明滅
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明滅/Flickeringとは、パーマネントを追放した後再びそれを戦場に戻すという効果を指す俗称。アヴァシンの帰還では自分のパーマネントを自分の下に戻すというメカニズムとしてテーマとして扱われた。
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解説
効果としての初出はウルザズ・デスティニーで登場したちらつき/Flickerである。アヴァシンの帰還で自分のコントロールするパーマネントのみを対象にしあなたのコントロールの下で戦場に戻すメカニズムが明滅と命名され、のちに戻すコントロール先やタイミングなどを問わない一時的追放効果をひっくるめた俗称になった。
- ブリンクデッキの核となった一瞬の瞬き/Momentary Blinkからブリンク/Blink効果と呼ばれることもある。
除去からの回避やCIP能力の使いまわし、相手のクリーチャーに置かれたオーラや+1/+1カウンターを剥がすなど攻防両方に役に立つが、前述のように追放した後それをオーナーのコントロール下で戦場に戻すか、あなたのコントロール下で戦場に戻すか、その呪文や能力の解決中に戻すか、霊体の地滑り/Astral Slideのように次のターン終了ステップの遅延誘発型能力で戻すかなどカードごとに細かな違いがあり役割も異なるので注意。
- アヴァシンの帰還での明滅が呪文や能力のコントローラーの元で戦場に戻ったのはデベロップ・チームからの要請であり、Mark Rosewaterは今後も同系統の効果は同じ効果になるだろうとコラムで語ったが、実際は次に印刷された虚無渡り/Voidwalk以降の明滅カードはオーナーの下で戻ってくるようになっている。
- 忘却の輪/Oblivion Ringや放逐する僧侶/Banisher Priestのような「欠点のある除去」としての一時的な追放効果は明滅とは呼ばれない。
ルール
- 追放されたパーマネントはまったく新しいオブジェクトとして戦場に戻る。それは以前のパーマネントの記憶を持たず、関連もしていない。
- 効果に特に指示がないかぎり、パーマネントはアンタップ状態で戦場に出る。両面カードは第1面を表にして戦場に出す。それがクリーチャーである場合、いわゆる召喚酔いの状態になる。
- 戦場を離れるパーマネントにつけられているオーラはすべて、次の状況起因処理のチェック時にそのオーナーの墓地に置かれる。戦場を離れるパーマネントにつけられている装備品はすべて、つけられていない状態になって戦場に残る。戦場を離れるパーマネントの上に置かれているカウンターはすべて消滅する。
- トークン・クリーチャーが追放された場合、それは戦場には戻らず状況起因処理で消滅する。状況起因処理を挟まないイベントの中で明滅が起きた場合もトークンのルールにて戦場でない領域に移動したトークンはその領域に留まると定められているので消滅する。
- 結魂により組になったクリーチャーが追放された場合、組は解消される。しかし、そのクリーチャーが再び戦場に出ることで、それの結魂能力(またはそれと組になっていたクリーチャーの結魂能力)は再び誘発する。そのクリーチャーは、追放前に組になっていたクリーチャーと組になることもあれば、他のクリーチャーと組になることもある。
- あなたのコントロール下で戦場に戻す効果の場合、反逆の行動/Act of Treasonなどによって一時的にあなたがコントロールを得たクリーチャーが追放されてあなたのコントロール下で戦場に戻った場合、あなたはそのクリーチャーを永続的にコントロールする。
アヴァシンの帰還での明滅カード
- 雲隠れ/Cloudshift
- 修復の天使/Restoration Angel
- 狙い澄ましの航海士/Deadeye Navigator
- 幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker
- ネファリアの密輸人/Nephalia Smuggler
- 妖術師の衣装部屋/Conjurer's Closet
参考
- Avacyn-gle Ladies, Part 1/アヴァシングル・レディー その1(Making Magic 2012年4月23日 Mark Rosewater著)
- Avacyn-gle Ladies, Part 2/アヴァシングル・レディー その2(Making Magic 2012年4月27日 Mark Rosewater著)
- Chasing Shadows Part1/影を追う その1(Making Magic 2016年3月14日 Mark Rosewater著)
- 一時的に追放するカード
- カードの俗称