クリーチャー・タイプ
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==クリーチャー・タイプに関するルール== | ==クリーチャー・タイプに関するルール== |
2013年12月3日 (火) 12:23時点における版
クリーチャー・タイプ/Creature Typeは、クリーチャーと部族のサブタイプ。そのクリーチャーが属する種族や職業、共通のメカニズムを持つクリーチャーを表す。現存するクリーチャー・タイプの一覧は、総合ルール用語集やクリーチャー・タイプ解説の項目を参照のこと。
エンチャント
仕組まれた疫病が戦場に出るに際し、クリーチャー・タイプを1つ選ぶ。
選ばれたタイプのクリーチャーは、-1/-1の修整を受ける。
クリーチャー — エルフ(Elf)
他のエルフ(Elf)・クリーチャーは+1/+1の修整を受けるとともに、森渡りを持つ。(それらは、防御プレイヤーが森(Forest)をコントロールしているかぎりブロックされない。)
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解説
クリーチャー・タイプそれ自体は特別なルールを持たないが、特定のクリーチャー・タイプにだけ影響する呪文や能力(部族カード)によって意味を持つ。
ゴブリンやゾンビのように基本セットの常連であり様々なセットに登場するもの、侍やエルドラージのように背景設定と深く結びつき特定のセットでしか登場しないもの、ネフィリム、麒麟、運び手のように特定のサイクルのみが有するもの、ブラッシュワグや黒貂のように単一のカードにのみ使われているもの、苗木や墓生まれのようにクリーチャー・トークンでしか登場しないもの、イカやオウムガイのように新設されたが未だ実際のカードには印刷されていないもの、スパイクやスペルシェイパーのように特定の能力を持つようデザインされているもの、スリヴァーや同盟者のように始めから部族シナジーを前提としたものなど様々なものがある。
クリーチャー・タイプに関するルール
クリーチャー・タイプを指定する呪文や能力は、現在マジックに存在しているクリーチャー・タイプしか選ぶことができない。1998年4月のルール改定からオンスロート発売時の改定までの期間は、マジックで意味を持つ単語(「飛行」など)でなければ基本的に何でも選ぶことができた(例えば、ドラえもん・トークンなどを出すことができた)。この場合の「マジック」とはポータル系のセットも含む。
- かつては「アン」シリーズ限定のクリーチャー・タイプも選ぶことができたが、現在は不可能になっている(下記参照)。
- 1つのカードが、複数のクリーチャー・タイプを持っていてもよいし、Nameless Raceのように1つもクリーチャー・タイプを持たなくてもよい。
- すべてのクリーチャー・タイプを持つカードには、霧衣の究極体/Mistform Ultimusとローウィン・ブロックの多相カードがある。
- 過去には壁とレジェンドが特別な意味を持っていたが、現在ではそのようなことはない。
- 昔は、男女や複数形の差で名前の単語が違っても同じクリーチャー・タイプであるとされていた。例えば「Elf」と「Elves」はそれぞれ同じとして扱われていた。このため、「兄弟団(Brother)」と「修道女(Sister)」が同じものと扱われたのは有名である。(特に英語圏以外で)ややこしかったためか、現在ではこのルールは廃止されている。
- このうち性別に関するルールを「ジェンダー・ルール」と呼んでいた。
- カード名とクリーチャー・タイプはまったく関係が無い。砂岩の戦士/Sandstone Warriorは戦士であると同時に兵士でもあるし、エルフの笛吹き/Elvish Piperがエルフ・シャーマンだからといって、タールルームの笛吹き/Talruum Piperもシャーマンとは限らない。再録によって元は同じクリーチャー・タイプのサイクルのうち1枚だけが変更を受けている場合もあるので、オラクルでのチェックは必要不可欠である。
沿革
マジック:ザ・ギャザリング黎明期は、タイプ欄に書かれている「~~の召喚/Summon ~~」が1つのクリーチャー・タイプであり、2つ以上の単語で表されるクリーチャー・タイプもあった(鳥の乙女/Bird Maidenや猫族の戦士/Cat Warriors)。また、アーティファクト・クリーチャーはクリーチャー・タイプを持たなかった。クリーチャー・タイプを複数持ったり、アーティファクト・クリーチャーがクリーチャー・タイプを持つ場合、それは文章欄に能力として書かれた。(アーティファクト・クリーチャーの場合、レジェンドの場合)。壁やレジェンドなど、特別なルールをもったクリーチャー・タイプも存在した。
第6版に伴う大幅なルール変更によって、クリーチャー・タイプは1つ1単語として改められ、複数のクリーチャー・タイプを持つカードが登場し始めた(エルフ・レジェンド、マーフォーク・ゴブリン)。だが特別なカードデザインやレジェンドでない限り、基本的に1カード1タイプの原則は変わらなかった( マーフォークだがウィザードのタイプしか持たないシータの信奉者)。またアーティファクト・クリーチャーの一部にもクリーチャー・タイプが与えられるようになった。
オデッセイから、人間以外の知的種族では種族と職業を併記するという形が取られた。
ミラディンで、ついに人間がクリーチャー・タイプとして登場。戦士、ならず者といった職業タイプも登場し、それまでなら「無職」だったようなクリーチャーも職業が補完された。
神河物語では、レジェンドと壁に関するルールが廃止されレジェンドというクリーチャー・タイプが消滅した。これによって過去の多くのレジェンドはクリーチャー・タイプ大再編までクリーチャー・タイプを持たないカードになっていた。
第9版で、アーティファクト・クリーチャーもすべてクリーチャー・タイプを持つ様になり、現在まで続くクリーチャー・タイプの基本が完成した。
クリーチャー・タイプの再編
第6版以降、あまりにも少ないクリーチャー・タイプは、再録される際に他の主要なクリーチャー・タイプに統合されてきている。また、ヨーティアの兵/Yotian Soldierや羽ばたき飛行機械/Ornithopterのように、新たにクリーチャー・タイプを与えられる場合もある。
とはいえ、1枚のカードのために新たなクリーチャー・タイプが新設されるということは今でもある。最近ではラマスーやセイレーン、オラクル変更によるものではドレッドノートなど。
逆に、統合ではなくそのタイプを持つ新たなカードを増やすという試みも見て取れる。例えば、神河ブロックまでは少数派だったスフィンクスやリバイアサンの新種がラヴニカ・ブロックやコールドスナップで複数登場している。
ローウィン時の大再編
ローウィンが部族カードを中心としたセットであるため、登場に先立って2007年9月にクリーチャー・タイプの大再編が行われた(→2007年9月サブタイプ変更)。このときクリーチャー・タイプが変更されたカードは1000枚を超え、150種近いクリーチャー・タイプが消滅した。その直前のMagic OnlineでのMasters Edition発売に伴う更新でも幾つかのクリーチャー・タイプがリストラされている(参考)。
- 伝説のクリーチャー(レジェンド)やアーティファクト・クリーチャーなどのクリーチャータイプを持たないクリーチャーへ新たにクリーチャー・タイプが与えられた。これにより、ほぼ全てのクリーチャーがクリーチャー・タイプを持つこととなった(例外→Nameless Race)。
- 職業しか持たないクリーチャーへ新たに種族が与えられた。
- フレイバー的には持っている事が明らかな職業をクリーチャー・タイプとしては持たないクリーチャーへ、その職業が新たにクリーチャー・タイプとして与えられた。
- マイナーで古いクリーチャー・タイプが多数廃止された。
- ロードやガーディアンなど、イメージやゲーム上の性能に統一感の無いクリーチャー・タイプも廃止された。
- 廃止されたタイプで無い限り、それまでのタイプは残された(例えば以前クレリックであった上座ドルイド/Elder Druidは、エルフ・ドルイドに変更されるのではなくエルフ・クレリック・ドルイドになった)。
- 「アン」シリーズにしか無いクリーチャー・タイプがリストから除かれた。
- 一気に変更したためか、部分的に内部設定と合わない箇所が出ていた(例:Reveka, Wizard Savant)ため、2008年1月に再変更が行われた(参考)。
参考
- The Grand Creature Type Update
- Updates to the Grand Creature Type Update
- サブタイプ一覧(MJMJ.info)
- サブタイプ(クリーチャー・タイプ / 土地タイプ / 呪文タイプ / アーティファクト・タイプ / エンチャント・タイプ / プレインズウォーカー・タイプ)
- クリーチャー・タイプ解説
- ルーリング