樹海の幻想家、しげ樹/Shigeki, Jukai Visionary
提供:MTG Wiki
手札に戻すことで地図作りの調査/Cartographer's Surveyの縮小版という趣の土地サーチを行える蛇・ドルイドの伝説のクリーチャー・エンチャント。さらに魂力による墓地回収能力も併せ持つ。
手札と戦場を行き来することでマナ加速と墓地肥やしを行い、最後には魂力で大量回収を狙えるという、自己完結したデザイン。まずタップ能力については、展開と起動合わせて4マナ、かつタップ能力と挙動が緩慢なのが難点ではあるが、繰り返し利用できるアドバンテージ源としては妥当なライン。墓地利用を組み込んでいるデッキなら額面以上のリターンに期待できる。また、ブロック・クリーチャー指定後に起動することで攻撃クリーチャーに対する時間稼ぎにも貢献でき、戦場から離れることから絆魂などの無効化にも期待できるため、見た目以上に多角的なメリットをもたらしてくれる。
十分に土地を伸ばしたあとは魂力の回収能力で大量のカード・アドバンテージが見込める。コストが重く、大振りになってしまうものの、魂力故に打ち消しに強く、インスタント・タイミングで起動できる点から信頼性は高い。必要に応じてXの値を調整できるので、墓地利用デッキにありがちな「落としてはいけないカードを落としてしまった」際にもピンポイントで回収でき小回りがきく。魂力共通の特徴として、伝説であっても複数枚デッキに採用しても腐りづらい点も嬉しい。回収対象も広く、一度使用した打ち消し呪文やドローソースをインスタント・タイミングで回収できることから、青系コントロールへの適性も持ち合わせる。これ2枚でループさせるのを防ぐためか伝説のカードは戻せない制約がついているものの、伝説ではない巨大な空亀/Colossal Skyturtleなどと併用することで回収ループを組むことができる[1]。
総じて、挙動に若干の緩慢さはあるものの、ランプ戦略の序盤・終盤どちらにも求められる要素を1枚でこなせる優秀なシステムクリーチャーである。
構築でも前述の通り、ランプ系のコントロールデッキに適性があり、序盤のマナ基盤を支えながら墓地を肥やし、落した切り札を回収して一気にゲームを畳む、という動きを狙いやすい。ただし、直近のイニストラード:真夜中の狩り、イニストラード:真紅の契りが墓地をテーマにしたセットであることから墓地対策も豊富で、墓地に落したカードを追放やライブラリーに戻すことで対処されるというケースが多い。軽い除去も多い環境なので、能力までこぎつけないこともしばしば。墓地利用と再利用だけを前提にすると不安定なので、これに依存しすぎない構築を心がけたい。イニストラード:真夜中の狩り〜サンダー・ジャンクションの無法者期では世界魂ランプに巨大な空亀と共に1枚挿しされる。
リミテッドでは魂力だけでも十分採用ラインを満たしている上、緑内でシナジーを組みやすいクリーチャー・エンチャントであり、マナ加速兼大型クリーチャーの足止めも可能と、大変器用に動き回れる。序盤に出せればゲームの主導権を握れるパワーカードといえる。
- スタンダードで同居する歓喜する喧嘩屋、タイヴァー/Tyvar, Jubilant Brawlerとは非常に相性がいい。しげ樹最大の欠点であるマナ加速の起動の遅さを解消出来る他、タイヴァーの蘇生でしげ樹を蘇生しそのまま加速につなげる動きもできる。お互いの墓地肥やしをお互いに活用できる点も好相性。
[編集] ストーリー
しげ樹(しげき)/Shigekiは神河/Kamigawaの樹海の兵団/The Order of Jukaiの長を務める大蛇人/Orochi。男性(イラスト)。
樹海の兵団が設立されたのは、しげ樹が強大な自然の神/Kamiと繋がり、精霊の領域が崩壊するという予知の幻視を見たためだ。あらゆる新たな技術開発による負荷が精霊の領域を引き裂きつつあると信じた彼は、現実の構造が取り返しのつかない損傷を受ける前に行動を起こすことに決めた。同じような幻視を見た他の者たちが加わり、この兵団は急速な成長を遂げた。自分のことを単に「森/Mori」と呼ぶ謎めいた神に助けられ、しげ樹は技術革新の中心に対する迅速で破壊的な行動を提唱している。
[編集] 登場カード
[編集] カード名に登場
[編集] フレイバー・テキストに登場
[編集] 登場作品・登場記事
- Planeswalkers Guide to Kamigawa: Neon Dynasty/プレインズウォーカーのための『神河:輝ける世界』案内(Feature 2022年2月3日 Grace Fong, Emily Mei, and Ari Zirulnik著)
- The Legends of Kamigawa: Neon Dynasty/『神河:輝ける世界』の伝説たち(Feature 2022年2月11日 Ari Zirulnik, Grace Fong, Emily Teng, and Gerritt Turner著)