秘密の王、ザデック/Szadek, Lord of Secrets
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2020年5月12日 (火) 21:52時点における版
伝説のクリーチャー — 吸血鬼(Vampire)
飛行
秘密の王、ザデックがプレイヤーに戦闘ダメージを与えるなら、代わりに同じ数の+1/+1カウンターを秘密の王、ザデックの上に置くとともに、そのプレイヤーはカードを同じ枚数だけ切削する。
ディミーア家の当主、吸血鬼ザデック/Szadekをカード化したもの。戦闘ダメージを与える代わりにライブラリー破壊を行う。
攻撃によって防御プレイヤーのライフではなくライブラリーを削るという変わった能力が特徴的。攻撃が通るたびにサイズが倍に強化され、それに伴って削る枚数も5,10,20,40と倍に増えていく。リミテッドならば3回、構築でもほとんどのデッキは4回通ればライブラリーアウトだろう。バベルなどタワーデッキに対しては若干厳しいが、それでも6回で合計315枚も削ることができるので、他のライブラリー破壊手段と比べれば削りきれる可能性は十分にある。
1度でも攻撃を通してしまえばダメージやマイナス修整によって除去することも難しくなる。飛行によって攻撃も通しやすいため、マナ・コストは重いが、動き出せば強力なクリーチャー。
しかし、ザデックと対戦相手のドローによってライブラリー60枚を削りきろうとすると、最低4回の攻撃が必要になるのがいまいち。4回の攻撃が必要ならば、結局パワー5の普通のクリーチャーでライフを攻めても同じなので、もう少し軽いファッティで十分ということになってしまう。ラヴニカ・ブロックにおいては黒であることがあまり除去耐性にならないのも逆風である。
墓地利用をするデッキには逆に助けになってしまったり、スーサイド系のデッキにはライフロスのデメリットを帳消しにしてしまったりという弱点もある。一方で防御手段としてライフ回復に頼るデッキに対しては他のファッティより有効になりやすいという利点はあるため、その点を評価できるようならば採用に値する。また、多人数戦で複数の対戦相手がいるならば、攻撃するたびにサイズが強化されるメリットがより際立つため、2人対戦よりも強力なクリーチャーとなる。
- きちんとトーナメントで使用する場合、大量のカウンターを用意する必要がある。+1/+1カウンターをカードの上に何十という単位で置く必要があるため、置き方にも工夫が必要。例えば普通と色違いのカウンターを用意し、10個分として使用するなど。
- 戦闘ダメージの割り振りがスタックに積まれた頃は、割り振った後にザデックを戦場から離れさせて大ダメージを与えるというテクニックがあった。ザデックが戦場にいなければ置換効果が働かないため、戦闘ダメージが通常通り与えられた。
- 例として、3回目の攻撃時に上記手順を踏むと20ダメージ。投げ飛ばし/Flingを使えば、2回目の攻撃(10/10)時に相手を即死させることも可能。
- 倍増の季節/Doubling Seasonを使えば5,15,45,135。どう見てもオーバーキル。
- 環境的に難しいが、二段攻撃を与えてもかなり速い(15(5+10),60(20+40),240(80+160),960(320+640))。二段どころか順に4倍されていき、言うなれば通常のザデックの4倍以上の速さである。
- ラヴニカ:ギルドの都の他の指導者サイクルは8マナであるが、これだけ7マナである。
- ディミーアの創始者(=パルンズ)であるとされている。ただし、人間の屍術師/Necromancerがパルンズであるという説もある。
- 顔付きが非常に怪しい。白目?
関連カード
サイクル
ラヴニカ・ブロックの、ギルドの色のマナを2つずつ含む伝説のクリーチャーのサイクル。ギルド指導者(Guild Leader)サイクルとも呼ばれ、その多くはギルドで指導者的な役割を担っている。
- ボロスの大天使、ラジア/Razia, Boros Archangel
- 議事会の合唱者/Chorus of the Conclave
- 秘密の王、ザデック/Szadek, Lord of Secrets
- 石の死の姉妹/Sisters of Stone Death
参考
- ディミーア家/House Dimir(背景世界/ストーリー用語)
- ザデック/Szadek(背景世界/ストーリー用語)
- ライブラリー破壊カード
- カード個別評価:ラヴニカ:ギルドの都 - レア