サブゲーム
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サブゲーム/Subgameとは、ゲーム中に呪文や能力の効果によって生み出されるゲームのことである。
ソーサリー
プレイヤーは、それぞれのライブラリーを自分のデッキとしてマジックのサブゲームをプレイする。そのサブゲームに勝利できなかったプレイヤーはそれぞれ、自分のライフの端数を切り上げた半分を失う。
目次 |
ルール
サブゲーム開始の手順
サブゲームが発生すると、各プレイヤーは現在プレイしているゲームを中断し、サブゲームを開始する。
サブゲームの開始に際して、既存の領域と別の新しい領域が一揃い作られる。各プレイヤーはメインゲームのライブラリーのカードを全てサブゲームのライブラリーに移動させ、切り直す。メインゲームのそれ以外の領域にあるカードは、後述する例外を除き、サブゲームの対応する領域に移動することはない。
どのプレイヤーが先攻かは無作為に決定し、以降は通常の通常のゲームと同様に進行する。
- デッキの最小枚数に関するルールは無視されるため、それを満たしていない場合であっても問題ない。ただし、デッキの枚数が7枚未満ならゲーム開始時に7枚引くことができないので開始直後に敗北する(マリガンをしても敗北を免れることはできない)。
カジュアル変種ルールにおける追加の開始の手順
- プレインチェイス戦では、サブゲームの開始に際して、各プレイヤーは自分の次元デッキをメインゲームの統率領域からサブゲームの統率領域に動かし、切り直す。表向きの次元カードや現象カードはメインゲームの統率領域に残る。
- ヴァンガード戦では、サブゲームの開始に際して、各プレイヤーは自分のヴァンガード・カードをメインゲームの統率領域からサブゲームの統率領域に動かす。
- 統率者戦では、サブゲームの開始に際して、各プレイヤーは自分の統率者を(それが統率領域にあれば)メインゲームの統率領域からサブゲームの統率領域に動かす。
- アーチエネミー戦では、サブゲームの開始に際して、魔王は自分の計略デッキをメインゲームの統率領域からサブゲームの統率領域に動かし、切り直す。表向きの計略カードはメインゲームの統率領域に残る。
サブゲーム外のオブジェクトやカウンターの扱い
メインゲームにある全てのオブジェクトならびにメインゲームの外部にある全てのカードは、(特別にサブゲームに持ち込まれない限り)サブゲームの外部にあるものとして扱う。サブゲームに関係していないプレイヤーは、サブゲームの外部にあるものとして扱う。
- 願いなどでサブゲーム中にメインゲームのカードを持ち込むことができる。
メインゲームにおいて、プレイヤーが持っていたカウンター(毒カウンターなど)はサブゲームに持ち込まれることはないが、その個数は記録され、サブゲームが終了してメインゲームに戻った際にはそれを持った状態に戻る。また、サブゲーム中にプレイヤーが得たカウンターはメインゲームに持ち込まれることはない。
サブゲーム終了時の手順
サブゲームの終了時に、自身がオーナーであるカードでサブゲームの統率領域以外の領域に残っているものをすべてメインゲームのライブラリーに戻して切り直す(サブゲームの追放領域にあるカードも含む)。後述の例外を除き、サブゲームにある他のオブジェクトならびに全ての領域は消滅する。
メインゲームは、中断されたところから再開する。まず、サブゲームを作った呪文や能力が解決される。その呪文カードが既にスタックに存在しなくなっていてもこの処理は行なう。次に、サブゲームの間にメインゲームのカードを取り除くことによって誘発したメインゲームの能力がある場合、それらがスタックに積まれる。
カジュアル変種ルールにおける追加の終了時の手順
- プレインチェイス戦のサブゲームの終了に際して、表向きの次元カードや現象カードを裏向きにし、オーナーの次元デッキの一番下に置く。その後、各プレイヤーは自分の次元デッキをサブゲームの統率領域からメインゲームの統率領域に動かし、切り直す。
- ヴァンガード戦のサブゲームの終了に際して、各プレイヤーは自分のヴァンガード・カードをサブゲームの統率領域からメインゲームの統率領域に動かす。これはCR:311.2の例外である。
- 統率者戦のサブゲームの終了に際して、各プレイヤーは自分の統率者を(それが統率領域にあれば)サブゲームの統率領域からメインゲームの統率領域に動かす。
- アーチエネミー戦のサブゲームの終了時に、サブゲームの統率領域に存在する表向きの計略カードを裏向きにし、オーナーの計略デッキの一番下に戻す。その後、魔王は自分の計略デッキをサブゲームの統率領域からメインゲームの統率領域に動かし、切り直す。
その他
- サブゲームを発生させた呪文は、メインゲームではこれがスタックに積まれたままになる。サブゲームが終了して初めて解決し墓地に置かれる。
- サブゲームがサブゲーム中に作られることもありうる。この場合、新しいサブゲームから見ると、現在のサブゲームはメインゲームということになる。
旧ルール
サブゲームを行うカード一覧
その他
- サブゲームを行うと倍のスペースが必要となりゲームも非常に長引くため、嫌がられることが多い。さらに、トーナメントでは時間切れになる危険がある。そのため、レガシーおよびヴィンテージのいずれでもShahrazadは禁止カードに指定されている。統率者戦の開始当初は特例としてShahrazadが使用可能であったが、後にこの特例も撤廃された。
- Enter the Dungeonは公式のフォーマットで使用できない上にライフが5の状態でサブゲームを始める、と上記の問題に対する配慮が見られる(ただしそこは"アン"。サブゲームを開始するにあたって場所を移動しなければならない)。なお、期間限定で銀枠カードも使用できる統率者戦では禁止カードに指定されている。
- Shahrazadは禁止されておりEnter the Dungeon、カウントダウン残り1も銀枠であるため、サブゲームを行えるのはカジュアルプレイを除けばアラビアンナイトを用いたリミテッドくらいしかない。
- 新たなるファイレクシアでは、サブゲームでなく新たにゲームを開始する解放された者、カーン/Karn Liberatedが登場した。
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 7 その他のルール
- 722 イニシアチブ
- 722.1 イニシアチブはプレイヤー1人が持ちうる記号である。効果がプレイヤーにイニシアチブを得させるまで、ゲームにイニシアチブは存在しない。その時点でイニシアチブという記号を持つプレイヤーを、イニシアチブを持つと言う。
- 722.2 イニシアチブを持つことに付随する、内在する誘発型能力3つが存在する。これらの誘発型能力は発生源を持たず、その能力が誘発した時点でイニシアチブを持っていたプレイヤーがコントロールする。これはrule 113.8の例外である。これらの能力のテキストは「イニシアチブを持つプレイヤーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは地下街探索を行う。」「プレイヤー1人がコントロールしている1体以上のクリーチャーがイニシアチブを持つプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、それらのクリーチャーのコントローラーはイニシアチブを得る。」「プレイヤー1人がイニシアチブを得るたび、そのプレイヤーは地下街探索を行う。」である。rule 701.46〔ダンジョン探索〕参照。
- 722.3 同時にイニシアチブを持ちうるのはプレイヤー1人だけである。プレイヤーがイニシアチブを得るに際して、その時点でイニシアチブを持つプレイヤーはそれを失う。
- 722.4 イニシアチブを持つプレイヤーがゲームを離れるなら、そのプレイヤーがゲームを離れると同時にアクティブ・プレイヤーがイニシアチブを得る。アクティブ・プレイヤーがゲームを離れるかアクティブ・プレイヤーがいないなら、ターン順で次のプレイヤーがイニシアチブを得る。
- 722.5 その時点でイニシアチブを持っているプレイヤーがイニシアチブを得るよう指示された場合、それによってrule 723.2の最後の誘発型能力が誘発するが、2つ目のイニシアチブ記号が生成されることはない。
- 722 イニシアチブ