkin' Merfolk Ting!
and
- Disrobing Scepter
(again!)
[編集] 事前情報
- 送還/Unsummonを使うことによってカードを引ける2枚のカードがある。 → Richard Garfield, Ph.D.のみでもう1枚は不明。Yet Another Aether Vortexか?(ライブラリーの一番上がクリーチャーの時)
- たった4マナの16/16クリーチャーがある。 → S.N.O.T.
- 「いつでも、どこでも」働く起動型能力を持つカードがある。 → _____
- あなたの靴に関するカードが2枚ある。 → Avatar of MeとShoe Tree
- 新しい領域に関するカードがある。 → AWOL
- 対戦相手のデッキに入るカードがある。 → Letter Bomb
- カード2枚のコンボで27/27クリーチャーになるものがある(そのうえ新しい姿のランページも持つ)。 → Our Market Research Shows That Players Like Really Long Card Names So We Made this Card to Have the Absolute Longest Card Name Ever ElementalとWordmail
- 泥穴/Mudholeを使う意義のあるカード。 → Collector Protector(フレイバー・テキスト参照)
- あなたや対戦相手が何もしなくてもサイズを変えられるカードがある。 → Elvish House Party
- 過去からのカードが2枚、あなたを未来に送るカードが1枚ある。 → 過去から:Old FogeyとBlast from the Past、未来へ:Time Machine
- FAQの最初に「はぁ?」なんて書かれるような、わけのわからないカードも1枚ある。 → Curse of the Fire Penguin
[編集] デザイン
デザイン・チーム | Mark Rosewater (lead) |
Brady Dommermuth | |
Brandon Bozzi | |
Randy Buehler | |
デベロップ・チーム | ? |
アート・ディレクター | ? |
[編集] 関連リンク
- 製品ページ(WotC マジック英語公式サイト)
- Unhinged 製品情報(マジック日本公式サイト)
- Unhinged or No?(Making Magic 2004年4月5日 Mark Rosewater著)
- The Un Starts Now(Making Magic 2004年11月8日 Mark Rosewater著)
- Un and Games(Making Magic 2004年11月15日 Mark Rosewater著)
- Behind the Scenes of Unhinged(Feature 2004年11月29日 Brian Dumas著)
- Unhinged FAQTIWDAWCC (Daily MTG 2004年11月19日 文:Mark Rosewater) - 銀枠ルールマネージャーによる公式FAQ
- わかる?『Unhinged』編 その1(Making Magic 2017年8月14日)
- わかる?『Unhinged』編 その2(Making Magic 2017年8月21日)
- よ~いドン!(Making Magic 2018年12月10日) - セット開発の基本的な発想について
[編集] 参考
- ティフアナの夜/Tijuana Nights
- アンヒンジド カードリスト (Wisdom Guild)
- カード個別評価:アンヒンジド
- カードセット一覧