ワールド・マジック・カップ17
提供:MTG Wiki
(版間での差分)
細 |
|||
1行: | 1行: | ||
'''ワールド・マジック・カップ17'''/''2017 World Magic Cup''は、[[2017年]]にフランス・ニースで開催された[[ワールド・マジック・カップ]]。 | '''ワールド・マジック・カップ17'''/''2017 World Magic Cup''は、[[2017年]]にフランス・ニースで開催された[[ワールド・マジック・カップ]]。 | ||
− | [[チーム戦|チーム共同デッキ構築]][[スタンダード]]では、多くの[[チーム]]が「[[緑]]系[[エネルギー (デッキ)|エネルギー]]」「[[ラムナプ・レッド]] | + | [[チーム戦|チーム共同デッキ構築]][[スタンダード]]では、多くの[[チーム]]が「[[緑]]系[[エネルギー (デッキ)|エネルギー]]」「[[ラムナプ・レッド]]」「第3の[[デッキ]]」という組み合わせを選択。「[[反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance]]や[[栄光をもたらすもの/Glorybringer]]などの[[赤]]い[[カード]]をエネルギーとラムナプ・レッドのどちらで使うか」は特に大きなテーマであり、[[トップメタ]]の[[ティムール・エネルギー]]を諦めて[[黒緑巻きつき蛇#カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック+イクサラン・ブロック期|スゥルタイ・エネルギー]]を使用したチームが全体の3分の1以上を占めた<ref name="029975">[https://magic.wizards.com/en/events/coverage/2017wmc/team-unified-standard-metagame-breakdown-2017-12-01 Team Unified Standard Metagame Breakdown]/[https://mtg-jp.com/coverage/wmc17/article/029975/ 「チーム共同デッキ構築スタンダード」メタゲーム・ブレイクダウン](Event Coverage 2017年12月1日 [[Frank Karsten]]著)</ref>。一方、Top8に進出したチームの多くはティムール・エネルギーかその亜種([[タッチ]][[黒]]の4色エネルギー、黒の濃い4色コントロール)を選択していた。 |
− | + | 第3のデッキは多くが[[白青]]デッキであり、主に[[王神の贈り物#カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック+イクサラン・ブロック期|白青ギフト]]、[[白青サイクリング]]、[[青白コントロール/スタンダード/カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック+イクサラン・ブロック期|青白副陽]]の3つに分かれた<ref name="029975" /><ref>[https://mtg-jp.com/reading/iwashowdeck/0030055/ 岩SHOWの「デイリー・デッキ」:青白の選択肢(スタンダードまとめ)]</ref>。また、Top8に進出したイタリア代表やウェールズ代表のように[[白]]を使うことを諦める選択肢も散見された。 | |
日本代表は[[マジック・プロツアー殿堂|殿堂]]&[[プロプレイヤーズ・クラブ|プラチナ・プロ]]の[[渡辺雄也]]と[[八十岡翔太]]、ゴールド・プロの[[原根健太]]から成る3名。個々人の高い実力、元々[[プロツアー]]調整仲間であったがゆえのスムーズな準備、試合中の相談を最小限に抑えるプレイスタイル<ref>[https://mtg-jp.com/coverage/gpsin17/article/030067/ ワールド・マジック・カップ優勝おめでとう! 日本代表メンバーに聞くチーム戦の極意]([[グランプリシンガポール17]] イベントカバレージ)</ref>など複数の要因が重なり、見事優勝を果たした。渡辺にとっては5度目のWMC挑戦にして悲願の初優勝、八十岡にとっては初日落ちに終わった[[ワールド・マジック・カップ16|前年]]のリベンジ、原根にとっては飛躍の1年を象徴する出来事となった。 | 日本代表は[[マジック・プロツアー殿堂|殿堂]]&[[プロプレイヤーズ・クラブ|プラチナ・プロ]]の[[渡辺雄也]]と[[八十岡翔太]]、ゴールド・プロの[[原根健太]]から成る3名。個々人の高い実力、元々[[プロツアー]]調整仲間であったがゆえのスムーズな準備、試合中の相談を最小限に抑えるプレイスタイル<ref>[https://mtg-jp.com/coverage/gpsin17/article/030067/ ワールド・マジック・カップ優勝おめでとう! 日本代表メンバーに聞くチーム戦の極意]([[グランプリシンガポール17]] イベントカバレージ)</ref>など複数の要因が重なり、見事優勝を果たした。渡辺にとっては5度目のWMC挑戦にして悲願の初優勝、八十岡にとっては初日落ちに終わった[[ワールド・マジック・カップ16|前年]]のリベンジ、原根にとっては飛躍の1年を象徴する出来事となった。 |
2019年8月31日 (土) 08:21時点における最新版
ワールド・マジック・カップ17/2017 World Magic Cupは、2017年にフランス・ニースで開催されたワールド・マジック・カップ。
チーム共同デッキ構築スタンダードでは、多くのチームが「緑系エネルギー」「ラムナプ・レッド」「第3のデッキ」という組み合わせを選択。「反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defianceや栄光をもたらすもの/Glorybringerなどの赤いカードをエネルギーとラムナプ・レッドのどちらで使うか」は特に大きなテーマであり、トップメタのティムール・エネルギーを諦めてスゥルタイ・エネルギーを使用したチームが全体の3分の1以上を占めた[1]。一方、Top8に進出したチームの多くはティムール・エネルギーかその亜種(タッチ黒の4色エネルギー、黒の濃い4色コントロール)を選択していた。
第3のデッキは多くが白青デッキであり、主に白青ギフト、白青サイクリング、青白副陽の3つに分かれた[1][2]。また、Top8に進出したイタリア代表やウェールズ代表のように白を使うことを諦める選択肢も散見された。
日本代表は殿堂&プラチナ・プロの渡辺雄也と八十岡翔太、ゴールド・プロの原根健太から成る3名。個々人の高い実力、元々プロツアー調整仲間であったがゆえのスムーズな準備、試合中の相談を最小限に抑えるプレイスタイル[3]など複数の要因が重なり、見事優勝を果たした。渡辺にとっては5度目のWMC挑戦にして悲願の初優勝、八十岡にとっては初日落ちに終わった前年のリベンジ、原根にとっては飛躍の1年を象徴する出来事となった。
- 今大会からワールド・マジック・カップ予選が廃止され、代わりに国別選手権が復活。1チームの人数は4人から3人となり、(一部例外を除く)年間獲得プロ・ポイント最上位者(代表キャプテン)に加え、国別選手権の優勝者と準優勝者に参加資格が与えられる[4]。
- Unstableの発売に先駆け、3日目の決勝トーナメントに参加したプレイヤーにはUnstableの基本土地カードが(対戦で使用することを条件に)支給された。
- 航路の作成/Chart a Courseで故意に過剰のカードを捨てて有利を得ようとしたとして、David Wolfe(アイルランド代表)が失格処分を受けた[5]。
- ジャッジに虚偽の説明を行ったとして、Goran Begovic(セルビア代表)が失格処分を受けた[6]。
[編集] 基本データ
- 日時:2017年12月1日~12月3日
- 会場:Palais des Congrès Nice Acropolis
- フォーマット:混合
- 1日目(ステージ1):チーム・シールド(イクサラン×12) 3回戦
- 1日目(ステージ2):チーム共同デッキ構築スタンダード(カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック+イクサラン) 4回戦
- 2日目(ステージ1):チーム共同デッキ構築スタンダード 3回戦
- 2日目(ステージ2):チーム共同デッキ構築スタンダード 3回戦
- 3日目(決勝ラウンド):チーム共同デッキ構築スタンダード
- 参加チーム数:73の国と地域
[編集] 日程
- 1日目は、チーム・シールド3回戦とチーム共同デッキ構築スタンダード4回戦を行う。ただし、6回戦までに4勝を上げたチームは、その時点で自動的に2日目進出が決定し、残りのラウンドに不戦勝が与えられる。全7回戦終了後、合計32チームに達するまで成績順に2日目進出が決められる[7]。
- 2日目は、4チームずつに分かれてダブル・エリミネーションのチーム共同デッキ構築スタンダードを行い、それぞれ上位2チームずつ計16チームが次に進出。次にそれをもう1回繰り返し、それぞれ上位2チームずつ計8チームが3日目の決勝ラウンドに進出する。
- 3日目の決勝ラウンドは、シングル・エリミネーションのチーム共同デッキ構築スタンダードを行う。
[編集] 上位入賞チーム
- 優勝 日本
- 準優勝 ポーランド
- 第3位 ドイツ
- 第4位 イタリア
- 第5位 ウェールズ
- 第6位 オーストリア
- 第7位 中国
- 第8位 スロバキア
[編集] 脚注
- ↑ 1.0 1.1 Team Unified Standard Metagame Breakdown/「チーム共同デッキ構築スタンダード」メタゲーム・ブレイクダウン(Event Coverage 2017年12月1日 Frank Karsten著)
- ↑ 岩SHOWの「デイリー・デッキ」:青白の選択肢(スタンダードまとめ)
- ↑ ワールド・マジック・カップ優勝おめでとう! 日本代表メンバーに聞くチーム戦の極意(グランプリシンガポール17 イベントカバレージ)
- ↑ The Return of Nationals and Changes to Grand Prix/国別選手権の再開催ならびにグランプリの変更についてのお知らせ(News 2017年2月9日 Helene Bergeot著)
- ↑ Round 6 Disqualification/第6回戦の失格処分について(Event Coverage 2017年12月1日)
- ↑ Round 9 Disqualification/第9回戦の失格処分について(同上)
- ↑ 2018's Pro Tours and 2017's Worlds/2018年のプロツアーと世界選手権2017について(Organized Play 2017年7月19日 Elaine Chase著)
[編集] 参考
- The Rising Suns(公式サイト、英語)
- ワールド・マジック・カップ2017 イベントカバレージ(mtg-jp.com)
- トーナメント記録
2017シーズン | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
世界選手権 ワールドカップ |
世界選手権 - ワールド・マジック・カップ | ||||||
国別選手権 | 日本 - イングランド - アメリカ | ||||||
プロツアー | プロツアー「霊気紛争」(ダブリン) - プロツアー「アモンケット」(ナッシュビル) - プロツアー「破滅の刻」(京都) - プロツアー「イクサラン」(アルバカーキ) | ||||||
グランプリ |
| ||||||
その他 | チームシリーズ決勝 - SSSチャンピオンシップ - ヴィンテージ - レガシー - ヨーロッパヴィンテージ - ヨーロッパレガシー - Finals | ||||||
1995-1996・1996-1997・1997-1998・1998-1999・1999-2000・2000-2001・2001-2002・2002-2003・2003-2004・2004-2005・2006・ 2007・2008・2009・2010・2011・2012・2013・2014・2015・2016・2017・2018・2019・2020・2020-2021・2021-2022・2022-2023・2023-2024・2024-2025 |