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2008年3月23日 (日) 19:22時点における版

アストログライド (Astro Glide)

サイクリングバーンの一種で、アストラルスライド、アストラルキャノンなど、多くの別名を持つ。

サイクリングによりカードを引きながら、霊体の地滑り/Astral Slideにより相手クリーチャーを足止めしたり、稲妻の裂け目/Lightning Riftにより小型クリーチャーを除去したり、プレイヤーにダメージを与えたりする。 霊体の地滑り/Astral Slideは、足止めだけでなく、裏向きで出した賛美されし天使/Exalted Angelを表にしたり、地図作り/Cartographerを何度も出してサイクリングランドを墓地から回収するのにも使われる。

クリーチャーデッキに対して強い耐性をもつデッキで、登場した当初は「対策されれば消えるだろう」と言われたが、メタの一角として成長しスタンダード落ちまで残り続けた。

最初はサイクリングバーン同様白赤で組まれていたが、その後 地図作り/Cartographerやクローサの大牙獣/Krosan Tuskerを使うため白赤緑の３色の構成のものが主流になり、スカージで再利用可能なサイクリングカードである永遠のドラゴン/Eternal Dragonが登場した後は再び白赤の２色のものが流行した。

永遠の証人/Eternal Witness登場後は緑白のエターナルスライドへと派生していった。

サイクリングのおかげで青のドローカードを使用しなくても高い安定性を得られ、クリーチャーデッキに対しても強いが、手札破壊によって一度でも手札が０になると動きが止まるという弱点がある。

• 一番の天敵は消えないこだま/Haunting Echoes。
• 赤白に加え黒を投入したタイプも存在した。
• これはサイクリング・カードとして使いまわしの効くアンデッドの剣闘士/Undead Gladiatorを投入し、また軽量クリーチャー対策として燻し/Smotherなどを使っていた。

オンスロート・ブロック＋ミラディン・ブロック期

• 備考
  • 世界選手権04 ベスト８（参考）
  • 使用者:Terry Soh
• フォーマット
  • スタンダード（第８版＋オンスロート・ブロック＋ミラディン・ブロック）

• ミラディン・ブロック参入後の最後期バージョン。

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オデッセイ・ブロック＋オンスロート・ブロック期

• 備考
  • 世界選手権03 ベスト８（参考）
  • 使用者:Gabe Walls
• フォーマット
  • スタンダード（第８版＋オデッセイ・ブロック＋オンスロート・ブロック）

• スカージ参入後の赤白タイプ。
• サイドボードの多くは燃え立つ願い/Burning Wishからのシルバーバレット用に割かれている。

オンスロート・ブロック構築

本来、アストログライドはスタンダードで誕生し、オンスロート・ブロック構築版はその後に作られた。 スカージ参入後も永遠のドラゴン/Eternal Dragonや正義の命令/Decree of Justiceなどを獲得し、常にメタの中心を担い続けた。

もともとスタンダードのものをブロック構築に持ってきただけなので、いくつかのカードを代用して構築される。 例えば神の怒り/Wrath of Godの代わりにアクローマの復讐/Akroma's Vengeanceなど。

後期型になってくると、大型クリーチャーを多用するものが多くなる。 最大の理由は環境の大型クリーチャー氾濫による所が大きい。

賛美されし天使/Exalted Angelは当たり前であったが、なんと言っても皇帝ヘルカイト/Imperial Hellkiteなどの重すぎるクリーチャーですら一線級であったのには圧巻である。 それもこれも霊体の地滑り/Astral Slideと変異のシナジーのおかげであると言える。

スカージ後

• 備考
  • グランプリ横浜03優勝（参考）
  • 使用者:小室修
• フォーマット
  • オンスロート・ブロック構築（オンスロート＋レギオン＋スカージ）

• スカージ参入後の後期型。
• 正義の命令/Decree of Justiceのためにデッキが61枚になっており、それにより決勝で勝利を掴んだ。
• このデッキについてはWotC内のコラム「Deck Tech:Red-White」も参照のこと。

初期型

• 備考
  • プロツアーヴェニス03優勝（参考）
  • 使用者:Osyp Lebedowicz
• フォーマット
  • オンスロート・ブロック構築（オンスロート＋レギオン）

• スカージ参入前の初期型。
• 宝石の手の焼却者/Gempalm Incineratorをメインから投入するというゴブリンに対するメタぶりが特徴。

エクステンデッド

ラヴニカ：ギルドの都参入後のエクステンデッドでは、壌土からの生命/Life from the Loamを獲得したことで注目を集めた。

サイクリングランドと壌土からの生命/Life from the Loamのシナジーは非常に強烈である。

が、サイクリングと壌土からの生命でマナを喰い、稲妻の裂け目/Lightning Riftを起動する分が余りにくいことから、稲妻の裂け目を使用しないエターナルスライド、または突撃の地鳴り/Seismic Assaultを投入したCALへと移行することになった。

レガシー

猛威を振るうゴブリンデッキに対抗するため、謙虚/Humilityまで投入したアンチクリーチャーデッキとして活躍している。

しかし、謙虚を使うには自身もクリーチャーをあまり使えなくなるため、霊体の地滑り/Astral Slideを用いないサイクリングバーンの方が多く見られるようだ。

参考

• サイクリングバーン
• エターナルスライド
• デッキ集