切望の隼
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切望の隼(Falcon)は、切望の隼/Coveted Falconの表向きになったときの誘発型能力で、コントローラーに不利益をもたらすパーマネントを対戦相手に押し付けるコンボを搭載したデッキ。
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[編集] 概要
アーティファクト クリーチャー — 鳥(Bird)
飛行
切望の隼が攻撃するたび、あなたがオーナーであるかコントロールしていないパーマネント1つを対象とする。それのコントロールを得る。
変装(1)(青)
切望の隼が表向きになったとき、対戦相手1人を対象とし、あなたがコントロールしている望む数のパーマネントを対象とする。そのプレイヤーはそれらのパーマネントのコントロールを得る。あなたは、これによりそのプレイヤーがコントロールを得たパーマネント1つにつき1枚のカードを引く。
切望の隼/Coveted Falconを裏向きで唱え、その後変装コストを支払って表向きにすることで、ドネイトデッキのようにデメリット能力持ちのパーマネントを対戦相手に押し付けることができる。インスタント・タイミングでいつでも表向きにできるので、クリーチャーをキーカードとして用いるコンボであるにもかかわらずクリーチャー除去で止められないのが強みである。
デメリット能力持ちだけではなく、ETBで仕事が終わっているパーマネントを押し付けることでハンド・アドバンテージを稼ぐ動きも強力であり、切望の隼が青であることもあわせてコントロールデッキにコンボを組み込む形で組まれる場合が多い。
[編集] 団結のドミナリア〜ファイナルファンタジー期
デメリット能力持ちのパーマネントとして前環境末期に登場した強欲の計略/Greed's Gambitを用いる、ファルコン・ギャンビット(Falcon Gambit)と呼ばれる青黒のタイプが存在する。
エンチャント
強欲の計略が戦場に出たとき、あなたはカード3枚を引き、6点のライフを得て、飛行を持つ黒の2/1のコウモリ(Bat)・クリーチャー・トークン3体を生成する。
あなたの終了ステップの開始時に、あなたはカード1枚を捨て、2点のライフを失い、クリーチャー1体を生け贄に捧げる。
強欲の計略が戦場を離れたとき、あなたはカード3枚を捨て、6点のライフを失い、クリーチャー3体を生け贄に捧げる。
強欲の計略のETBで莫大なアドバンテージを稼ぎつつ切望の隼/Coveted Falconで押し付けることで、強欲の計略を除去して戦場を離れた時に誘発するデメリット能力を喰らうか、強欲の計略を放置して毎ターンリソースを削られ続けるかという最悪の二択を対戦相手に突き付けることができる。押し付けた強欲の計略を霊気の媒介者/Aether Channelerで自分の手札に戻す動きや、ティシャーナの潮縛り/Tishana's Tidebinderなどで自分の強欲の計略のデメリット能力を踏み倒す動きも強力である。
また除去として税血の刃/Tithing Bladeを、ドローソースとして遠見の儀式/Farsight Ritualの採用もみられる。これらは単体でも使いやすいが、前者はETBでほぼ仕事が終わるため切望の隼で押し付けてドローに変えられ、後者は協約で比較的安全に強欲の計略を処分できるなど、コンボパーツとの相性もいい。
[編集] サンプルリスト
Falcon Gambit(Standard:DMU-BLB) [1] | |
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- ETB持ちのパーマネントが多いため、知識の徳目/Virtue of Knowledgeによってそれらを追加で誘発させる動きも強力である。出来事側のヴァントレスの幻視/Vantress Visionsと寓話の小道/Fabled Passage、解体爆破場/Demolition Fieldを組み合わせることでマナ加速にも使える。
[編集] パイオニア
アゾリウス・ファルコン(Azorius Falcon)と呼ばれるアゾリウス・コントロールの亜種として存在する。デメリット能力持ちのパーマネントとしては九つの命/Nine Livesが用いられる。
エンチャント
呪禁
発生源1つがあなたにダメージを与えるなら、そのダメージを軽減し、九つの命の上に具現(incarnation)カウンターを1個置く。
九つの命の上に具現カウンターが9個以上あるとき、これを追放する。
九つの命が戦場を離れたとき、あなたはこのゲームに敗北する。
このデッキの登場当時は、血管切り裂き魔/Vein Ripperを有するラクドス吸血鬼と霊気貯蔵器/Aetherflux Reservoirを有するアマリア・コンボがパイオニア環境を席捲していたが、九つの命はこれらのデッキへ対する延命手段としても非常に優秀であった。
全体除去枠として、相手に押し付けた九つの命を巻き込むことで即座に勝利可能な浄化の輝き/Cleansing Novaや告別/Farewellを採用している点や、切望の隼で押し付けてドローに変える枠として、海の神のお告げ/Omen of the Seaや一時的封鎖/Temporary LockdownといったETBで仕事が終わるパーマネントを多く採用している点も特徴的である。
[編集] サンプルリスト
- 九つの命/Nine Livesの具現カウンター数を能動的に調節するために、ペインランドのアダーカー荒原/Adarkar Wastesが採用される場合もある。