水銀の精霊/Quicksilver Elemental

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
(20人の利用者による、間の41版が非表示)
1行: 1行:
 
{{#card:Quicksilver Elemental}}
 
{{#card:Quicksilver Elemental}}
  
およそ、[[起動型能力]]をもつすべての[[クリーチャー]]と相互作用してしまう。
+
他の[[クリーチャー]]の[[起動型能力]][[得る]]クリーチャー。
それゆえルール上は超難解カード。
+
  
*この効果は一般の継続的効果(第5種)である。[[文章変更効果]](第3種)ではない。→[[種類別]]
+
変わった起動型能力を持つクリーチャーが登場するとしばしば話題に上り、クリーチャーでなくても[[クリーチャー化]]した上で使う方法が検討される。しかし、その[[パーマネント]][[戦場]]にいなければならない、というのがネックで、話題になるばかりで実際に[[構築]]で活躍することは少ない。
*能力がその効果にその[[オブジェクト]]自身の名前を持つならば、それを「水銀の精霊」と読みかえる(厳密には、オブジェクトに自分自身の名前があった場合、それは「このオブジェクトは」ということを意味すると言うルールによる→[[CR202.2]])。
+
*1ターンに複数回起動すれば、複数のクリーチャーの起動型能力を得ることができる。それゆえ、奇妙な相互作用が発生しうる。
+
**「はずす」[[装備品]]を装備しているクリーチャーを対象にこれを起動した場合、装備品によって与えられた起動型能力も得る。その能力を、その装備品をはずすことによりプレイできる。奇妙に思えるが、上の名前に関するルールによりそうなるのである。
+
**これで起動型の[[刻印]]を得て、それを起動した場合、カードはこれに刻印される。たとえ、ターンが終了してもである。これを利用すると、[[クリーチャー化]]した[[等時の王笏/Isochron Scepter]](の能力)を使って[[点数で見たマナ・コスト]]が3以上の[[インスタント]]もプレイできる。
+
**これでクリーチャー化した[[教議会の聖域/Synod Sanctum]]と[[弧炎撒き/Arc-Slogger]]の能力を得ても、[[弧炎撒き/Arc-Slogger]]の能力で取り除いたカードを場に戻すことはできない(→[[CR217.7d]])。
+
  
*[[プレインズウォーカー]][[クリーチャー化]]して、その起動型能力をコピーすると、これ自体はプレインズウォーカーの起動型能力の使用制限を受けないので、能力が使い放題となる。
+
[[リミテッド]]では[[タッパー]]や[[ティム]]など、強力な[[システムクリーチャー]]の起動型能力を[[対戦相手]]のものも含めて得られるので、戦場に出ているクリーチャー次第な面はあるものの強力。特に[[トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin]]などの[[パワー]]を参照する起動型能力との相性は抜群。
**特に[[ジェイス・ベレレン/Jace Beleren]]ならば[[無限ライブラリー破壊]]から[[ドロー]][[チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar]]ならば[[無限ダメージ]]により[[インスタント・タイミング]]で相手を瞬殺でき、[[野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker]]でも[[無限マナ]]が出せる。
+
 
**例として、[[マイコシンスの格子/Mycosynth Lattice]][[機械の行進/March of the Machines]]を併用することでプレインズウォーカーをクリーチャー化することができる。
+
==ルール==
<!--  ジェイス・ベレレン/Jace Beleren以外でもコンボになるのでは?
+
*基本的なルールは[[起動型能力#他のカードの起動型能力を得る]]を参照。
-[[ジェイス・ベレレン/Jace Beleren]][[クリーチャー化]]して、その起動型能力をコピーすると、これ自体は[[プレインズウォーカー]]の起動型能力の使用制限を受けないので、[[インスタント・タイミング]]で相手を瞬殺できる。
+
*水銀の精霊の起動型能力の[[解決]]時に、対象となったクリーチャーが持つ起動型能力をすべて得る。[[オーラ]]や[[装備品]]、その他の[[効果]]によってそのクリーチャーに与えられた起動型能力も得ることができる。解決後に対象となったクリーチャーが新たな起動型能力を得ても、それが水銀の精霊に追加されることは無い。逆に解決後に元のクリーチャーが起動型能力を[[失う|失って]]も、水銀の精霊から失われることも無い。
 ジェイス・ベレレン/Jace Belerenのページへ移動。
+
*1体のクリーチャーに複数回能力を起動すれば、その分の起動型能力を得ることができる。また、自身を対象に[[起動]]すれば、今まで得た能力が2倍に増える。通常は意味は無いが「この[[能力]]は、各[[ターン]]に1回のみ[[起動]]できる。」という制限付きの能力を何度も起動することが可能となる。
こちらの方がジェイス・ベレレンのページより適当。重要なのは水銀の精霊を使えばプレインズウォーカーの起動型能力の使用制限を受けないことであり、ジェイス・ベレレンは色が合っているから名を挙げられたにすぎない。
+
 
--[[クラージ実験体/Experiment Kraj]]でも同様のコンボが可能。
+
==関連カード==
↑「他のクリーチャーの持つ起動型能力を得る」という本質的な部分が同じなので、このページに書かれていることは(プレインズウォーカー云々に限らず)ほぼすべて《クラージ実験体/Experiment Kraj》にも当てはまります。 -->
+
===主な亜種===
 +
他のカードの起動型能力を得るカード。特記しない限りクリーチャー。
 +
*[[クラージ実験体/Experiment Kraj]] - [[+1/+1カウンター]]が置かれているクリーチャーの起動型能力を持つ。([[ディセンション]]
 +
*[[技を借りる者/Skill Borrower]] - [[あなた]][[ライブラリーの一番上]][[アーティファクト]]かクリーチャー・カードの起動型能力を持つ。([[アラーラの断片]])
 +
**[[人目を引く詮索者/Conspicuous Snoop]] - あなたのライブラリーの一番上の[[ゴブリン]]・カードの起動型能力を持つ。([[基本セット2021]])
 +
*[[壊死のウーズ/Necrotic Ooze]] - [[墓地]]にあるクリーチャー・カードの起動型能力を持つ。([[ミラディンの傷跡]])
 +
*[[マイアの溶接工/Myr Welder]] - 墓地から[[追放]]したアーティファクト・カードの起動型能力を持つ。([[ミラディン包囲戦]])
 +
*[[ヘイヴングルの死者/Havengul Lich]] - 墓地から[[唱える|唱え]]たクリーチャー・カードの起動型能力を持つ。([[闇の隆盛]])
 +
*[[闇の詐称者/Dark Impostor]] - 追放したクリーチャー・カードの起動型能力を持つ。([[アヴァシンの帰還]])
 +
*[[偽善者、メアシル/Mairsil, the Pretender]] - 檻カウンターが置かれているアーティファクトかクリーチャー・カードの起動型能力を持つ。([[統率者2017]])
 +
*[[魔力景の屈折体/Manascape Refractor]] - [[アーティファクト]]。戦場にあるすべての[[土地]]の起動型能力を持つ。[[色マナ]]は自由に支払える。([[統率者2020]])
 +
*[[這い寄る継ぎ接ぎ/Patchwork Crawler]] - 墓地から追放したクリーチャー・カードの起動型能力を持つ。([[イニストラード:真紅の契り]])
 +
*[[策謀の故買人/Scheming Fence]] - [[土地]]でない[[パーマネント]]1つの起動型能力を起動できなくし、その[[忠誠度能力]]以外の起動型能力を持つ。[[色マナ]]は自由に支払える。([[ニューカペナの街角]])
 +
*[[グレルの哲人/Grell Philosopher]] - 対戦相手のアーティファクト1つの起動型能力を自身含むあなたの[[ホラー]]が得る。[[青マナ]]を好きな色マナとして支払える。([[統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い]])
 +
*[[ロバラン傭兵団/Robaran Mercenaries]] - あなたの[[伝説のクリーチャー]]の起動型能力を持つ。([[団結のドミナリア統率者デッキ]]
 +
*[[無限なるトラザイン/Trazyn the Infinite]] - あなたの墓地にあるアーティファクト・カードの起動型能力を持つ。([[ウォーハンマー40,000統率者デッキ]])
 +
*[[ミラディン人の隠れ家/Mirran Safehouse]] - アーティファクト。墓地にある土地・カードの起動型能力を持つ。([[ファイレクシア:完全なる統一]])
 +
*[[ドラーナとリンヴァーラ/Drana and Linvala]] - 対戦相手のクリーチャーの起動型能力を起動できなくし、それらを持つ。色マナは自由に支払える。([[機械兵団の進軍]])
 +
*[[ホビット庄の圧制者、シャーキー/Sharkey, Tyrant of the Shire]] - 対戦相手の土地の[[マナ能力]]でない起動型能力を起動できなくし、それらを持つ。色マナは自由に支払える。([[指輪物語:中つ国の伝承]])
 +
*[[アガサの魂の大釜/Agatha's Soul Cauldron]] - アーティファクト。墓地にあるクリーチャー・カードを追放すると、その起動型能力をあなたの+1/+1カウンターを置かれたクリーチャーが得る。色マナは自由に支払える。([[エルドレインの森]])
 +
*[[ターディスの魂、イドリス/Idris, Soul of the TARDIS]] - [[刻印]]したあなたのアーティファクトの起動型能力と[[誘発型能力]]を持ち、その[[マナ総量]]分+X/+X[[修整]]を受ける。[[消失]]3。([[ドクター・フー統率者デッキ]])
 +
*[[サイボーグ犬、レックス/Rex, Cyber-Hound]] - 墓地から追放したクリーチャー・カードの起動型能力を持つ。([[Fallout統率者デッキ]])
 +
*[[領土の溶鉱炉/Territory Forge]] - アーティファクト。ETB能力で追放した土地かアーティファクトの起動型能力を持つ。([[ビッグスコア]])
 +
*[[ヘイゼルの醸造主/Hazel's Brewmaster]] - 墓地から追放したクリーチャー・カードの起動型能力を各[[食物]]に付与。([[ブルームバロウ統率者デッキ]])
 +
*[[殺人人形、マーヴィン/Marvin, Murderous Mimic]] - あなたのクリーチャーの起動型能力を持つ。([[ダスクモーン:戦慄の館]])
 +
他のカードの[[キーワード能力]]を得るカードは[[逃亡した多相の戦士/Escaped Shapeshifter]]の項を参照。
  
*これに一部の[[反転カード]]の起動型能力を与えて[[反転]]させることはできるが、特に意味はない。もちろん[[裏向き]]になってそれっきりということも。
 
*亜種として[[クラージ実験体/Experiment Kraj]]がある。
 
 
==参考==
 
==参考==
*[[カード個別評価:ミラディンブロック]]
+
*[[カード個別評価:ミラディン]] - [[レア]]
 +
__NOTOC__

2024年11月7日 (木) 14:56時点における最新版


Quicksilver Elemental / 水銀の精霊 (3)(青)(青)
クリーチャー — エレメンタル(Elemental)

(青):クリーチャー1体を対象とする。水銀の精霊はターン終了時まで、それが持つすべての起動型能力を得る。(そのクリーチャーの名前を使う能力がある場合、代わりにこのクリーチャーの名前を使う。)
あなたは水銀の精霊の能力の起動コストを支払うのに、青マナがどの色マナでもあるかのように支払ってよい。

3/4

他のクリーチャー起動型能力得るクリーチャー。

変わった起動型能力を持つクリーチャーが登場するとしばしば話題に上り、クリーチャーでなくてもクリーチャー化した上で使う方法が検討される。しかし、そのパーマネント戦場にいなければならない、というのがネックで、話題になるばかりで実際に構築で活躍することは少ない。

リミテッドではタッパーティムなど、強力なシステムクリーチャーの起動型能力を対戦相手のものも含めて得られるので、戦場に出ているクリーチャー次第な面はあるものの強力。特にトゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblinなどのパワーを参照する起動型能力との相性は抜群。

[編集] ルール

  • 基本的なルールは起動型能力#他のカードの起動型能力を得るを参照。
  • 水銀の精霊の起動型能力の解決時に、対象となったクリーチャーが持つ起動型能力をすべて得る。オーラ装備品、その他の効果によってそのクリーチャーに与えられた起動型能力も得ることができる。解決後に対象となったクリーチャーが新たな起動型能力を得ても、それが水銀の精霊に追加されることは無い。逆に解決後に元のクリーチャーが起動型能力を失っても、水銀の精霊から失われることも無い。
  • 1体のクリーチャーに複数回能力を起動すれば、その分の起動型能力を得ることができる。また、自身を対象に起動すれば、今まで得た能力が2倍に増える。通常は意味は無いが「この能力は、各ターンに1回のみ起動できる。」という制限付きの能力を何度も起動することが可能となる。

[編集] 関連カード

[編集] 主な亜種

他のカードの起動型能力を得るカード。特記しない限りクリーチャー。

他のカードのキーワード能力を得るカードは逃亡した多相の戦士/Escaped Shapeshifterの項を参照。

[編集] 参考

QR Code.gif