ハンマータイム
ハンマータイム(Hammer Time)は、巨像の鎚/Colossus Hammerとシガルダの助け/Sigarda's Aidをキーカードとする白系コンボ・ビートダウンデッキ。基本セット2020参入後のモダン環境とパイオニア環境に存在する。装備シュート、シガルダハンマーとも呼ばれる。
モダン
[編集]アーティファクト — 装備品(Equipment)
装備しているクリーチャーは+10/+10の修整を受け飛行を失う。
装備(8)((8):あなたがコントロールしているクリーチャー1体を対象とし、これをそれにつける。装備はソーサリーとしてのみ行う。)
エンチャント
あなたは、オーラ(Aura)呪文や装備品(Equipment)呪文を、それが瞬速を持っているかのように唱えてもよい。
装備品が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とする。あなたはその装備品をそのクリーチャーにつけてもよい。
クリーチャー — コー(Kor) 兵士(Soldier)
コーの決闘者が装備しているかぎり、それは二段攻撃を持つ。(それは先制攻撃の戦闘ダメージと通常の戦闘ダメージの両方を与える。)
1/1
ゲーム開始直後(最速で1ターン目)に二段攻撃や感染、飛行以外の回避能力を持つクリーチャーを戦場に出し、次ターン以降にシガルダの助け/Sigarda's Aid、巨像の鎚/Colossus Hammerと続けて巨像の鎚の莫大な装備コストを踏み倒して装備させるという超高速のビートダウンを狙う豪快なコンボデッキ。上記の流れを最速で実現できれば2ターンキルも可能。
基本セット2020のスポイラーリストで巨像の鎚が公開された当初からこのコンボは考案されていたが、トーナメントレベルには達しない奇抜なファンデッキとの見方が強かった。しかし、日本選手権19のサイドイベントである日本モダン選手権2019にてベスト8入りを果たすというまさかの活躍を見せたことから話題を呼んだ。
特にイコリア:巨獣の棲処にて夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Denという相性抜群の相棒を獲得して以降は継戦性能も高まり、トーナメント級のアーキタイプの一つへと昇格した。
後に相棒ルールの変更や夢の巣のルールスの禁止指定などにより従来の超高速運用は弱体化したものの、デッキ構成自体の見直しやモダンホライゾン2などで相性が良いカードを得たことにより、速度を若干落としつつもより高い安定性を実現しており、未だ利用者数の多いアーキタイプとして活躍している。
- 「Hammer Time」というデッキ名は主にMTGGoldfish等の情報サイトで掲載されているもの。アメリカのミュージシャン「MC Hammer」のライヴにおける決め台詞「It's Hammer Time!」が様々な方面で文字通りの意味から「ハンマーを振るう時の掛け声」として転用されたことに由来する。
- 過去に同じ名称の緑タッチ白ビートダウンデッキが存在した。そちらのハンマーはロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammerで、プロツアーハリウッド08にて披露された。(最新スタンダードデッキ解説:ザ・スター参照)
サンプルリスト
[編集]初期型
[編集]- 1ターン目にコーの決闘者/Kor Duelist→2ターン目にシガルダの助けと巨像の鎚を出してコーの決闘者に装備させ、攻撃してブロックも除去もされなければ2ターンキルが可能。
- 2ターン目に速太刀の擁護者/Swiftblade Vindicatorを出し、次ターンにシガルダの助けと巨像の鎚が揃っていればトランプルによりブロックされたとしても20点前後のダメージを叩き込むことができる。
- 上記の高速コンボが決まらなかった場合でも、各種剣や殴打頭蓋/Batterskull等によりビートダウンするプランにシフトできる。
イコリア:巨獣の棲処後
[編集]- 備考
- Modern Challenge - #12162936 6位(参考)
- 使用者:mashmalovsky
- フォーマット
- 相棒ルール改定前のトーナメントでの入賞記録。当時はサイドボードから直接夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Denを唱えることができた。ルール改定後もデッキ構成は変わらない。
- ルールスが戦場にあれば、墓地から2マナ以下のパーマネントを唱えることができる。このデッキにとっての鬼門であった除去・手札破壊・打ち消しにより墓地に落とされた各種コンボパーツを唱えられるようになり、安定性が増した。
- 相棒ルール改定後は夢の巣のルールスを採用せず、各種剣や殴打頭蓋等を採用した、ルールス登場以前の構成に立ち返ったデッキも度々見られるようなった。
相棒ルール変更後
[編集]- 白単の構成。装備先が羽ばたき飛行機械/Ornithopterとメムナイト/Memniteという2種の0マナクリーチャーに置き換えられている。
- 夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den+ミシュラのガラクタ/Mishra's Baubleパッケージや純鋼の聖騎士/Puresteel Paladin(追加のシガルダの助け/Sigarda's Aidとしても働く)のおかげで、一度コンボを妨害されてもアドバンテージを稼ぎつつ再びコンボを仕掛けに行ける。
モダンホライゾン2後
[編集]| Hammer Time(Modern) [4] | |
|---|---|
| 土地 (20) | |
| 1 | 神無き祭殿/Godless Shrine |
| 3 | 墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus |
| 4 | 湿地の干潟/Marsh Flats |
| 4 | 無声開拓地/Silent Clearing |
| 4 | 冠雪の平地/Snow-Covered Plains |
| 4 | ウルザの物語/Urza's Saga |
| クリーチャー (24) | |
| 4 | エスパーの歩哨/Esper Sentinel |
| 4 | 巧妙な鍛冶/Ingenious Smith |
| 4 | メムナイト/Memnite |
| 4 | 羽ばたき飛行機械/Ornithopter |
| 4 | 純鋼の聖騎士/Puresteel Paladin |
| 4 | 石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic |
| 呪文 (16) | |
| 4 | 巨像の鎚/Colossus Hammer |
| 3 | ミシュラのガラクタ/Mishra's Bauble |
| 1 | 影槍/Shadowspear |
| 4 | シガルダの助け/Sigarda's Aid |
| 1 | 魂標ランタン/Soul-Guide Lantern |
| 3 | バネ葉の太鼓/Springleaf Drum |
| サイドボード (15) | |
| 1 | 夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den |
| 1 | 真髄の針/Pithing Needle |
| 3 | 虹色の終焉/Prismatic Ending |
| 3 | ヴェクの聖別者/Sanctifier en-Vec |
| 4 | 思考囲い/Thoughtseize |
| 3 | 虚空の鏡/Void Mirror |
- サイドボードの思考囲い/Thoughtseizeのために黒をタッチした構成。思考囲いをメインから採用した構成や、白単色の構成も存在する。
- ウルザの物語/Urza's SagaはIII章で巨像の鎚/Colossus Hammerをサーチして直接出せるうえに、II章で巨像の鎚の装備先を用意できるためデッキとの相性が極めて良好である。
ルールス禁止後
[編集]- 呪文貫き/Spell Pierceのために青をタッチした構成。夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Denの代わりのアドバンテージ源として現実チップ/The Reality Chipを採用している。
- ルールスが抜けたことで、石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mysticのサーチ先としてイラクサ嚢胞/Nettlecystやカルドラの完成体/Kaldra Compleatといったモダンホライゾン2の強力な生体武器群が採用可能となった。
指輪物語:中つ国の伝承後
[編集]- 当時猛威を振るっていた黒赤想起の血染めの月/Blood Moonに強い白単色の構成。
- 巨像の鎚/Colossus Hammerをはじめとする装備品の再利用・付け替えを助ける再鍛造/Forge Anewが採用される。
オパールのモックス解禁後
[編集]- 禁止解除されたオパールのモックス/Mox Opalをフル投入した構成。
- 追加の装備コスト踏み倒し枠として、ファウンデーションズからの新戦力である力線の斧/Leyline Axeを採用している。
タルキール:龍嵐録後
[編集]| Hammer Time(Modern) [8] | |
|---|---|
| 土地 (18) | |
| 4 | 感動的な眺望所/Inspiring Vantage |
| 2 | 平地/Plains |
| 4 | 聖なる鋳造所/Sacred Foundry |
| 4 | 灼陽大峡谷/Sunbaked Canyon |
| 4 | ウルザの物語/Urza's Saga |
| クリーチャー (12) | |
| 4 | エスパーの歩哨/Esper Sentinel |
| 4 | 純鋼の聖騎士/Puresteel Paladin |
| 4 | 石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic |
| 呪文 (30) | |
| 4 | 巨像の鎚/Colossus Hammer |
| 4 | コーリ鋼の短刀/Cori-Steel Cutter |
| 1 | カルドラの完成体/Kaldra Compleat |
| 4 | ミシュラのガラクタ/Mishra's Bauble |
| 4 | オパールのモックス/Mox Opal |
| 2 | ポータブル・ホール/Portable Hole |
| 2 | 一時の猶予/Reprieve |
| 1 | 影槍/Shadowspear |
| 4 | シガルダの助け/Sigarda's Aid |
| 4 | 鋼打ちの贈り物/Steelshaper's Gift |
| サイドボード (15) | |
| 2 | 急送/Dispatch |
| 3 | 月の大魔術師/Magus of the Moon |
| 1 | 真髄の針/Pithing Needle |
| 1 | ポータブル・ホール/Portable Hole |
| 2 | 一時の猶予/Reprieve |
| 1 | 魂標ランタン/Soul-Guide Lantern |
| 3 | 魂なき看守/Soulless Jailer |
| 2 | 摩耗+損耗/Wear+Tear |
- 別軸の勝ち筋となる装備品としてコーリ鋼の短刀/Cori-Steel Cutterを獲得した後の赤白の構成。疾風誘発を狙いやすくするためにオパールのモックス/Mox Opal・ミシュラのガラクタ/Mishra's Baubleといった0マナアーティファクトを大量に投入している。
パイオニア
[編集]2019年10月に制定されたパイオニアにおいても巨像の鎚/Colossus Hammerとシガルダの助け/Sigarda's Aidが使用可能なためこのデッキが試されているが、フォーマット制定から5年間は実績のないデッキであった。
パイオニアにおいて結果を出せない要因としては、
- 石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mysticやウルザの物語/Urza's Saga、各種生体武器といった、コンボ以外の勝ち筋を支えるカード群がことごとく使用できずコンボに偏重するしかない点
- 肝心のコンボ軸も除去などで妨害されやすいうえに、追加のシガルダの助け/Sigarda's Aidとなる純鋼の聖騎士/Puresteel Paladinや感染によって高速キルに大きく貢献する墨蛾の生息地/Inkmoth Nexusを使用できず、コンボデッキとしても脆弱な点
などが挙げられる。
逆に言うとモダン版でのセオリーに囚われることなく自由に構築可能ということであり、デッキビルダーの工夫の見せ所でもあった。しかしサーチ手段の欠如は痛く、武器庫の開放/Open the Armoryは除去用のオーラをサーチできるとはいえ代役として力不足が否めない。
- モダンで可能だった1ターン目にコーの決闘者/Kor Duelistまたはぎらつかせのエルフ/Glistener Elf→2ターン目にシガルダの助けと巨像の鎚で可能だった2ターンキルも、1ターン目にシガルダの助けと羽ばたき飛行機械/Ornithopter→2ターン目に巨像の鎚2枚(または巨像の鎚とドスン/Thud)で可能。ただしコンボパーツが増えてしまっているので狙いにくくはなっている。
アーティファクト — 装備品(Equipment)
装備しているクリーチャーは+1/+1の修整を受けトランプルと速攻を持つ。
疾風 ― あなたが各ターン内のあなたの2つ目の呪文を唱えるたび、果敢を持つ白の1/1のモンク(Monk)・クリーチャー・トークン1体を生成する。この装備品(Equipment)をそれにつけてもよい。(あなたがクリーチャーでない呪文1つを唱えるたび、ターン終了時まで、そのトークンは+1/+1の修整を受ける。)
装備(1)(赤)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier) 傭兵(Mercenary)
これが戦場に出たとき、あなたのライブラリーから装備品(Equipment)カード1枚を探し、公開し、あなたの手札に加える。その後、ライブラリーを切り直す。
これに装備品がついているかぎり、これの誘発型能力やこれについている装備品の誘発型能力のうち1つが誘発するなら、その能力は追加でもう1回誘発する。
2/1
伝説のクリーチャー — 人間(Human) フェアリー(Faerie)
二段攻撃
あなたがコントロールしていてこれでないすべてのクリーチャーは、オーラ(Aura)や装備品(Equipment)のうちフェイの血筋のケランについている1つにつき+1/+0の修整を受ける。
2/2
Birthright Boon / 生まれつきの加護 (1)(白)
ソーサリー — 出来事(Adventure)
あなたのライブラリーからオーラ(Aura)や装備品(Equipment)であるカード1枚を探し、公開し、あなたの手札に加える。その後、ライブラリーを切り直す。
大きく変化があったのは2025年。コーリ鋼の短刀/Cori-Steel Cutterというスタンダードで禁止を経験した装備品が加わり、コンボ以外の勝ち筋が太くなった。ミッドガルの傭兵、クラウド/Cloud, Midgar Mercenaryが石鍛冶の神秘家の代役を担い、フェイの血筋のケラン/Kellan, the Fae-Bloodedも出来事の強みを生かして活躍している。
サンプルリスト(ゴブリン型)
[編集]- ランドヴェルトの大群率い/Rundvelt Hordemasterを軸としたゴブリンデッキとのハイブリッド型構成。
- クリーチャー24体中14体が戦士であるため、毅然たる一撃/Resolute Strike+巨像の鎚/Colossus Hammerをコンバット・トリックのように運用可能。騒音の悪獣/Cacophony Scampとの組み合わせは特に破壊力抜群である。
サンプルリスト(装備品ビートダウン型)
[編集]ファウンデーションズ後
[編集]- 巨像の鎚/Colossus Hammerや力線の斧/Leyline Axeなどの装備品を多く採用した構成。
- 打点に貢献しないシガルダの助け/Sigarda's Aidを採用せず、代わりに熱烈な勇者/Fervent Championや耐え忍ぶカー、ケンバ/Kemba, Kha Enduring、カズールの徴収者/Kazuul's Toll Collectorといったクリーチャー群で各種装備品の装備コストを下げている。
FINAL FANTASY後1
[編集]- 装備品サーチ手段として生まれつきの加護/Birthright Boonに加えてミッドガルの傭兵、クラウド/Cloud, Midgar Mercenaryを獲得した後の構成。
- 幽霊による庇護/Sheltered by Ghosts(これも生まれつきの加護/Birthright Boonでサーチ可能)で護法を付与されたクラウドに装備品をつけると、護法能力が2回誘発するため単体除去に非常に強くなる。
- 巨像の鎚/Colossus Hammerやシガルダの助け/Sigarda's Aidといった軽い置物を多く採用しているため、コーリ鋼の短刀/Cori-Steel Cutterの疾風能力誘発が狙いやすい。短刀をクラウドにつけることでトークン生成の誘発回数を増やせるのも嬉しい。
FINAL FANTASY後2
[編集]- アラミゴの猛牛、ラウバーン/Raubahn, Bull of Ala Mhigo(追加の踏み倒し手段)・離反ダニ、スクレルヴ/Skrelv, Defector Mite(クリーチャー保護手段)・慈悲無き者、ナヒリ/Nahiri, the Unforgiving(コンボパーツ再利用手段)といった伝説のクリーチャー・プレインズウォーカー群を大量に投入したことで、コーリ鋼の短刀/Cori-Steel Cutterと相性がいいモックス・アンバー/Mox Amberを無理なく採用できる。
FINAL FANTASY後3
[編集]- 熱烈な勇者/Fervent Championおよびそれと相性がいい力線の斧/Leyline Axeを投入することで、よりビートダウンプランを強化した構成。
- 生まれつきの加護/Birthright Boonでサーチ可能な除去オーラとして幽霊による庇護/Sheltered by Ghostsに加えて、つける装備品に困らない堅光牢への封じ込め/Hardlight Containmentを採用している。
サンプルリスト(ドワーフ型)
[編集]- 追加の装備コスト踏み倒し手段として臨機応変なる者、キーリ/Kíli the Resourcefulを採用したドワーフデッキとのハイブリッド型。
- キーリの物語りを達成するためにクリーチャーの大半が伝説となっており、モックス・アンバー/Mox Amberを強く使うことができる。
- 息切れ対策としてキーリに加えてダーインの隊/Dáin's Company・上級建設官、スラム/Sram, Senior Edificerといったドワーフを採用している。