現出

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==定義==
 
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'''現出''' [コスト]/''Emerge'' [cost]は、「あなたはこの呪文を、その[[マナ・コスト]]を[[支払う]]のではなく、[コスト]を支払うとともに[[クリーチャー]]1体を[[生け贄に捧げる]]ことで唱えてもよい。」と「あなたがこの呪文の現出[[コスト]]を支払うことを選んだなら、その[[総コスト]]は、生け贄に捧げたクリーチャーの[[点数で見たマナ・コスト]]に等しい点数の[[不特定マナ]]の分だけ減少する。」を意味する。呪文の現出コストを支払うことは、[[代替コスト]]の支払いのルールに従う。
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'''現出''' [コスト]/''Emerge'' [cost]は、「あなたはこの呪文を、その[[マナ・コスト]]を[[支払う]]のではなく、[コスト]を支払うとともに[[クリーチャー]]1体を[[生け贄に捧げる]]ことで唱えてもよい。」と「あなたがこの呪文の現出[[コスト]]を支払うことを選んだなら、その[[総コスト]]は、生け贄に捧げたクリーチャーの[[マナ総量]]に等しい点数の[[不特定マナ]]の分だけ減少する。」を意味する。呪文の現出コストを支払うことは、[[代替コスト]]の支払いのルールに従う。
  
 
あなたは、あなたが呪文の現出コストの支払いを選ぶに際し、生け贄に捧げるクリーチャーを選ぶ({{CR|601.2b}})。あなたは、その総コストを支払うに際し、そのクリーチャーを生け贄に捧げる({{CR|601.2h}})。
 
あなたは、あなたが呪文の現出コストの支払いを選ぶに際し、生け贄に捧げるクリーチャーを選ぶ({{CR|601.2b}})。あなたは、その総コストを支払うに際し、そのクリーチャーを生け贄に捧げる({{CR|601.2h}})。
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===ルール===
 
===ルール===
*現出コストを支払ったとしても、そのクリーチャーは依然として無色である。また、そのクリーチャー自身の点数で見たマナ・コストは変化することはない。
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*現出コストを支払ったとしても、そのクリーチャーは依然として無色である。また、そのクリーチャー自身のマナ総量は変化することはない。
 
*クリーチャーを生け贄に捧げずに現出コストだけ支払って唱えることはできない。またクリーチャーを複数生け贄に捧げることもできない。
 
*クリーチャーを生け贄に捧げずに現出コストだけ支払って唱えることはできない。またクリーチャーを複数生け贄に捧げることもできない。
 
*現出の効果で減少するのは不特定マナだけである。[[色マナ]]コストは減少できない。
 
*現出の効果で減少するのは不特定マナだけである。[[色マナ]]コストは減少できない。
 
*[[コピー]]でない[[トークン]]など、マナ・コストを持たないクリーチャーを生け贄に捧げてもよい。その場合現出コストは減少することはない。
 
*[[コピー]]でない[[トークン]]など、マナ・コストを持たないクリーチャーを生け贄に捧げてもよい。その場合現出コストは減少することはない。
*現出の不特定マナ・コストより大きい点数で見たマナ・コストを持つクリーチャーを生け贄に捧げてもよい。色マナは減らないが、[[霊動カカシ/Geist-Fueled Scarecrow]]などにより増加したコストを減少させることもできる({{CR|601.2f}})。
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*現出の不特定マナ・コストより大きいマナ総量を持つクリーチャーを生け贄に捧げてもよい。色マナは減らないが、[[霊動カカシ/Geist-Fueled Scarecrow]]などにより増加したコストを減少させることもできる({{CR|601.2f}})。
 
*生け贄に捧げるクリーチャーのマナ・コストに[[X]]が含まれている場合、Xは0として扱われる。
 
*生け贄に捧げるクリーチャーのマナ・コストに[[X]]が含まれている場合、Xは0として扱われる。
*[[変身する両面カード]]を生け贄に捧げる場合、[[第2面]]の点数で見たマナ・コストは[[第1面]]の点数で見たマナ・コストである。[[合体カード]]を生け贄に捧げる場合、点数で見たマナ・コストは、第1面の点数で見たマナ・コストの合計である。変身する両面カードの第2面のコピーであるか合体したパーマネントのコピーであるクリーチャーの点数で見たマナ・コストは0である。
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*[[変身する両面カード]]を生け贄に捧げる場合、[[第2面]]のマナ総量は[[第1面]]のマナ総量である。[[合体カード]]を生け贄に捧げる場合、マナ総量は、第1面のマナ総量の合計である。変身する両面カードの第2面のコピーであるか合体したパーマネントのコピーであるクリーチャーのマナ総量は0である。
 
*生け贄に捧げるクリーチャーは、コストを支払う段階までは依然として戦場にある。その能力は呪文のコストに影響を及ぼしたり、起動してマナを生み出したりできる。しかし、それに呪文が唱えられたときに誘発する能力があっても、その能力が誘発するより先に生け贄に捧げられてしまう。
 
*生け贄に捧げるクリーチャーは、コストを支払う段階までは依然として戦場にある。その能力は呪文のコストに影響を及ぼしたり、起動してマナを生み出したりできる。しかし、それに呪文が唱えられたときに誘発する能力があっても、その能力が誘発するより先に生け贄に捧げられてしまう。
 
**コストを支払う段階で生け贄に選んだクリーチャーが戦場に存在しない場合、コストを支払うことができず不正な処理としてゲームが巻き戻される。[[エルドラージ]]・[[末裔]]を生け贄に選びつつマナを出すというプレイングはできない。
 
**コストを支払う段階で生け贄に選んだクリーチャーが戦場に存在しない場合、コストを支払うことができず不正な処理としてゲームが巻き戻される。[[エルドラージ]]・[[末裔]]を生け贄に選びつつマナを出すというプレイングはできない。
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===その他===
 
===その他===
[[異界月]]には現出で生け贄に捧げられることで誘発する能力を持つ[[邪悪の使者/Foul Emissary]]が収録されている。また現出を持つクリーチャーはすべて点数で見たマナ・コストが7以上のため[[エムラクールの影響/Emrakul's Influence]]も現出とのシナジーを考慮されたカードと言える。
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[[異界月]]には現出で生け贄に捧げられることで誘発する能力を持つ[[邪悪の使者/Foul Emissary]]が収録されている。また現出を持つクリーチャーはすべてマナ総量が7以上のため[[エムラクールの影響/Emrakul's Influence]]も現出とのシナジーを考慮されたカードと言える。
 
*異界月においては、いずれのカードにおいても現出コストはそのクリーチャーのマナ・コストよりも点数で見て1点少なくなるように設定されている。
 
*異界月においては、いずれのカードにおいても現出コストはそのクリーチャーのマナ・コストよりも点数で見て1点少なくなるように設定されている。
 
過去のキーワード能力である[[献身]]と似ているが、生け贄の[[クリーチャー・タイプ]]を問わなくなり、唱えるタイミングを変更しないなど、より単純化されている。
 
過去のキーワード能力である[[献身]]と似ているが、生け贄の[[クリーチャー・タイプ]]を問わなくなり、唱えるタイミングを変更しないなど、より単純化されている。

2021年5月4日 (火) 20:42時点における版

現出/Emerge
種別 常在型能力
登場セット 異界月
CR CR:702.119

現出(げんしゅつ)/Emergeは、異界月で登場したキーワード能力。これは現出を持つ呪文スタック上にある間に作用する常在型能力である。


Wretched Gryff / 不憫なグリフ (7)
クリーチャー — エルドラージ(Eldrazi) ヒポグリフ(Hippogriff)

現出(5)(青)(あなたはこの呪文を、クリーチャー1体を生け贄に捧げるとともに(X)だけ減らした現出コストを支払って唱えてもよい。Xはそのクリーチャーのマナ総量に等しい。)
あなたがこの呪文を唱えたとき、カードを1枚引く。
飛行

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定義

現出 [コスト]/Emerge [cost]は、「あなたはこの呪文を、そのマナ・コスト支払うのではなく、[コスト]を支払うとともにクリーチャー1体を生け贄に捧げることで唱えてもよい。」と「あなたがこの呪文の現出コストを支払うことを選んだなら、その総コストは、生け贄に捧げたクリーチャーのマナ総量に等しい点数の不特定マナの分だけ減少する。」を意味する。呪文の現出コストを支払うことは、代替コストの支払いのルールに従う。

あなたは、あなたが呪文の現出コストの支払いを選ぶに際し、生け贄に捧げるクリーチャーを選ぶ(CR:601.2b)。あなたは、その総コストを支払うに際し、そのクリーチャーを生け贄に捧げる(CR:601.2h)。

解説

エムラクール/Emrakulにより次元/Planeの原生物がエルドラージ/Eldraziに変質することを表したキーワード能力。無色エルドラージ・クリーチャーが持ち、代替コストはすべて色マナを含む。現出で支払う色マナを考えればに与えられた能力と言える。

ルール

  • 現出コストを支払ったとしても、そのクリーチャーは依然として無色である。また、そのクリーチャー自身のマナ総量は変化することはない。
  • クリーチャーを生け贄に捧げずに現出コストだけ支払って唱えることはできない。またクリーチャーを複数生け贄に捧げることもできない。
  • 現出の効果で減少するのは不特定マナだけである。色マナコストは減少できない。
  • コピーでないトークンなど、マナ・コストを持たないクリーチャーを生け贄に捧げてもよい。その場合現出コストは減少することはない。
  • 現出の不特定マナ・コストより大きいマナ総量を持つクリーチャーを生け贄に捧げてもよい。色マナは減らないが、霊動カカシ/Geist-Fueled Scarecrowなどにより増加したコストを減少させることもできる(CR:601.2f)。
  • 生け贄に捧げるクリーチャーのマナ・コストにXが含まれている場合、Xは0として扱われる。
  • 変身する両面カードを生け贄に捧げる場合、第2面のマナ総量は第1面のマナ総量である。合体カードを生け贄に捧げる場合、マナ総量は、第1面のマナ総量の合計である。変身する両面カードの第2面のコピーであるか合体したパーマネントのコピーであるクリーチャーのマナ総量は0である。
  • 生け贄に捧げるクリーチャーは、コストを支払う段階までは依然として戦場にある。その能力は呪文のコストに影響を及ぼしたり、起動してマナを生み出したりできる。しかし、それに呪文が唱えられたときに誘発する能力があっても、その能力が誘発するより先に生け贄に捧げられてしまう。
    • コストを支払う段階で生け贄に選んだクリーチャーが戦場に存在しない場合、コストを支払うことができず不正な処理としてゲームが巻き戻される。エルドラージ末裔を生け贄に選びつつマナを出すというプレイングはできない。
  • あなたが現出を持つ呪文を唱え始めた後では、それを唱え終わるまで、どのプレイヤーも行動することはできない。特に、対戦相手が、あなたが生け贄に捧げようとしているクリーチャーを除去することはできない。
  • 生け贄に捧げたクリーチャーが死亡誘発能力を持っていたりクリーチャーが死亡することで誘発する能力があった場合、それらは現出クリーチャー呪文を唱える手順を完了したあとスタックに積まれ、現出クリーチャー呪文より先に解決される。

その他

異界月には現出で生け贄に捧げられることで誘発する能力を持つ邪悪の使者/Foul Emissaryが収録されている。また現出を持つクリーチャーはすべてマナ総量が7以上のためエムラクールの影響/Emrakul's Influenceも現出とのシナジーを考慮されたカードと言える。

  • 異界月においては、いずれのカードにおいても現出コストはそのクリーチャーのマナ・コストよりも点数で見て1点少なくなるように設定されている。

過去のキーワード能力である献身と似ているが、生け贄のクリーチャー・タイプを問わなくなり、唱えるタイミングを変更しないなど、より単純化されている。

  • 「よく見知った生物や人物が突如としてエルドラージに変貌してしまう」という恐怖を描いた能力だが、瞬速を持っていないかぎりインスタント・タイミングで「変身」させることはできないので注意。
  • 最終的に献身と似るようになったが、実際に現出の基になったのは忍術である。

参考

引用:総合ルール 20231117.0

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