マッドネス
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− | * | + | *1番目の能力は、カードを捨てることにより置く先の場所を、墓地から追放領域に変更する[[置換効果]]である。 |
+ | **「カードを捨てる」こと自体は行われているので、例えば[[偏頭痛/Megrim]]は通常通り誘発する。 | ||
+ | **この処理を、[[イニストラードを覆う影]]以降の[[注釈文]]では「'''追放領域に捨てる'''」と表現している。 | ||
*2番目の能力は、マッドネスによって呪文を唱えることを許可する誘発型能力である。 | *2番目の能力は、マッドネスによって呪文を唱えることを許可する誘発型能力である。 | ||
**能力が[[解決]]中に呪文を唱えるよう指示している({{CR|608.2f}})ため、[[優先権]]や[[カード・タイプ]]による制約([[あなた|自分]]の[[メイン・フェイズ]]で[[スタック]]が空といった)とは関係なく唱えることができる。 | **能力が[[解決]]中に呪文を唱えるよう指示している({{CR|608.2f}})ため、[[優先権]]や[[カード・タイプ]]による制約([[あなた|自分]]の[[メイン・フェイズ]]で[[スタック]]が空といった)とは関係なく唱えることができる。 | ||
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===旧ルール=== | ===旧ルール=== | ||
− | 初出時の誘発型能力の方のルールは「'''次に[[優先権]]を[[パス]]するまでこれを唱えてもよい''' | + | 初出時の誘発型能力の方のルールは「'''次に[[優先権]]を[[パス]]するまでこれを唱えてもよい'''」というものであった。そのため、基本的には「カードを捨てた直後に唱えられる」という位置づけではあったものの、以下のような唱え方も可能であった。'''現在ではこれらのようなテクニックは使用できなくなっている'''ので注意。 |
*[[基本土地]]を2つ[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]する状態で、[[マーフォークの物あさり/Merfolk Looter]]の[[起動型能力]]を[[起動]]し、[[森/Forest]]を引いて[[尊大なワーム/Arrogant Wurm]]を捨てる。この場合、森を[[プレイ]]してから尊大なワームをマッドネスで唱えることができた。[[土地]]のプレイによって優先権の放棄は生じないためである。 | *[[基本土地]]を2つ[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]する状態で、[[マーフォークの物あさり/Merfolk Looter]]の[[起動型能力]]を[[起動]]し、[[森/Forest]]を引いて[[尊大なワーム/Arrogant Wurm]]を捨てる。この場合、森を[[プレイ]]してから尊大なワームをマッドネスで唱えることができた。[[土地]]のプレイによって優先権の放棄は生じないためである。 |
2018年10月3日 (水) 17:31時点における版
マッドネス/Madness | |
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種別 | 常在型能力、誘発型能力 |
登場セット | トーメント 時のらせんブロック イニストラードを覆う影ブロック |
CR | CR:702.35 |
マッドネス/Madnessは、トーメントで登場し、時のらせんブロックとイニストラードを覆う影ブロックで再録されたキーワード能力。これを持つカードが手札にある時に機能する常在型能力(置換効果)と、その置換効果が適用されたときに誘発する誘発型能力からなる。
ソーサリー
対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは3点のライフを失い、あなたは3点のライフを得る。
マッドネス(黒)(あなたがこのカードを捨てるなら、これを追放領域に捨てる。あなたがそうしたとき、マッドネス・コストでこれを唱えるか、これをあなたの墓地に置く。)
定義
マッドネス [コスト]/Madness [コスト]は以下の2つの能力からなる。
- いずれかのプレイヤーが自分の手札からこのカードを捨てようとする場合、そのカードは捨てられるが、そのカードを墓地に置く代わりに追放する。(常在型能力)
- このカードがこの方法で追放されたとき、そのオーナーは、マナ・コストではなく[コスト]を支払うことでこのカードを唱えてもよい。そうしない場合、そのプレイヤーはこのカードを自分の墓地に置く。(誘発型能力)
解説
そのカードを捨てるときにマッドネス・コストを支払えば唱える事ができる、というメカニズム。トーメントでは全色均等のメカニズムだったが、時のらせんブロックでは主に黒に与えられ、イニストラードを覆う影では、青、黒、赤に割り振られている。
初出時のルールが非常にややこしかったこと、および「呪文や能力の解決中に呪文を唱える」効果が一般的になってきていたことを踏まえ、時のらせんでの再登場時にルールが大きく変更された。
ルール
- 1番目の能力は、カードを捨てることにより置く先の場所を、墓地から追放領域に変更する置換効果である。
- 「カードを捨てる」こと自体は行われているので、例えば偏頭痛/Megrimは通常通り誘発する。
- この処理を、イニストラードを覆う影以降の注釈文では「追放領域に捨てる」と表現している。
- 2番目の能力は、マッドネスによって呪文を唱えることを許可する誘発型能力である。
- 能力が解決中に呪文を唱えるよう指示している(CR:608.2f)ため、優先権やカード・タイプによる制約(自分のメイン・フェイズでスタックが空といった)とは関係なく唱えることができる。
- 誘発型能力なので、もみ消し/Stifleで打ち消すことで唱えるのを阻止することができる。この場合、そのカードは追放領域から戻ってこない(墓地に置くのも能力の一部なので、墓地に行くこともない)。
- 2番目の能力がスタックにある状態で、オアリムの詠唱/Orim's Chantなどで呪文を唱えることを禁止されると、そのカードを唱えられなくなる。その場合、誘発型能力を解決する際にマッドネス呪文のコントローラーはそのカードを墓地に置くことしか選べない。
- 2番目の能力が解決される際に、そのカードが既に追放領域にない場合は唱えることはできない。
- マッドネスはあくまで唱えることを許可する能力なので、この能力で唱えて呪文になってしまえば普通に対抗呪文/Counterspellなどで打ち消すことができる。
- 黒枠ではありえないことだが、オーナー以外の手札からマッドネス・カードが捨てられた場合(→Gifts Given)は、オーナーが唱えるかどうか選ぶ。
旧ルール
初出時の誘発型能力の方のルールは「次に優先権をパスするまでこれを唱えてもよい」というものであった。そのため、基本的には「カードを捨てた直後に唱えられる」という位置づけではあったものの、以下のような唱え方も可能であった。現在ではこれらのようなテクニックは使用できなくなっているので注意。
- 基本土地を2つコントロールする状態で、マーフォークの物あさり/Merfolk Looterの起動型能力を起動し、森/Forestを引いて尊大なワーム/Arrogant Wurmを捨てる。この場合、森をプレイしてから尊大なワームをマッドネスで唱えることができた。土地のプレイによって優先権の放棄は生じないためである。
- 対戦相手がそのプレイヤーのターンに何らかの方法であなたの堂々巡り/Circular Logicを捨てさせた場合、その直後に対戦相手が唱えたソーサリー呪文を堂々巡りで打ち消すことができた。このときまだあなたは優先権を得ておらず、得ていないものをパスはできないので、マッドネス呪文を唱えることができた、ということである。
イニストラードを覆う影での再録時も若干のルール変更が行われ、常在型能力での追放が「してもよい」ではなく強制に変更された。変更前のルールではヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigyを変身させたい時に、マッドネスを適用せずに墓地に置くことを選択可能であった。
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 7 その他のルール
- 702 キーワード能力
- 702.35 マッドネス/Madness
- 702.35a マッドネスは2つの能力を表すキーワードであり、その1つは、カードが手札にあるときに機能する常在型能力、もう1つは、一番目の能力が適用されたときに機能する誘発型能力である。「マッドネス [[[コスト]]]/Madness [cost]」は、「プレイヤーがこのカードを捨てるなら、そのプレイヤーはそれを捨て、このカードを自分の墓地に置く代わりに 追放する。」と「このカードがこれにより追放されたとき、オーナーは、マナ・コストではなく[[[コスト]]]を支払うことでこのカードを唱えてもよい。そのプレイヤーがそうしないなら、そのプレイヤーはこのカードを自分の墓地に置く。」を意味する。
- 702.35b マッドネス 能力で呪文を唱えることは、rule 601.2b および rule 601.2f-h の代替コストのルールに従う。
- 702.35c マッドネスの誘発型能力の解決後に、その追放されたカードが唱えられることなく公開領域に移動した場合、その捨てられたカードを参照する効果はそのオブジェクトを見つけることができる(rule 400.7k 参照)。
- 702.35 マッドネス/Madness
- 702 キーワード能力