蔓延するもの/Permeating Mass

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2023年3月19日 (日) 22:45時点におけるYoidome (トーク | 投稿記録)による版
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Permeating Mass / 蔓延するもの (緑)
クリーチャー — スピリット(Spirit)

蔓延するものがクリーチャー1体に戦闘ダメージを与えるたび、そのクリーチャーは蔓延するもののコピーになる。

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戦闘ダメージ与えたクリーチャーを自身のコピーに変える、一風変わったスピリット。ひとたびブロックするかされる事で相手側に新たなこれが出現し、そのコピーがまた戦闘に参加することで――と、攻防の応酬によって戦場に「蔓延」していく様はまさしくカード名の体現。

実際のところは、対戦相手からすれば手勢の弱体化リスクを背負ってまで最低限の打撃力しかないこれをブロックしたり、これが立っている状況で無闇に攻撃を仕掛けるのは控えたくなるだろう。その意味で、戦闘の抑止力としての側面が大きい能力である。

マナレシオこそ良好だが打点はマナ・コスト相応でしかなく、また、戦闘に参加する事は対戦相手側にもこちらの攻勢を削ぐために逆利用する機会を与えるという点で、一般的なアグロデッキでの投入には向かない。よって、主な役処はコントロールデッキコンボデッキにおいての時間稼ぎ・役という事になる。かつて同様の役割を担った鋤引きの雄牛/Yoked Oxのようにパワー3のクリーチャーを止め続ける事はできないものの、こちらはそれ以上の戦闘性能を持ったクリーチャーでも恒久的に弱体化させられるのが独自の利点であり、タフネスが1の相手にも睨みが利く。また、アグロデッキでも蔓延するものを無視できる回避能力持ちで固めることでデメリットを減らすことができる。

スタンダードではメタゲームの要求と役割が噛み合わず、活躍には至らなかった。特にコントロールにおいては近いマナ域かつ壁役と同時にフィニッシャーもこなせる氷の中の存在/Thing in the Iceがいたため、その後塵を拝する事となった。

パイオニアではプレイヤーズツアー名古屋20バント・スピリットに対アグロ用のサイドボードとして採用され、話題となった[1]。クリーチャーの大半が飛行を持つ同デッキにおいて、相手側の蔓延するものにブロックされることは皆無である。スピリットであるため部族カードも共有可能。

ルール

  • コピーになったクリーチャーにそれまでに適用されていた継続的効果は、コピー効果は上書きされるが、それ以外の種類別の効果は引き続き、効果が定めた期限まで適用される。

脚注

  1. 名古屋、ブリュッセル、初のプレイヤーズツアー王者(パイオニア)(MTG日本公式 岩SHOWのデイリー・デッキ 2020年2月7日)

参考

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