X
提供:MTG Wiki
(版間での差分)
24行: | 24行: | ||
==参考== | ==参考== | ||
+ | *[[マナ・コストにXを含むカード一覧]] | ||
*[[X火力]] | *[[X火力]] | ||
*[[Xドロー]] | *[[Xドロー]] |
2013年2月15日 (金) 00:46時点における版
Xは、未定の数値を必要とする場合に用いられる記号である。
呪文や起動型能力のコスト(マナ・コスト、代替コスト、追加コスト、起動コスト)に「X」が含まれる場合、その値はそれを唱える/起動する時に決定する。具体的には、スタックに乗せたあとのモードの選択と同じ時点で決定する。これは対象の決定やコストの支払いより前である。その呪文や能力がスタック上にある限り、Xは決定された値を持つ。スタック以外(戦場や墓地など)にあるのなら、Xは0である。マナ・コストにXを含む呪文をマナ・コストを支払わずに唱えた場合、通常はXは0である。→代替コスト
- 例えば、マナ・コストが(X)(X)の虚空の杯/Chalice of the Voidは、戦場にある場合のマナ・コストは必ず(0)となる。
- コスト中のXはどのタイプのマナでも支払える。ただし、魂の消耗/Consume Spiritなど、ルール文章により制限が定義される場合はこの限りではない。
- コストを減少させる効果でXの部分のコストも減少させることができる。正確に言えば、指定したXの値に応じてコストが決定され、コストを減少させる効果はその全体からコストを減少させる。
- 例えば、荊景学院の使い魔/Thornscape Familiar1体をコントロールしている時に火の玉/FireballをX=2で唱えると、マナ・コストは(2)(赤)に等しくなり、そこから(1)減少して唱えるためのコストは(1)(赤)となる。
- あくまでも先にXの値を指定することによって、それに応じてコストが定まるということに注意。支払ったマナの量によってXが定まるわけではない。
- これは魂の消耗/Consume Spiritのように支払うマナに制約があっても同様である。
Xがマナ・コスト、代替コスト、追加コスト、起動コストではない文中にある場合、ルール文章によって値が定義されている場合にはそれに従う。定義されていなかった場合、その呪文や能力のコントローラーがそのXの値を(スタックに置かれたときか解決されるとき)に選ぶ。
いずれの場合も1つのオブジェクトに書かれているXは、同じ瞬間には同じ値を取る。
- 正義の命令/Decree of Justiceのマナ・コストは(2)(X)(X)(白)(白)で、X体の天使クリーチャー・トークンを出す。もし3体のクリーチャーを出したい場合、X=3とすればいいので、コストは合計で(8)(白)(白)となる。
- 燃えたつ計略/Flaming Gambitをフラッシュバックで使用した場合、マナ・コストのXはフラッシュバック・コストのXと同じになる。例えば、X=4でフラッシュバックしたのなら点数で見たマナ・コストは5になるので、思考縛り/Thoughtbindでは打ち消せない。
Xと同じルールに従う文字としてYが定義されている。今のところ実際のカードに印刷されたのは、生物の原形質/Bioplasmとファイレクシアの摂取者/Phyrexian Ingesterとビートダウン版火の玉/Fireball、そしてアングルードのThe Ultimate Nightmare of Wizards of the Coast Customer Serviceのみである。現在のオラクルでは他に狼の血/Aspect of WolfやSnowblindがYを使っている。
- The Ultimate Nightmare of Wizards of the Coast Customer ServiceではZも使用されている。総合ルールではZについては言及されていないが、銀枠のカードなのでこだわる必要もないだろう。
- 「無限」は数ではないので、Xは無限にできない。これはマジックのルール以前の数学の問題なので、銀枠といえどこの原則にはあらがえない。→Mox Lotus
- リミテッドに与える影響力が大きいことから、X呪文の大半はアンコモン以上のレアリティに設定されている。
- 初心者の中にはXをローマ数字の「10」と勘違いする人もたまにいるが、10も含め二桁の不特定マナ・シンボルは一桁のもの同様に通常の算用数字で表記される。