蝕み/Undermine

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[[ライフロス]]付き[[対抗呪文/Counterspell]]。[[マナ・コスト]]的に考えると対抗呪文に[[黒]][[マナ]]を足しただけでライフロス3点が付いてくるのは相当に得。
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[[ライフロス]]付き[[対抗呪文/Counterspell]]。
  
[[ネザーゴー]]にとってはライフロスは意外と重要。[[フィニッシャー]]が基本的に[[冥界のスピリット/Nether Spirit]]なので、相手の20点のライフを削りきるのは結構厳しいからである。[[ヨーグモスの行動計画/Yawgmoth's Agenda]]で使い回すというのも合わせると、冥界のスピリットによる[[攻撃]]よりも多くのライフをこれで削っていたという事もあった。
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[[マナ・コスト]]で考えると、対抗呪文に[[黒マナ]]1点でライフロス3点が付いてくる計算で、[[]]などの違いはあれど[[稲妻/Lightning Bolt]]のオマケつきと表現できる、高[[コスト・パフォーマンス]]な[[呪文]]である。[[色拘束]]の厳しさはネックではあるが、[[インベイジョン・ブロック]][[環境]]は[[多色]]推奨で[[タップインデュアルランド]]などの[[色マナ]][[マナ基盤|基盤]]が充実していたため欠点というほどではない。
  
また、[[インベイジョン・ブロック構築]]では、[[クローシスコントロール]]などに投入され[[予言の稲妻/Prophetic Bolt]]とセットでカウンター兼[[ダメージ]]源としての役割を果たしていた。
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登場時は対となっている[[吸収/Absorb]]がライバルだった。数値的なパフォーマンスにおいては、稲妻と[[治癒の軟膏/Healing Salve]][[カードパワー]]の差がそのまま当てはまると考えられ、当初は蝕みのほうが評価が高かった。しかし実戦になると、これだけでは最大12点までしか[[ライフ]]を[[削る]]ことができず、結局ほかの[[フィニッシャー|勝ち手段]]と併用しなければならないため、吸収のライフゲインに比べライフロスの価値があまり高くないことが明らかとなり、次第に評価が逆転していった。[[インベイジョン]]周辺の[[スタンダード]]では[[クロック・パーミッション]]がほとんど成立せず[[パーミッション|フル・パーミッション]]が主流であったこともこの傾向を後押ししたと言える。カードの強さとは、単体の性能だけでなく[[デッキ]]全体や[[環境]]全体によって左右されるという好例である。
  
だが、残念ながら対となっている[[吸収/Absorb]]ほどは使用されなかった。相手がついでに死んでくれる[[カウンター]]と言うのは聞こえはいいが、[[パーミッション]][[デッキ]]にとっては、[[コントロール (ゲーム用語)|コントロール]]の確立が優先され対戦相手の[[ライフ]]を削るのは二の次。相手の[[ライフ]]が減っても自分が生き延びる事に何の貢献もしないわけで、単なる[[色拘束]]がきつくなって[[重い|重く]]なった対抗呪文でしかない。
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とはいえ確実に1:1交換を取りつつ[[ダメージレース]]も有利にできる便利な[[呪文]]であることは間違いなく、純正[[青黒]][[ネザーゴー]][[青黒赤]][[クローシスコントロール]][[]]入り[[Void]]などのデッキで存分に活躍していた。特にネザーゴーにおいては、[[冥界のスピリット/Nether Spirit]]の打撃力不足を補う重要カードであった。吸収と完全に競合する[[ドロマーコントロール]]においても、[[ドロマーの魔除け/Dromar's Charm]]登場前は吸収の次の選択肢として採用されるケースもあった。
  
[[オデッセイ・ブロック]]が[[スタンダード]]に参入すると、[[激動/Upheaval]]を[[キーカード]]とする一連の[[青黒コントロール]][[激動サイカトグ]]など)が登場するが、それに対抗しうる強力なデッキである[[ステロイド]]が幅を利かせていたため、重いカウンターは使い辛くなっていた。[[メタゲーム]]に合わせるため、激動デッキは激動[[コンボ]]一辺倒型から[[サイカトグ/Psychatog]]による一撃必殺型に移行していく事になり、それに伴いより軽いコストで使用できるカウンターが重宝されていくことになった。
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しかし、[[オデッセイ・ブロック]]が[[スタンダード]]に参入後の代表的な[[青黒コントロール]]たる[[激動サイカトグ]]では、それに対抗しうる強力なデッキである[[ステロイド]]が幅を利かせたため、そのような[[メタゲーム]]に合わせて青黒コントロールも激動[[コンボ]]一辺倒型から[[サイカトグ/Psychatog]]による一撃必殺型に移行していった。それに伴いより[[軽い]]コストで使用できるカウンターが重宝され、このカードを含む重いカウンターは使用されなくなっていた。
  
 
*おまけでの3点ライフロスという点では[[地底街の手中/Clutch of the Undercity]]と共通する。
 
*おまけでの3点ライフロスという点では[[地底街の手中/Clutch of the Undercity]]と共通する。
*[[青黒]][[クロック・パーミッション]]のようなものが組めれば、このライフロスも重宝するだろう。
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*漫画[[デュエル・マスターズ]]では切札勝舞vs邪藩牛次郎戦にて、[[デュエルファイター刃]]ではロシアvsスペイン戦にて勝負の決め手となったカードとして印象深い。
  
 
==関連カード==
 
==関連カード==
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===主な亜種===
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打ち消しと同時にライフロスまたはダメージを与える呪文。特筆しない限り、打ち消す対象に制限のないインスタント。
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*[[窒息の旋風/Suffocating Blast]] - 1UUR。[[クリーチャー]]に3点。([[アポカリプス]])
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*[[無知の処罰/Punish Ignorance]] - WUUB。コントローラーに3点[[ドレイン]]。([[アラーラの断片]])
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*[[対抗突風/Countersquall]] - UB。非クリーチャー呪文限定。コントローラーに2点ライフロス。([[コンフラックス]])
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*[[心理の障壁/Psychic Barrier]] - UU。クリーチャー呪文限定。コントローラーに1点ライフロス。([[新たなるファイレクシア]])
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*[[本質の反発/Essence Backlash]] - 2UR。クリーチャー呪文限定。そのパワーに等しいダメージをコントローラーに与える。([[ラヴニカへの回帰]])
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*[[精神振り/Mindswipe]] - XUR。[[X]]マナ[[支払う|支払わない]]かぎり打ち消す。コントローラーにX点のダメージ。([[タルキール覇王譚]])
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*[[イオン化/Ionize]] - 1UR。コントローラーに2点ダメージ。([[ラヴニカのギルド]])
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*[[魔女の否定/Deny the Witch]] - 1WUB。[[能力]]も打ち消せる。コントローラーにあなたのクリーチャー数ライフロス。([[ウォーハンマー40,000統率者デッキ]])
 
===サイクル===
 
===サイクル===
 
{{サイクル/インベイジョン・ブロックのおまけ付多色確定カウンター}}
 
{{サイクル/インベイジョン・ブロックのおまけ付多色確定カウンター}}
  
 
==参考==
 
==参考==
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*[[確定カウンターカード]]
 
*[[カード個別評価:インベイジョン]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:インベイジョン]] - [[レア]]
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2023年10月15日 (日) 18:56時点における最新版


Undermine / 蝕み (青)(青)(黒)
インスタント

呪文1つを対象とし、それを打ち消す。それのコントローラーは、3点のライフを失う。


ライフロス付き対抗呪文/Counterspell

マナ・コストで考えると、対抗呪文に黒マナ1点でライフロス3点が付いてくる計算で、などの違いはあれど稲妻/Lightning Boltのオマケつきと表現できる、高コスト・パフォーマンス呪文である。色拘束の厳しさはネックではあるが、インベイジョン・ブロック環境多色推奨でタップインデュアルランドなどの色マナ基盤が充実していたため欠点というほどではない。

登場時は対となっている吸収/Absorbがライバルだった。数値的なパフォーマンスにおいては、稲妻と治癒の軟膏/Healing Salveカードパワーの差がそのまま当てはまると考えられ、当初は蝕みのほうが評価が高かった。しかし実戦になると、これだけでは最大12点までしかライフ削ることができず、結局ほかの勝ち手段と併用しなければならないため、吸収のライフゲインに比べライフロスの価値があまり高くないことが明らかとなり、次第に評価が逆転していった。インベイジョン周辺のスタンダードではクロック・パーミッションがほとんど成立せずフル・パーミッションが主流であったこともこの傾向を後押ししたと言える。カードの強さとは、単体の性能だけでなくデッキ全体や環境全体によって左右されるという好例である。

とはいえ確実に1:1交換を取りつつダメージレースも有利にできる便利な呪文であることは間違いなく、純正青黒ネザーゴー青黒赤クローシスコントロール入りVoidなどのデッキで存分に活躍していた。特にネザーゴーにおいては、冥界のスピリット/Nether Spiritの打撃力不足を補う重要カードであった。吸収と完全に競合するドロマーコントロールにおいても、ドロマーの魔除け/Dromar's Charm登場前は吸収の次の選択肢として採用されるケースもあった。

しかし、オデッセイ・ブロックスタンダードに参入後の代表的な青黒コントロールたる激動サイカトグでは、それに対抗しうる強力なデッキであるステロイドが幅を利かせたため、そのようなメタゲームに合わせて青黒コントロールも激動コンボ一辺倒型からサイカトグ/Psychatogによる一撃必殺型に移行していった。それに伴いより軽いコストで使用できるカウンターが重宝され、このカードを含む重いカウンターは使用されなくなっていた。

[編集] 関連カード

[編集] 主な亜種

打ち消しと同時にライフロスまたはダメージを与える呪文。特筆しない限り、打ち消す対象に制限のないインスタント。

[編集] サイクル

インベイジョン・ブロックのオマケ付き多色確定カウンターサイクル

[編集] 参考

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