からくり
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− | [[Unstable]] | + | [[Unstable]]で独自の[[デッキ]]とルールを使用する[[サブタイプ]]として登場したが、あくまで[[アン・ゲーム]]独自のルールであり、現在も通常のマジックのルールで「からくりを組み立てる」は意味を持たない。 |
*公式に定義されていない用語だと誤解されることがあるが、ちゃんと[[総合ルール]]に明記されている。(下記の総合ルール引用を参照) | *公式に定義されていない用語だと誤解されることがあるが、ちゃんと[[総合ルール]]に明記されている。(下記の総合ルール引用を参照) | ||
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+ | Unstableに収録されたからくり[[カード]]は、すべて通常のマジックのカードではない[[裏面]]を持ち、[[マナ・コストの無いカード|マナ・コストの無いアーティファクト・カード]]である。カードの右下にUnstableの5つの陣営のいずれかのマークがついており、それは[[透かし]]として扱われる({{Gatherer|id=439566|カード画像}})。同じ陣営のからくりの[[絵|イラスト]]は1枚の大きなイラストを分割したものとなっている<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/un-ending-saga-part-2-2017-11-13 The Un-Ending Saga, Part 2]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0029904/ 終わりなき銀枠物語 その2]([[Making Magic]] 2017年11月13日)</ref>。 | ||
− | + | 組み立てられたからくりの能力は、都合3[[ターン]]に1回使用することができる。毎ターン何らかの効果が受けられるように均等に配分するか、あるいは[[シナジー]]するからくりを1カ所に固めるか、[[プレイヤー]]がゲームごとに違うからくりを組み立てることができるメカニズムとなっている。 | |
===からくりデッキ=== | ===からくりデッキ=== | ||
− | + | からくりは裏面が通常のマジックのカードと異なるため、ほかのカードと同じデッキに加えることはできない。プレイヤーは通常のデッキに加え、からくりのみで[[構築]]されたからくりデッキを用意する必要がある。 | |
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===からくりを組み立てる=== | ===からくりを組み立てる=== | ||
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+ | [[呪文]]や[[能力]]が「からくりを組み立てる/Assemble a contraction」ことを指示したなら、あなたはあなたのからくりデッキの1番上のカードを[[引く|引いて]][[公開する|公開]]し、起動輪1、起動輪2、起動輪3の内の好きな起動輪を選んで、どの起動輪に置いたかわかるように[[戦場]]に出す。[[裏向き]]に置かれたからくりデッキの隣に組み立てたからくりを置くことで、それそれのからくりがどの起動輪に置かれているのかわかるデザインになっている。 | ||
+ | *1つの起動輪に置けるからくりの数に上限は無い。 | ||
+ | *一度に2つのからくりを組み立てる場合、それらを同じ起動輪に置く必要はない。 | ||
+ | *からくりデッキの起動輪の上に発動!カウンターを置くのは、あくまで記憶的補助である。からくりデッキが0枚になっても、起動輪が動かなくなることはない<ref>[http://markrosewater.tumblr.com/post/167504246338/the-crank-counter-sits-on-a-card-specifically Mark RosewaterのBlog]</ref>。 | ||
+ | **[[Giant Fan]]で発動!カウンターを他の起動輪に動かしたりもできない<ref>[http://markrosewater.tumblr.com/post/167476580413/can-you-elaborate-on-the-interaction-between-giant Mark RosewaterのBlog] </ref>。 | ||
からくりデッキは[[ライブラリー]]でも[[パーマネント]]でも無いが、組み立てられたからくりは戦場に存在するアーティファクト・パーマネントとなる。それらはアーティファクトが戦場に出たことによる[[誘発型能力]]を[[誘発]]させたり、アーティファクトを参照する[[効果]]の影響を受ける。 | からくりデッキは[[ライブラリー]]でも[[パーマネント]]でも無いが、組み立てられたからくりは戦場に存在するアーティファクト・パーマネントとなる。それらはアーティファクトが戦場に出たことによる[[誘発型能力]]を[[誘発]]させたり、アーティファクトを参照する[[効果]]の影響を受ける。 | ||
− | + | からくりによって示されたカードが[[戦場を離れる]]場合、それは他の[[領域]]に移動する代わりに専用の領域である'''屑置き場'''/''Scrapyard''に移動する。 | |
*からくりが他のパーマネントの[[コピー]]になっていてもそれは屑置き場に置かれる。 | *からくりが他のパーマネントの[[コピー]]になっていてもそれは屑置き場に置かれる。 | ||
からくりが組み立てられる以外の方法で戦場に出るか、あるいは存在する場合、それは直ちに屑置き場に置かれる。それがからくりのコピーになっている[[カード]]なら、それは通常の墓地に置かれる。 | からくりが組み立てられる以外の方法で戦場に出るか、あるいは存在する場合、それは直ちに屑置き場に置かれる。それがからくりのコピーになっている[[カード]]なら、それは通常の墓地に置かれる。 | ||
− | + | 「からくりを組み立て直す/reassemble a contraption」とは、そのからくりの[[コントロール]]を得て、あなたの好きな起動輪に置くことを意味する。そのからくりは[[コントローラー]]が変化しただけで、新たに戦場に出たことにならない。 | |
===からくりの発動=== | ===からくりの発動=== | ||
− | + | あなたのターンの開始時に、あなたがからくりをコントロールしている場合、発動!カウンターを次の起動輪に動かす。起動輪3の次は起動輪1に動かすので、1→2→3→1と3ターンごとに[[ループ]]する形となる。 | |
− | + | その後、発動!カウンターが移動した先の起動輪に置かれたからくりのうち好きなものを選び発動させる。それにより「あなたが[このカード]を発動するたび/Whenever you crank [this card]」と書かれた[[誘発型能力]]が[[誘発]]する。それらは[[アップキープ・ステップ]]の開始時に[[スタック]]に置かれることになる。 | |
− | * | + | *からくりを発動させるかどうかは任意である。カウンターが移動した起動輪に置かれたからくりでも、そのターンに発動させないことを選べる。 |
− | * | + | *複数のからくりが置かれた起動輪にカウンターが移動した場合、それぞれのからくりについて発動するかしないかを選べる。発動させる数に制限はない。それによって複数の誘発型能力が誘発した場合、好きな順番でスタックに置いてよい。 |
==脚注== | ==脚注== | ||
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==参考== | ==参考== | ||
− | *[https://magic.wizards.com/en | + | *[https://magic.wizards.com/en/news/announcements/unstable-faqawaslfaqpaftidawabiajtbt-2017-12-06 Unstable FAQAWASLFAQPAFTIDAWABIAJTBT]/[https://mtg-jp.com/gameplay/rules/docs/0029957/ 『Unstable』 よくある質問とそうでもない質問とめったにないだろうけど一応答えておく質問集](News 2017年12月6日) |
+ | *{{WHISPER検索/サブタイプ|Contraption|からくり(Contraption)}} | ||
+ | *{{WHISPER検索/英語オラクル|Contraption|からくり(Contraption)}} | ||
*[[ルーリング]] | *[[ルーリング]] | ||
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2024年1月5日 (金) 18:34時点における最新版
からくり/Contraptionは、アーティファクト・タイプの1つ。
蒸気打ちの親分/Steamflogger Bossのルール・テキストに言及されているのみであり、通常のマジックではからくりが扱われることはない。蒸気打ちの親分ではからくりを「組み立てる/Assemble」という単語が使われているが、これもルール上定義されていないので意味を持たない。詳細は蒸気打ちの親分/Steamflogger Boss#デザインの意図と反響を参照。
Unstableで独自のデッキとルールを使用するサブタイプとして登場したが、あくまでアン・ゲーム独自のルールであり、現在も通常のマジックのルールで「からくりを組み立てる」は意味を持たない。
- 公式に定義されていない用語だと誤解されることがあるが、ちゃんと総合ルールに明記されている。(下記の総合ルール引用を参照)
[編集] Unstable
*
Gnomeball Machine / ノームガチャアーティファクト — からくり(Contraption)
あなたがノームガチャを発動させるたび、無色の1/1のノーム(Gnome)・アーティファクト・クリーチャー・トークンを2体生成する。
Unstableに収録されたからくりカードは、すべて通常のマジックのカードではない裏面を持ち、マナ・コストの無いアーティファクト・カードである。カードの右下にUnstableの5つの陣営のいずれかのマークがついており、それは透かしとして扱われる(カード画像)。同じ陣営のからくりのイラストは1枚の大きなイラストを分割したものとなっている[1]。
組み立てられたからくりの能力は、都合3ターンに1回使用することができる。毎ターン何らかの効果が受けられるように均等に配分するか、あるいはシナジーするからくりを1カ所に固めるか、プレイヤーがゲームごとに違うからくりを組み立てることができるメカニズムとなっている。
[編集] からくりデッキ
からくりは裏面が通常のマジックのカードと異なるため、ほかのカードと同じデッキに加えることはできない。プレイヤーは通常のデッキに加え、からくりのみで構築されたからくりデッキを用意する必要がある。
リミテッドならば、からくりデッキには枚数の制限は無くプレイヤーは自身のカードプールのからくりカードすべてをからくりデッキに入れてもよい。構築の場合、からくりデッキは少なくとも15枚以上で、同じ名前のからくりはからくりデッキに1枚しか入れてはならない。
からくりデッキの裏面には、3つの起動輪/sprocketが描かれており、ゲームの開始時にプレイヤーは発動!/CRANK!カウンターを、起動輪3に置いた状態でゲームを始める。
[編集] からくりを組み立てる
*
Wrench-Rigger / レンチの装具工 (赤)クリーチャー — ゴブリン(Goblin) 装具工(Rigger)
レンチの装具工が戦場に出たとき、これはからくり(Contraption)を1個組み立てる。(あなたのからくりデッキの一番上のカードを、表向きであなたの起動輪いずれかに置く。)
1/1呪文や能力が「からくりを組み立てる/Assemble a contraction」ことを指示したなら、あなたはあなたのからくりデッキの1番上のカードを引いて公開し、起動輪1、起動輪2、起動輪3の内の好きな起動輪を選んで、どの起動輪に置いたかわかるように戦場に出す。裏向きに置かれたからくりデッキの隣に組み立てたからくりを置くことで、それそれのからくりがどの起動輪に置かれているのかわかるデザインになっている。
- 1つの起動輪に置けるからくりの数に上限は無い。
- 一度に2つのからくりを組み立てる場合、それらを同じ起動輪に置く必要はない。
- からくりデッキの起動輪の上に発動!カウンターを置くのは、あくまで記憶的補助である。からくりデッキが0枚になっても、起動輪が動かなくなることはない[2]。
からくりデッキはライブラリーでもパーマネントでも無いが、組み立てられたからくりは戦場に存在するアーティファクト・パーマネントとなる。それらはアーティファクトが戦場に出たことによる誘発型能力を誘発させたり、アーティファクトを参照する効果の影響を受ける。
からくりによって示されたカードが戦場を離れる場合、それは他の領域に移動する代わりに専用の領域である屑置き場/Scrapyardに移動する。
- からくりが他のパーマネントのコピーになっていてもそれは屑置き場に置かれる。
からくりが組み立てられる以外の方法で戦場に出るか、あるいは存在する場合、それは直ちに屑置き場に置かれる。それがからくりのコピーになっているカードなら、それは通常の墓地に置かれる。
「からくりを組み立て直す/reassemble a contraption」とは、そのからくりのコントロールを得て、あなたの好きな起動輪に置くことを意味する。そのからくりはコントローラーが変化しただけで、新たに戦場に出たことにならない。
[編集] からくりの発動
あなたのターンの開始時に、あなたがからくりをコントロールしている場合、発動!カウンターを次の起動輪に動かす。起動輪3の次は起動輪1に動かすので、1→2→3→1と3ターンごとにループする形となる。
その後、発動!カウンターが移動した先の起動輪に置かれたからくりのうち好きなものを選び発動させる。それにより「あなたが[このカード]を発動するたび/Whenever you crank [this card]」と書かれた誘発型能力が誘発する。それらはアップキープ・ステップの開始時にスタックに置かれることになる。
- からくりを発動させるかどうかは任意である。カウンターが移動した起動輪に置かれたからくりでも、そのターンに発動させないことを選べる。
- 複数のからくりが置かれた起動輪にカウンターが移動した場合、それぞれのからくりについて発動するかしないかを選べる。発動させる数に制限はない。それによって複数の誘発型能力が誘発した場合、好きな順番でスタックに置いてよい。
[編集] 脚注
- ↑ The Un-Ending Saga, Part 2/終わりなき銀枠物語 その2(Making Magic 2017年11月13日)
- ↑ Mark RosewaterのBlog
- ↑ Mark RosewaterのBlog
[編集] 参考
- Unstable FAQAWASLFAQPAFTIDAWABIAJTBT/『Unstable』 よくある質問とそうでもない質問とめったにないだろうけど一応答えておく質問集(News 2017年12月6日)
- サブタイプ「からくり(Contraption)」で検索
- 「からくり(Contraption)」で英語オラクル検索
- ルーリング
引用:総合ルール 20231117.0
- 2 カードの部分
- 205 タイプ行
- 205.3 サブタイプ
- 205.3g アーティファクトにはそれ専用のサブタイプ群が存在する。それらのサブタイプはアーティファクト・タイプと呼ばれる。アーティファクト・タイプには、「アトラクション/Attraction」(rule 717 参照)「血/Blood」「手掛かり/Clue」「からくり/Contraption」「装備品/Equipment」(rule 301.5 参照)「食物/Food」「城砦/Fortification」(rule 301.6 参照)「金/Gold」「培養器/Incubator」「地図/Map」「パワーストーン/Powerstone」「宝物/Treasure」「機体/Vehicle」(rule 301.7 参照)がある。
- 205.3 サブタイプ
- 205 タイプ行