スーサイドブラウン

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この[[デッキタイプ]]そのものは[[ウルザズ・レガシー]]が登場した直後から存在していたのだが、[[崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuary]]無しでの[[ファイレクシアの処理装置/Phyrexian Processor]]ではどうにも安定感に欠け、[[メタゲーム|メタ]]の前線に出てくることは無かった。[[エクステンデッド]]では当時まだ[[魔力の櫃/Mana Vault]]が現役だったため、その爆発力にものを言わせることができたのだが、[[スタンダード]]では[[茶単]]と言えば[[赤茶単]]に譲らざるを得なかった。
 
この[[デッキタイプ]]そのものは[[ウルザズ・レガシー]]が登場した直後から存在していたのだが、[[崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuary]]無しでの[[ファイレクシアの処理装置/Phyrexian Processor]]ではどうにも安定感に欠け、[[メタゲーム|メタ]]の前線に出てくることは無かった。[[エクステンデッド]]では当時まだ[[魔力の櫃/Mana Vault]]が現役だったため、その爆発力にものを言わせることができたのだが、[[スタンダード]]では[[茶単]]と言えば[[赤茶単]]に譲らざるを得なかった。
  
時は流れ[[メルカディアン・マスクス]]で崩れゆく聖域を手に入れ安定度を増したが、実際に活躍したのはもっと後、[[世界選手権00]]である。当時は[[補充]]デッキと[[トリニティ]]系列のデッキが幅を利かせており、どのデッキも[[エンチャント]]対策はすれど[[アーティファクト]]対策は殆どしていという状況だった。不利な相手は[[打ち消す|カウンター]]満載の[[カササギ・ブルー]]程度のものであり、世界選手権00決勝は[[Jon Finkel]]と[[Bob Maher]]による[[ミラーマッチ]]になった。ミラーマッチを制して優勝した[[Jon Finkel]]の「全ては[[メタゲーム]]さ」とのコメントが全てを物語っているようだ。
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時は流れ[[メルカディアン・マスクス]]で崩れゆく聖域を手に入れ安定度を増したが、実際に活躍したのはもっと後、[[世界選手権00]]である。当時は[[補充]]デッキ、[[トリニティ]]系列、[[アングリーハーミット]]、[[アングリーノンハーミット]]が[[トップメタ]]で睨み合っていたが、このデッキはトリニティに似せた形を取りアンチ補充デッキとしての性質を持ちつつ、[[マナ]]をクリーチャーではなく[[アーティファクト]]から供給することで、アングリーハーミット・ノンハーミットに大量に搭載された対クリーチャー[[火力]]を完全に[[腐る|腐らせる]]こともできた。その上どのデッキも[[エンチャント]]対策はすれど[[アーティファクト]]対策は殆どしていないいう状況で、不利な相手は[[打ち消す|カウンター]]満載の[[カササギ・ブルー]]程度というほどメタゲームに恵まれていた。結果上記のトップメタ勢を押しのけ、世界選手権00決勝は[[Jon Finkel]]と[[Bob Maher]]による[[ミラーマッチ]]になった。ミラーマッチを制して優勝した[[Jon Finkel]]の「全ては[[メタゲーム]]さ」とのコメントが全てを物語っているようだ。
  
 
==サンプルレシピ==
 
==サンプルレシピ==

2013年5月12日 (日) 10:02時点における版

スーサイドブラウン(Suicide Brown)は、修繕/Tinkerを使用したティンカー茶単デッキの一種。ファイレクシアの処理装置/Phyrexian Processorによるスーサイド的要素を持つため、こう呼ばれる。崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuaryによる、取り返しのつかないライブラリー損失も、スーサイド要因として見做されているかもしれない。


Tinker / 修繕 (2)(青)
ソーサリー

この呪文を唱えるための追加コストとして、アーティファクト1つを生け贄に捧げる。
あなたのライブラリーからアーティファクト・カード1枚を探し、そのカードを戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す。



Phyrexian Processor / ファイレクシアの処理装置 (4)
アーティファクト

ファイレクシアの処理装置が戦場に出るに際し、好きな点数のライフを支払う。
(4),(T):黒のX/Xのファイレクシアン(Phyrexian)・ミニオン(Minion)・クリーチャー・トークン1体を生成する。Xは、ファイレクシアの処理装置が戦場に出るに際し支払われたライフの点数に等しい。



Crumbling Sanctuary / 崩れゆく聖域 (5)
アーティファクト

プレイヤー1人にダメージが与えられる場合、代わりにそのプレイヤーは自分のライブラリーのカードを一番上から同じ枚数だけ追放する。


目次

概要

ウルザ・ブロックの優秀なマナ・アーティファクトをふんだんに利用し、修繕/Tinkerから必要なアーティファクトサーチして戦う。スタンダードエクステンデッド両方に存在したが、エクステンデッドでは途中で禁止カード連発によりその命を絶たれることになった。

勝ち手段

勝ち手段は主にファイレクシアの処理装置/Phyrexian Processor。序盤からコツコツと攻めてはこないことが分かっている相手の場合、2ターン目のファイレクシアの処理装置でいきなりライフ19点の支払いなどということも普通にあり得る。当然ライフが危うくなるが、それを崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuaryで補助する。

ファイレクシアの処理装置が封じられた時などの補助的な勝ち手段としてファイレクシアの巨像/Phyrexian Colossusも使われる。さらに、崩れゆく聖域によってある程度ライブラリー削ってから、大量点数の天才のひらめき/Stroke of Geniusに繋げてライブラリーアウトを狙うこともある。

スタンダードではからみつく鉄線/Tangle Wireミシュラのらせん/Mishra's Helixによるコントロールを併用する。修繕によるシルバーバレット戦略も組み込まれており、とくに前述の崩れゆく聖域のおかげで勝利ダメージに依存するデッキ全般に耐性がある。もっとも、崩れゆく聖域が無くても素で押し勝てるくらいに速いデッキでもある。

デッキの変遷

このデッキタイプそのものはウルザズ・レガシーが登場した直後から存在していたのだが、崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuary無しでのファイレクシアの処理装置/Phyrexian Processorではどうにも安定感に欠け、メタの前線に出てくることは無かった。エクステンデッドでは当時まだ魔力の櫃/Mana Vaultが現役だったため、その爆発力にものを言わせることができたのだが、スタンダードでは茶単と言えば赤茶単に譲らざるを得なかった。

時は流れメルカディアン・マスクスで崩れゆく聖域を手に入れ安定度を増したが、実際に活躍したのはもっと後、世界選手権00である。当時は補充デッキ、トリニティ系列、アングリーハーミットアングリーノンハーミットトップメタで睨み合っていたが、このデッキはトリニティに似せた形を取りアンチ補充デッキとしての性質を持ちつつ、マナをクリーチャーではなくアーティファクトから供給することで、アングリーハーミット・ノンハーミットに大量に搭載された対クリーチャー火力を完全に腐らせることもできた。その上どのデッキもエンチャント対策はすれどアーティファクト対策は殆どしていないいう状況で、不利な相手はカウンター満載のカササギ・ブルー程度というほどメタゲームに恵まれていた。結果上記のトップメタ勢を押しのけ、世界選手権00決勝はJon FinkelBob Maherによるミラーマッチになった。ミラーマッチを制して優勝したJon Finkelの「全てはメタゲームさ」とのコメントが全てを物語っているようだ。

サンプルレシピ

メインデッキ (60) サイドボード
クリーチャー (6) 3 無効/Annul
4 マスティコア/Masticore 2 基本に帰れ/Back to Basics
2 ファイレクシアの巨像/Phyrexian Colossus 1 鉄びし/Caltrops
呪文 (33) 1 崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuary
1 Arcane Denial 2 破裂の王笏/Disrupting Scepter
3 崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuary 1 マナ漏出/Mana Leak
1 呪われた巻物/Cursed Scroll 1 スランの鋳造所/Thran Foundry
4 厳かなモノリス/Grim Monolith 3 無のブローチ/Null Brooch
3 マナ漏出/Mana Leak 1 ファイレクシアの炉/Phyrexian Furnace
4 魔力の櫃/Mana Vault
1 無のブローチ/Null Brooch
4 ファイレクシアの処理装置/Phyrexian Processor
4 スランの発電機/Thran Dynamo
4 修繕/Tinker
4 通電式キー/Voltaic Key
土地 (21)
3 古えの墳墓/Ancient Tomb
4 裏切り者の都/City of Traitors
12 島/Island
2 黄塵地帯/Dust Bowl

参考

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