命取りの昆虫/Deadly Insect
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被覆持ちの緑の頭でっかち。サイズは歩く火力ことボール・ライトニング/Ball Lightningを髣髴とさせる。
被覆により焼かれることはないが、普通に突っ込むと単なる1/1クリーチャー相手でさえ相打ちに取られてしまうタフネスの低さが悩ましい。緑のお家芸の巨大化/Giant Growthなどで強化もできないため、扱いのセンスが問われる一枚。嘲るエルフ/Taunting Elfなどの寄せ餌/Lure付きクリーチャーと一緒に攻撃するなどの変化球も考えられるが、クリーチャー除去でサポートするのが一般的である。マナ・コストが高めであるため完全に同一視はできないが、使われ方としてはファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negatorに似ている点もある。
6という高いパワーを持つためブロックされなければゲームを即決させる実力がある。アライアンスの初出時にはプリズンデッキにおいてコントロール対策のアグレッシブ・サイドボーディングとして採用された実績がある。
また、恒久火力の嵐の束縛/Stormbindと組み合わせたバグバインドが、プロツアーコロンバス96で優勝した。邪魔なブロッカーを嵐の束縛で薙ぎ払うことによってタフネスの低さをカバーしている。
一方、メルカディアン・マスクス再録時には環境が合わずほとんど使われなかった。直後のネメシスで登場したブラストダーム/Blastodermの存在も、このカードにとって痛手であった。
- アライアンス時代では、同セットで作られていたUrza's Engineと相性がよかった。Engineのバンド能力でこれのタフネスの弱さをカバーし、同時にトランプルまで得られる。トーナメント級とはいいづらいが、ファンデッキではそろって突撃していく姿がよく見られた。
- ハルマゲドン/Armageddonと組み合わせたデッドリィゲドンというデッキも存在したが、はっきり言って二線級だった。
- メルカディアン・マスクス版のイラストと日本語訳が不評であった。
[編集] 関連カード
- 千足虫/Gigapede - 色拘束が強くなり、墓地から手札に戻る能力が追加された。(オンスロート)
- 巨大ヒヨケムシ/Giant Solifuge - サイズが少し小さくなった赤緑の混成カード版。トランプルと速攻も持つ。(ギルドパクト)
- 命取りの幼虫/Deadly Grub - 死亡時に同性能のトークンを出す。(次元の混乱)
- 針葉樹の徘徊者/Conifer Strider - 呪禁になったリメイク。4マナ5/1。(タルキール龍紀伝)
[編集] 参考
- カード個別評価:メルカディアン・マスクス - コモン
- カード個別評価:アライアンス - アンコモン3(2種類)