軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke
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− | + | その性質上[[テンポ・アドバンテージ]]の獲得力に非常に長けている。[[ゲーム]]の趨勢を決定づける重量級[[フィニッシャー]]などに対して[[カード・タイプ]]を問わずに[[シングルシンボル]]2[[マナ]]という[[軽い|軽さ]]で対処でき、[[探査]]や[[召集]]といった[[コスト]]減少が前提のカードにも有効なこともあって汎用性は高い。[[2018年]]ごろからはほぼ途切れることなく[[スタンダード]]に居続け、[[否認/Negate]]や[[本質の散乱/Essence Scatter]]ともども打ち消しの基本的な選択肢の1つとなっており、また総合的な[[コスト・パフォーマンス]]の高さから[[パイオニア]]や[[モダン]]でも用いられることがある。[[#収録状況と構築での活躍]]も参照。 | |
− | [[ | + | 弱点は、[[軽い]]呪文に手出しできないこと。3[[マナ]]以下にも強力な[[カード]]は豊富に存在するため決して万能とは言い難く、特に[[ウィニー]]相手や[[対戦相手]]の打ち消し呪文への[[対応して|対応]](いわゆる打ち消し合戦)においてはほとんど役に立たない。変わったところでは[[変異]](およびその変種)も天敵であり、重いカードも[[裏向き]]経由で掻い潜られてしまう。メタゲームを読んでこそ真価を発揮するタイプのカードと言えよう。 |
− | * | + | 収録された[[カード・セット]]にもよるが、[[リミテッド]]でも有効な一枚。重いカードの重要性が[[構築]]以上に高いほか、構築では使われないリミテッド向け[[単体除去]]などは4マナ以上であることも多く、幅広い活躍が期待できる。 |
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+ | *[[探査]]や[[召集]]などのコスト減少[[能力]]や、[[フラッシュバック]]などの[[代替コスト]]を適用したとしても、マナ総量は変化しない。ルールについての詳細は[[マナ総量]]の項を参照。 | ||
+ | *過去には特定の[[マナ総量]]以下の呪文を[[打ち消す]][[思考縛り/Thoughtbind]]や[[液化/Liquify]]があったが、特定以上を参照するものはこれが初めて。 | ||
*[[2015年]]2月の[[フライデー・ナイト・マジック]]で新規[[絵|イラスト]]版の[[プロモーション・カード]]が配布された<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/february-through-april-fnm-promo-update-2015-01-22 February through April FNM Promo Update]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0012036/ 2月~4月のフライデー・ナイト・マジック プロモカード更新](Arcana [[2015年]]1月22日 [[Blake Rasmussen]]著)</ref>。 | *[[2015年]]2月の[[フライデー・ナイト・マジック]]で新規[[絵|イラスト]]版の[[プロモーション・カード]]が配布された<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/february-through-april-fnm-promo-update-2015-01-22 February through April FNM Promo Update]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0012036/ 2月~4月のフライデー・ナイト・マジック プロモカード更新](Arcana [[2015年]]1月22日 [[Blake Rasmussen]]著)</ref>。 | ||
− | ** | + | **[[タルキール覇王譚]]版の{{Gatherer|id=388133}}では[[スゥルタイ群/The Sultai Brood]]の[[ナーガ]]が[[アブザン家/The Abzan Houses]]の旗を切り裂いている(=[[タルキール覇王譚|歴史改変前]]の[[タルキール/Tarkir]])のに対し、プロモ版は[[シルムガル氏族/The Silumgar clan]]の[[ドラゴン#ストーリー|龍]]が[[ドロモカ氏族/The Dromoka clan]]の旗を毒のブレスで焼き払っている(=[[タルキール龍紀伝|歴史改変後]]のタルキール)。 |
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+ | 初出の[[タルキール覇王譚]]時のスタンダードでは、[[ミッドレンジ]]や[[コントロール (デッキ)|コントロール]]に対して効果的なため、登場直後からよく採用された。[[スライ/スタンダード/テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期|赤単]]などに対しては[[腐る]]ため[[サイドボード]]からの投入が多いが、[[メタゲーム]]によっては数枚[[メインデッキ]]にも[[挿す|挿されて]]いることもある。 | ||
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+ | [[ラヴニカのギルド]]での[[再録]]後も、同様にコントロール系デッキを中心に採用された。特に[[ゴロス・ランプ]]が[[トップメタ]]であった時期には、メインデッキから4枚フル投入したデッキが上位を占めたこともあった。 | ||
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+ | [[ローテーション]][[落ちる|落ち]]により一瞬スタンダードのカードプールから外れるもただちに[[カルドハイム]]で再録される。リミテッドでは[[予顕]]の関係上[[対象]]範囲の呪文が[[デッキ]]に採用されやすく、相対的に他[[セット]]の環境より有用。スタンダードでは[[ウィノータ・コンボ]]を初めとした4マナ以上のキーカードを擁するデッキや高マナ域のカードを多用する[[スゥルタイ根本原理]]と同居しておりサイドボードに一定数採用された。 | ||
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+ | ローテーション落ちを待たずして[[ニューカペナの街角]]にも続投。 | ||
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+ | *[[カード個別評価:時のらせんリマスター]] - 旧枠加工カード |
2024年12月13日 (金) 13:43時点における最新版
その性質上テンポ・アドバンテージの獲得力に非常に長けている。ゲームの趨勢を決定づける重量級フィニッシャーなどに対してカード・タイプを問わずにシングルシンボル2マナという軽さで対処でき、探査や召集といったコスト減少が前提のカードにも有効なこともあって汎用性は高い。2018年ごろからはほぼ途切れることなくスタンダードに居続け、否認/Negateや本質の散乱/Essence Scatterともども打ち消しの基本的な選択肢の1つとなっており、また総合的なコスト・パフォーマンスの高さからパイオニアやモダンでも用いられることがある。#収録状況と構築での活躍も参照。
弱点は、軽い呪文に手出しできないこと。3マナ以下にも強力なカードは豊富に存在するため決して万能とは言い難く、特にウィニー相手や対戦相手の打ち消し呪文への対応(いわゆる打ち消し合戦)においてはほとんど役に立たない。変わったところでは変異(およびその変種)も天敵であり、重いカードも裏向き経由で掻い潜られてしまう。メタゲームを読んでこそ真価を発揮するタイプのカードと言えよう。
収録されたカード・セットにもよるが、リミテッドでも有効な一枚。重いカードの重要性が構築以上に高いほか、構築では使われないリミテッド向け単体除去などは4マナ以上であることも多く、幅広い活躍が期待できる。
- 探査や召集などのコスト減少能力や、フラッシュバックなどの代替コストを適用したとしても、マナ総量は変化しない。ルールについての詳細はマナ総量の項を参照。
- 過去には特定のマナ総量以下の呪文を打ち消す思考縛り/Thoughtbindや液化/Liquifyがあったが、特定以上を参照するものはこれが初めて。
- 2015年2月のフライデー・ナイト・マジックで新規イラスト版のプロモーション・カードが配布された[1]。
- タルキール覇王譚版のイラストではスゥルタイ群/The Sultai Broodのナーガがアブザン家/The Abzan Housesの旗を切り裂いている(=歴史改変前のタルキール/Tarkir)のに対し、プロモ版はシルムガル氏族/The Silumgar clanの龍がドロモカ氏族/The Dromoka clanの旗を毒のブレスで焼き払っている(=歴史改変後のタルキール)。
[編集] 収録状況と構築での活躍
初出のタルキール覇王譚時のスタンダードでは、ミッドレンジやコントロールに対して効果的なため、登場直後からよく採用された。赤単などに対しては腐るためサイドボードからの投入が多いが、メタゲームによっては数枚メインデッキにも挿されていることもある。
ラヴニカのギルドでの再録後も、同様にコントロール系デッキを中心に採用された。特にゴロス・ランプがトップメタであった時期には、メインデッキから4枚フル投入したデッキが上位を占めたこともあった。
ローテーション落ちにより一瞬スタンダードのカードプールから外れるもただちにカルドハイムで再録される。リミテッドでは予顕の関係上対象範囲の呪文がデッキに採用されやすく、相対的に他セットの環境より有用。スタンダードではウィノータ・コンボを初めとした4マナ以上のキーカードを擁するデッキや高マナ域のカードを多用するスゥルタイ根本原理と同居しておりサイドボードに一定数採用された。
ローテーション落ちを待たずしてニューカペナの街角にも続投。
さらにローテーション落ちを待たずしてエルドレインの森でも再録。稀少度がアンコモンになっているのは当事者カードにより重いカードを採用しやすいリミテッド環境ゆえか。
[編集] 参考
- ↑ February through April FNM Promo Update/2月~4月のフライデー・ナイト・マジック プロモカード更新(Arcana 2015年1月22日 Blake Rasmussen著)
- 条件付きカウンターカード
- カード個別評価:エルドレインの森 - アンコモン
- カード個別評価:ニューカペナの街角 - コモン
- カード個別評価:カルドハイム - コモン
- カード個別評価:ラヴニカのギルド - コモン
- カード個別評価:タルキール覇王譚 - コモン
- カード個別評価:時のらせんリマスター - 旧枠加工カード