大演算器/The Grand Calcutron
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大演算器/The Grand Calcutron (白)(青)伝説のアーティファクト
大演算器が戦場に出たとき、各プレイヤーの手札はプログラム(公開されたカードの順序のある並び)となる。
プレイヤーは自分のプログラムの最初のカードだけをプレイできる。
カードがいずこかからプレイヤーの手札に入るなら、そのプレイヤーはそれを公開し、自分のプログラムのいずれかの場所に入れる。
各プレイヤーの終了ステップの開始時に、そのプレイヤーのプログラムのカードが5枚未満なら、そのプレイヤーはその差分のカードを引く。
自身に改造を重ねて、サイボーグはおろかついにクリーチャーですらなくなってしまった小型装置団/Order of the Widgetの指導者。プレイヤーの手札をプログラム化するという能力を持つ。
簡単に言えば手札からはカードを決めた順番でしかプレイ出来なくなり、ターン終了時に手札が5枚まで補充されるというもの。手札の非公開性、カード・アドバンテージの概念、自由な順序でカードを使える、といったマジックの根本的な仕組みや戦略性が全てぶち壊されることになり、戦場に出した瞬間から別のゲームが始まる。
普通なら何気なく取る行動――例えば、足りない色マナを供給する土地を適宜選択してプレイし、マナ事情や盤面の状況を見て適切なクリーチャーを出し、余ったマナで除去や打ち消し呪文を構えて……といった基礎的とも言えるプレイングを、一切合切あらかじめ計画立て行わなければならなくなる。「次のターンに土地を引いたらこっちを、そうでなければあっちを唱えよう」とか「クリーチャーを出されたら除去を、そうでなかったら打ち消しを唱えよう」といったことすら気軽に行えなくなってしまうのだ。プログラムがパーマネント・カードばかりならあまり窮屈さを感じないかもしれないが、適切な対象が必要な呪文はプログラムの順序決めが難しく、唱えたい時に唱えられない/唱えたくないのに唱えなければならない、といったこともしばしば。お互いのプログラムは公開されている上に、カードが自動で補充されることを見越して動かなければならないため、頭を休める暇もない。大規模なシステムに振り回されるのはいつだって人なのだ。
利用するならば、最も単純にドローエンジンとして使うのが手っ取り早いか。ウィニーとまで行かなくとも、パーマネントが豊富でカードを使い切りやすいデッキならばプログラム順序をあまり気にせずに済み、ドロー能力を最大限活かせる。そうでなくとも、この「プログラム戦」をある程度練習しているだけでも相当有利に戦えるのは確実。ソリティア練習を重ね、マジック界の名プログラマーを目指したい。
ルール
- プログラムは依然として手札であることには変わりが無いので、手札を参照したり手札を捨てることはできる。
- プログラム以外の場所から土地をプレイしたり呪文を唱えることは自由である[1]。
- あなたが他人のプログラムのカードをプレイできる場合も、それがプログラムの最初のカードで無い限りプレイできない[2]。
関連カード
Unstableの各陣営のリーダーのサイクル。いずれも神話レアで、友好色2色の伝説のパーマネントになっている。
- 大演算器/The Grand Calcutron (小型装置団/Order of the Widget)
- S.N.E.A.K.長官、フォイーブ/Phoebe, Head of S.N.E.A.K. (S.N.E.A.K.職員/Agents of S.N.E.A.K.)
- カウント男爵/Baron Von Count (卑怯な破滅軍団/League of Dastardly Doom)
- 古きバズバーク/Ol' Buzzbark (ゴブリンの爆発屋/Goblin Explosioneers)
- ジュリアス・マゼモルフ博士/Dr. Julius Jumblemorph (交配研究所/Crossbreed Labs)
大演算器のみ伝説のクリーチャーではないが、統率者に指定できる能力を持つ。またストーリー上は、卑怯な破滅軍団を率いるのはカウント男爵、すごいアイデア/The Big Idea、怪物たらし、グルシルダ/Grusilda, Monster Masher、殺しのメアリー/Mary O'Killの4人である。