放射/Radiate

提供：MTG Wiki

（版間での差分）
移動： 案内, 検索
(間違った記述を削除。放射のコントローラーがコピーをコントロールする。)
 
（11人の利用者による、間の16版が非表示）
1行： 1行：
 
{{#card:Radiate}}
 
{{#card:Radiate}}
  
−
[[赤]]の特性である「混沌」を表した、良くわからない効果をもつ[[カード]]の1つ。要は使うと、そのカードが[[対象]]とできるものすべてを対象にしてその呪文の効果が発揮される。
+
[[赤]]の特徴である「混沌」を表した、一見良くわからない[[効果]]をもつ[[カード]]の1つ。その[[呪文]]が[[対象]]とできるものすべてを対象にして、その数だけの[[コピー]]が作られる。
  
−
[[火+氷/Fire+Ice|氷/Ice]]などの[[対象]]を取る[[キャントリップ]][[呪文]]に使うと大量[[ドロー]]ができる。また、そのような[[効果]]を狙った[[コンボ]][[デッキ]]が存在し、内容は大量の手札を[[サイカトグ/Psychatog]]につぎ込みフィニッシュする、という至極単純明快なものだったようだ。
+
[[火+氷/Fire+Ice|氷/Ice]]などの対象を取る[[キャントリップ]]呪文に使うと大量にカードを[[引く|引ける]]。これを利用して、大量の[[手札]]を[[サイカトグ/Psychatog]]につぎ込むという[[コンボデッキ]]もあったようだ。
  
−
*[[連繋]]や[[キッカー]]、[[双呪]]はその追加効果ごとコピーされる。
+
*最初にデザインされたときは「対象」を「すべて」に書き換えるというものであった。
−
*最初のデザインされたときは「対象」を「すべて」に書き換えるというものであった。
+
**このデザインは、後の[[超過]]の着想元となった。ただし、放射と超過は完全に同じ挙動ではない。
−
*似たような効果を持つクリーチャーとして[[墨流しのネフィリム/Ink-Treader Nephilim]]が出た。 ただし、こちらは影響するのはクリーチャーだけ。
+
  
−
==効果の例==
+
==[[ルール]]==
−
;[[火+氷/Fire+Ice|氷/Ice]]
+
*あなたは、それが対象にできる各パーマネントや各プレイヤーにつきそれぞれ、その呪文を１回コピーする。つまり、あなたはパーマネントかプレイヤーのどちらかを選んでそれに基づいてコピーするわけではない。
−
:対象に取れる[[パーマネント]]をすべて[[タップ]]し、その数だけカードを引く。
+
*それらの対象がすべて同じパーマネントかプレイヤーであるかぎり、複数の対象を持つ呪文を選んでもよい。
−
;[[編直し/Reweave]]
+
*あなたはコピーをすべて[[コントロール]]し、あなたがどのコピーがどのパーマネントかプレイヤーを対象とするかを選ぶ。たとえば、元の呪文に「クリーチャー1体を対象とする。それを[[破壊]]する。」と書かれているなら、あなたは最終的に各コピーが対象としたクリーチャーがそれぞれ破壊される順番を選ぶ。元の呪文は、すべてのコピーの解決後に解決される。
−
:対象に取れる[[パーマネント]]すべてが編直しの効果で入れ替わる。
+
*生成したコピーはそれぞれあなたの[[魔技]][[能力]]を[[誘発]]させる。
−
;[[今を生きる/Seize the Day]]
+
*[[連繋]]や[[キッカー]]、[[双呪]]はその追加効果ごとコピーされる。
−
:対象に取れる[[クリーチャー]]をすべて[[アンタップ]]した上、そのクリーチャーの数だけ[[戦闘フェイズ]]が加えられる。
+
*元の呪文のコントローラーとは関係なく、コピーの[[コントローラー]]は[[あなた]]である。あなたやあなたのコントロールするクリーチャーが[[呪禁]]を持っていてもコピーの対象にしなければならない。
−
;[[複写作成/Mimeofacture]]
+
−
:対象に取れる対戦相手の[[パーマネント]]すべてを、相手のライブラリーから同数ずつ場に出す。
+
  
 +
==関連カード==
 +
類似の効果を持つカード。特記しない限り放射と違ってクリーチャーで、コピーするのは対象が単一の[[インスタント]]呪文か[[ソーサリー]]呪文のみ。
 +
*[[墨流しのネフィリム/Ink-Treader Nephilim]] - (白)(青)(赤)(緑)。これのみを対象とする呪文を、他のすべての[[クリーチャー]]へ放射する。（[[ギルドパクト]]）
 +
*[[空僻の盆地/Glimmervoid Basin (次元カード)]] - 任意の単一のものを対象とする呪文を、他の対象に取れるものすべてに放射する。（[[プレインチェイス]]）
 +
*[[先駆のゴーレム/Precursor Golem]] - (5)。[[ゴーレム]]1体のみを対象とする呪文を、他のすべてのゴーレムへ放射する。（[[ミラディンの傷跡]]）
 +
*[[面晶体の掘削者、ザダ/Zada, Hedron Grinder]] - (3)(赤)。[[あなた]]が[[唱える|唱えた]]これのみを対象とする呪文を、あなたが[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]する他のすべてのクリーチャーへ放射する。（[[戦乱のゼンディカー]]）
 +
*[[鏡翼のドラゴン/Mirrorwing Dragon]] - (3)(赤)(赤)。これを対象とする呪文を、その呪文のコントローラーのコントロールする各クリーチャーへ放射する。（[[異界月]]）
 +
*[[光線分割の魔道士/Beamsplitter Mage]] - (青)(赤)。あなたが唱えた、これのみを対象とする呪文を、あなたの他のクリーチャー1体だけにコピーする。（[[ラヴニカのギルド]]）
 +
**[[反射するゴーレム/Reflective Golem]] - (3)。コピーするのに(2)を支払う必要がある光線分割の魔道士の[[アーティファクト・クリーチャー]]版。（[[ストリクスヘイヴン：魔法学院]]）
 +
**[[陽気な呪文盗み、アイヴィー/Ivy, Gleeful Spellthief]] - (緑)(青)。逆に他クリーチャー対象の呪文をこれにもコピーする。他プレイヤーの呪文でもよい上、インスタントやソーサリーに限らない。（[[団結のドミナリア]]）
 +
**[[ビル・ポッツ/Bill Potts]] - (3)(赤)[[ドクターのコンパニオン]]。呪文だけでなく、あなたの[[起動型能力]]の対象になっても誘発するが、1ターンに1回限定になった光線分割の魔道士。（[[ドクター・フー統率者デッキ]]）
 +
**[[光輝の調停者、フェザー/Feather, Radiant Arbiter]] - (白)(白)(赤)。インスタントやソーサリーに限らない上に、追加マナに比例して対象を増やせる反射するゴーレム。（[[カルロフ邸殺人事件統率者デッキ]]）
 +
*[[光輝の演者/Radiant Performer]] - (3)(赤)(赤)。[[瞬速]]を持つ[[187クリーチャー]]版放射。[[能力]]もコピーできるが、[[手札]]から唱えている必要がある。放射の[[上位互換]]。（[[統率者2021]]）
 +
*[[エルタレルの流刑者、ゼヴロア/Zevlor, Elturel Exile]] - (1)(青)(黒)(赤)。[[対戦相手]]か対戦相手の[[パーマネント]]を対象とする呪文のみ、他の対戦相手へもコピーする[[多人数戦]]専用型。（[[統率者レジェンズ：バルダーズ・ゲートの戦い]]）
 +
*[[永遠の兵士、アグルス・コス/Agrus Kos, Eternal Soldier]] - (3)(白)。呪文ではなくこれのみを対象とする能力を、他のあなたの各クリーチャーへ放射する。(1)(白/赤)を支払う必要がある。（[[ジャンプスタート2022]]）
 
==参考==
 
==参考==
−
*[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/aa1 On Your Mark... Get Set... Radiate!](米Wizrds社(英語))
+
*[https://web.archive.org/web/20030219114749/http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/aa1 On Your Mark... Get Set... Radiate! (Internet Archive)]（Serious Fun [[2002年]]1月1日 [[Anthony Alongi]]著）
 
*[[カード個別評価：トーメント]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価：トーメント]] - [[レア]]

2024年4月3日 (水) 01:04時点における最新版


Radiate / 放射 (３)(赤)(赤)
インスタント

パーマネント１つかプレイヤー１人だけを対象とする、インスタント呪文１つかソーサリー呪文１つを対象とする。その呪文が対象にできる、他のパーマネント１つかプレイヤー１人につき、その呪文をコピーする。各コピーは、それらのパーマネントやプレイヤーのうち別々のものを対象とする。


赤の特徴である「混沌」を表した、一見良くわからない効果をもつカードの1つ。その呪文が対象とできるものすべてを対象にして、その数だけのコピーが作られる。

氷/Iceなどの対象を取るキャントリップ呪文に使うと大量にカードを引ける。これを利用して、大量の手札をサイカトグ/Psychatogにつぎ込むというコンボデッキもあったようだ。

  • 最初にデザインされたときは「対象」を「すべて」に書き換えるというものであった。
    • このデザインは、後の超過の着想元となった。ただし、放射と超過は完全に同じ挙動ではない。

[編集] ルール

  • あなたは、それが対象にできる各パーマネントや各プレイヤーにつきそれぞれ、その呪文を１回コピーする。つまり、あなたはパーマネントかプレイヤーのどちらかを選んでそれに基づいてコピーするわけではない。
  • それらの対象がすべて同じパーマネントかプレイヤーであるかぎり、複数の対象を持つ呪文を選んでもよい。
  • あなたはコピーをすべてコントロールし、あなたがどのコピーがどのパーマネントかプレイヤーを対象とするかを選ぶ。たとえば、元の呪文に「クリーチャー1体を対象とする。それを破壊する。」と書かれているなら、あなたは最終的に各コピーが対象としたクリーチャーがそれぞれ破壊される順番を選ぶ。元の呪文は、すべてのコピーの解決後に解決される。
  • 生成したコピーはそれぞれあなたの魔技能力を誘発させる。
  • 連繋やキッカー、双呪はその追加効果ごとコピーされる。
  • 元の呪文のコントローラーとは関係なく、コピーのコントローラーはあなたである。あなたやあなたのコントロールするクリーチャーが呪禁を持っていてもコピーの対象にしなければならない。

[編集] 関連カード

類似の効果を持つカード。特記しない限り放射と違ってクリーチャーで、コピーするのは対象が単一のインスタント呪文かソーサリー呪文のみ。

[編集] 参考

「http://mtgwiki.com/wiki/%E6%94%BE%E5%B0%84/Radiate」より作成
QR Code.gif