残酷な根本原理/Cruel Ultimatum
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対戦相手に与える[[効果]]は[[布告]]系[[除去]]+3枚[[捨てる|ディスカード]]+5点[[ライフロス]]。これが[[唱える|唱え]]られるころは[[ゲーム]]終盤間近なので、[[対戦相手]]は1体ぐらい[[生け贄に捧げる|生け贄に捧げ]]てもさほど痛くないかもしれないし、手札も既に[[展開]]し終わっていて3枚も残っていないかもしれない。それでも頭数を減らしつつ手札を空にできるなら、十分に決め手になり得るだろう。ライフロスは言うまでもない。 | 対戦相手に与える[[効果]]は[[布告]]系[[除去]]+3枚[[捨てる|ディスカード]]+5点[[ライフロス]]。これが[[唱える|唱え]]られるころは[[ゲーム]]終盤間近なので、[[対戦相手]]は1体ぐらい[[生け贄に捧げる|生け贄に捧げ]]てもさほど痛くないかもしれないし、手札も既に[[展開]]し終わっていて3枚も残っていないかもしれない。それでも頭数を減らしつつ手札を空にできるなら、十分に決め手になり得るだろう。ライフロスは言うまでもない。 | ||
− | [[あなた|自分]]に与える効果は[[墓地]]からのクリーチャー[[回収]]+3枚[[引く|ドロー]]+5点[[回復| | + | [[あなた|自分]]に与える効果は[[墓地]]からのクリーチャー[[回収]]+3枚[[引く|ドロー]]+5点[[回復|ライフゲイン]]。特に3枚ドローは強力で、クリーチャー回収も合わせると手札が一気に差し引きで3枚増える。 |
− | 単純計算で、得られる[[効果]]は「[[残酷な布告/Cruel Edict]]+[[遁走/Fugue]]+[[糧秣強奪/Stolen Grain]]+[[死者再生/Raise Dead]]+[[集中/Concentrate]] | + | 単純計算で、得られる[[効果]]は「[[残酷な布告/Cruel Edict]]+[[遁走/Fugue]]+[[糧秣強奪/Stolen Grain]]+[[死者再生/Raise Dead]]+[[集中/Concentrate]]」のすべてを唱えたのと同等であり、[[マナ・コスト]]の合計は(10)(黒)(黒)(黒)(黒)(黒)(黒)(青)(青)(18[[マナ]])。それが7マナで済むのだから、このカードがどれだけ強烈かが分かるだろう。 |
− | そうそう[[支払う|支払える]][[コスト]] | + | そうそう[[支払う|支払える]][[コスト]]ではないが、撃てば圧倒的な[[アドバンテージ]]を稼ぐことができるカードであるため、このカードを[[唱える]]まで守りきれる[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]の[[エンドカード]]に適している。このカードを使用するデッキは'''[[残酷コントロール]]'''と総称されている。 |
基本的には対コントロールや中速[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]に有効なカード。もともと[[布告]]や[[手札破壊]]がさほど有効ではない[[ウィニー]]などの[[デッキタイプ]]には効果が薄く、[[サイドボード|サイド]]アウトされることも多い。 | 基本的には対コントロールや中速[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]に有効なカード。もともと[[布告]]や[[手札破壊]]がさほど有効ではない[[ウィニー]]などの[[デッキタイプ]]には効果が薄く、[[サイドボード|サイド]]アウトされることも多い。 | ||
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+ | [[サンダー・ジャンクションの無法者]]では[[速報]]に収録。[[宝物]]を駆使しても[[生撃ち]]は厳しいが、[[宝物庫の鍵/The Key to the Vault]]や[[自ら運を掴め/Make Your Own Luck]]などの踏み倒し手段があるなら仕込んでみるのも一興か。 | ||
*[[ルール文章]]が長い上に影響を与える[[領域]]も多いが、[[対象]]は対戦相手1人のみである。[[不正な対象|対象不適正]]で[[立ち消え]]になると自分が受ける効果もなくなってしまうので注意。 | *[[ルール文章]]が長い上に影響を与える[[領域]]も多いが、[[対象]]は対戦相手1人のみである。[[不正な対象|対象不適正]]で[[立ち消え]]になると自分が受ける効果もなくなってしまうので注意。 | ||
*ルール文章に書かれている順に実行するため、対戦相手が自分のクリーチャーの[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]を得ていてそれを[[生け贄に捧げる|生け贄に捧げた]]場合、それを墓地から回収することもできる。 | *ルール文章に書かれている順に実行するため、対戦相手が自分のクリーチャーの[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]を得ていてそれを[[生け贄に捧げる|生け贄に捧げた]]場合、それを墓地から回収することもできる。 | ||
− | *[[解決]]開始時に対戦相手の[[ライフ]]が5以下で自分の[[ライブラリー]]が2枚以下の場合、解決後に双方が[[敗北条件]]を満たしているため[[引き分け]] | + | *[[解決]]開始時に対戦相手の[[ライフ]]が5以下で自分の[[ライブラリー]]が2枚以下の場合、解決後に双方が[[敗北条件]]を満たしているため[[引き分け]]となる({{CR|104.4a}})。 |
− | *{{Gatherer|id=175079 | + | *[[アラーラの断片]]版の{{Gatherer|id=175079}}には部屋の端ですくむ[[デーモン]]と[[プレインズウォーカー、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, Planeswalker|ニコル・ボーラス/Nicol Bolas]]の影が描かれている。 |
− | *他の根本原理には、対応する[[プレインズウォーカー/Planeswalker|プレインズウォーカー]]が描かれ、その思想や内心が[[フレイバー・テキスト]] | + | **他の根本原理には、対応する[[プレインズウォーカー/Planeswalker|プレインズウォーカー]]が描かれ、その思想や内心が[[フレイバー・テキスト]]に記されているが、このカードのボーラスは影のみ、フレイバーもその強大さを暗喩するだけのものとなっている。これは制作陣が[[アラーラの断片]]時点ではニコル・ボーラスが物語の黒幕であることを伏せていたためである。 |
+ | *[[From the Vault:Twenty]]に[[2009年]]を代表する1枚として収録され、{{Gatherer|id=373318|新規イラスト}}が与えられた。ニコル・ボーラス/Nicol Bolasから罰を与えられている[[サルカン・ヴォル/Sarkhan Vol (ストーリー)|サルカン・ヴォル/Sarkhan Vol]]が描かれている。 | ||
==関連カード== | ==関連カード== | ||
+ | *[[闇の暗示/Dark Intimations]] - 小型版。([[霊気紛争]]) | ||
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==参考== | ==参考== | ||
− | *[ | + | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/about-fifth-ultimatum-2009-02-03 About That Fifth Ultimatum...] ([[WotC]]、英語) |
+ | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/wallpaper-week-cruel-ultimatum-2013-08-07 壁紙 (From the Vault:Twenty)] ([[Daily MTG]]) | ||
*[[残酷コントロール]] | *[[残酷コントロール]] | ||
*[[カード個別評価:アラーラの断片]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:アラーラの断片]] - [[レア]] | ||
+ | *[[カード個別評価:モダンマスターズ2017]] - [[レア]] | ||
+ | *[[カード個別評価:速報]] - [[レア]] | ||
+ | *[[From the Vault:Twenty]] |
2024年6月14日 (金) 03:37時点における最新版
ソーサリー
対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーはクリーチャーを1体生け贄に捧げ、カードを3枚捨て、その後5点のライフを失う。あなたはあなたの墓地にあるクリーチャー・カードを1枚あなたの手札に戻し、カードを3枚引き、その後5点のライフを得る。
各断片に存在する根本原理サイクルの1枚。グリクシスの根本原理はクリーチャー・手札・ライフを対戦相手から奪い取る。
対戦相手に与える効果は布告系除去+3枚ディスカード+5点ライフロス。これが唱えられるころはゲーム終盤間近なので、対戦相手は1体ぐらい生け贄に捧げてもさほど痛くないかもしれないし、手札も既に展開し終わっていて3枚も残っていないかもしれない。それでも頭数を減らしつつ手札を空にできるなら、十分に決め手になり得るだろう。ライフロスは言うまでもない。
自分に与える効果は墓地からのクリーチャー回収+3枚ドロー+5点ライフゲイン。特に3枚ドローは強力で、クリーチャー回収も合わせると手札が一気に差し引きで3枚増える。
単純計算で、得られる効果は「残酷な布告/Cruel Edict+遁走/Fugue+糧秣強奪/Stolen Grain+死者再生/Raise Dead+集中/Concentrate」のすべてを唱えたのと同等であり、マナ・コストの合計は(10)(黒)(黒)(黒)(黒)(黒)(黒)(青)(青)(18マナ)。それが7マナで済むのだから、このカードがどれだけ強烈かが分かるだろう。
そうそう支払えるコストではないが、撃てば圧倒的なアドバンテージを稼ぐことができるカードであるため、このカードを唱えるまで守りきれるコントロールデッキのエンドカードに適している。このカードを使用するデッキは残酷コントロールと総称されている。
基本的には対コントロールや中速ビートダウンに有効なカード。もともと布告や手札破壊がさほど有効ではないウィニーなどのデッキタイプには効果が薄く、サイドアウトされることも多い。
サンダー・ジャンクションの無法者では速報に収録。宝物を駆使しても生撃ちは厳しいが、宝物庫の鍵/The Key to the Vaultや自ら運を掴め/Make Your Own Luckなどの踏み倒し手段があるなら仕込んでみるのも一興か。
- ルール文章が長い上に影響を与える領域も多いが、対象は対戦相手1人のみである。対象不適正で立ち消えになると自分が受ける効果もなくなってしまうので注意。
- ルール文章に書かれている順に実行するため、対戦相手が自分のクリーチャーのコントロールを得ていてそれを生け贄に捧げた場合、それを墓地から回収することもできる。
- 解決開始時に対戦相手のライフが5以下で自分のライブラリーが2枚以下の場合、解決後に双方が敗北条件を満たしているため引き分けとなる(CR:104.4a)。
- アラーラの断片版のイラストには部屋の端ですくむデーモンとニコル・ボーラス/Nicol Bolasの影が描かれている。
- 他の根本原理には、対応するプレインズウォーカーが描かれ、その思想や内心がフレイバー・テキストに記されているが、このカードのボーラスは影のみ、フレイバーもその強大さを暗喩するだけのものとなっている。これは制作陣がアラーラの断片時点ではニコル・ボーラスが物語の黒幕であることを伏せていたためである。
- From the Vault:Twentyに2009年を代表する1枚として収録され、新規イラストが与えられた。ニコル・ボーラス/Nicol Bolasから罰を与えられているサルカン・ヴォル/Sarkhan Volが描かれている。
[編集] 関連カード
- 闇の暗示/Dark Intimations - 小型版。(霊気紛争)
[編集] サイクル
アラーラの断片の根本原理サイクル。各断片/Shardに対応した弧3色のソーサリーで、マナ・コストは(M)(M)(N)(N)(N)(O)(O)。稀少度はレア。
- 朗々たる根本原理/Clarion Ultimatum(緑白青)
- 輝く根本原理/Brilliant Ultimatum(白青黒)
- 残酷な根本原理/Cruel Ultimatum(青黒赤)
- 暴力的な根本原理/Violent Ultimatum(黒赤緑)
- タイタンの根本原理/Titanic Ultimatum(赤緑白)
イコリア:巨獣の棲処の根本原理サイクル。各トライオーム/Triomeに対応した楔3色のソーサリーで、マナ・コストは(M)(M)(N)(N)(N)(O)(O)。稀少度はレア。
- 破滅の根本原理/Ruinous Ultimatum(赤白黒)
- 発生の根本原理/Genesis Ultimatum(緑青赤)
- 奇妙な根本原理/Eerie Ultimatum(白黒緑)
- 見事な根本原理/Inspired Ultimatum(青赤白)
- 出現の根本原理/Emergent Ultimatum(黒緑青)
[編集] 参考
- About That Fifth Ultimatum... (WotC、英語)
- 壁紙 (From the Vault:Twenty) (Daily MTG)
- 残酷コントロール
- カード個別評価:アラーラの断片 - レア
- カード個別評価:モダンマスターズ2017 - レア
- カード個別評価:速報 - レア
- From the Vault:Twenty