最後の支払い/Final Payment

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[[警戒]]持ちに効かない[[封じ込め/Seal Away]]や[[伝説のクリーチャー]]を落とせない[[喪心/Cast Down]]あたりと比較すると[[対象]]を選ばずに[[破壊]]できるのは利点だが、一方で[[色拘束]]が重くのしかかっており、白黒の濃いデッキでなければ満足に使いにくい。クリーチャーやエンチャントを序盤から展開しない[[デッキ]]だと単にライフを5点支払う追加コストを抱えた除去にしかならず、[[スライ/スタンダード/イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019+ラヴニカのギルド+ラヴニカの献身期|赤単アグロ]]のような高速デッキが存在する[[環境]]柄、積極的にライフを支払っていく運用はリスクが大きすぎる。従って、積極的にクリーチャーを生け贄に捧げられることを活かせる[[デッキ]]か、追加コストが気にならないほどライフ[[回復]]できるデッキで使うのが望ましい。
 
[[警戒]]持ちに効かない[[封じ込め/Seal Away]]や[[伝説のクリーチャー]]を落とせない[[喪心/Cast Down]]あたりと比較すると[[対象]]を選ばずに[[破壊]]できるのは利点だが、一方で[[色拘束]]が重くのしかかっており、白黒の濃いデッキでなければ満足に使いにくい。クリーチャーやエンチャントを序盤から展開しない[[デッキ]]だと単にライフを5点支払う追加コストを抱えた除去にしかならず、[[スライ/スタンダード/イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019+ラヴニカのギルド+ラヴニカの献身期|赤単アグロ]]のような高速デッキが存在する[[環境]]柄、積極的にライフを支払っていく運用はリスクが大きすぎる。従って、積極的にクリーチャーを生け贄に捧げられることを活かせる[[デッキ]]か、追加コストが気にならないほどライフ[[回復]]できるデッキで使うのが望ましい。
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[[Pauper]]でも使用可能。[[Pauper]]で使用可能な[[除去]]で対応しにくい[[クリーチャー]]といえば[[グルマグのアンコウ/Gurmag Angler]]なので、それを狙うこととなる。ただしライフ5点というのはそのグルマグのアンコウに1回殴られるのと同じであり、できるだけ他のコストを支払いたい。[[ETB]]能力使用後の[[薄暮軍団の盲信者/Dusk Legion Zealot]]や[[スレイベンの検査官/Thraben Inspector]]などを[[生け贄]]にできると良いだろう。[[トークン]]を追放したり、[[追放]][[能力]]が誘発した直後の[[未達への旅/Journey to Nowhere]]を生け贄にできればお得。
  
 
[[リミテッド]]では死後[[メカニズム]]と組み合わせていくのが主な利用法。[[疑似除去]]を付けられて不要になったクリーチャーを追加コストに充てるのも良い。相性の良いカードが全く手に入らなかった場合でも1枚だけ[[挿す]]なら許容範囲だろう。[[マナ・コスト]]と[[効果]]だけ見れば強力な割に、色拘束やリスクのせいで[[ドラフト]]では見送られがちな[[コモン]][[カード]]なので、相性のいいカードと共にかき集めることができれば強力な[[オルゾフ組/The Orzhov Syndicate|オルゾフ]]デッキを組み上げられるかもしれない。[[苦悶の泉/Font of Agonies]]に血液[[カウンター (目印)|カウンター]]を5個[[置く|置ける]]利点もあるが、リミテッドでは成立しにくいので忘れて構わない。
 
[[リミテッド]]では死後[[メカニズム]]と組み合わせていくのが主な利用法。[[疑似除去]]を付けられて不要になったクリーチャーを追加コストに充てるのも良い。相性の良いカードが全く手に入らなかった場合でも1枚だけ[[挿す]]なら許容範囲だろう。[[マナ・コスト]]と[[効果]]だけ見れば強力な割に、色拘束やリスクのせいで[[ドラフト]]では見送られがちな[[コモン]][[カード]]なので、相性のいいカードと共にかき集めることができれば強力な[[オルゾフ組/The Orzhov Syndicate|オルゾフ]]デッキを組み上げられるかもしれない。[[苦悶の泉/Font of Agonies]]に血液[[カウンター (目印)|カウンター]]を5個[[置く|置ける]]利点もあるが、リミテッドでは成立しにくいので忘れて構わない。

2019年2月19日 (火) 14:58時点における版


Final Payment / 最後の支払い (白)(黒)
インスタント

この呪文を唱えるための追加コストとして、5点のライフを支払うか、クリーチャー1体かエンチャント1つを生け贄に捧げる。
クリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。


様々な支払い方ができる追加コストを持つ白黒クリーチャー除去インスタント

骨の粉砕/Bone Splintersは必ずボード・アドバンテージを失ってしまう弱点を抱えていたが、これはライフエンチャントでも代替できるようになっており、ある程度柔軟性が増している。いずれにせよ何らかのリソースを失ってしまうのだが、インスタントになったことで戦闘や除去で死亡しそうなクリーチャー割られそうなエンチャントを生け贄に捧げられるようになっており、上手に使えば損をしにくくなっているのが特徴。死後等のPIG能力持ちや墓地回収、自力で復活するクリーチャーと組み合わせれば更に利用の幅が広がる。

警戒持ちに効かない封じ込め/Seal Away伝説のクリーチャーを落とせない喪心/Cast Downあたりと比較すると対象を選ばずに破壊できるのは利点だが、一方で色拘束が重くのしかかっており、白黒の濃いデッキでなければ満足に使いにくい。クリーチャーやエンチャントを序盤から展開しないデッキだと単にライフを5点支払う追加コストを抱えた除去にしかならず、赤単アグロのような高速デッキが存在する環境柄、積極的にライフを支払っていく運用はリスクが大きすぎる。従って、積極的にクリーチャーを生け贄に捧げられることを活かせるデッキか、追加コストが気にならないほどライフ回復できるデッキで使うのが望ましい。

Pauperでも使用可能。Pauperで使用可能な除去で対応しにくいクリーチャーといえばグルマグのアンコウ/Gurmag Anglerなので、それを狙うこととなる。ただしライフ5点というのはそのグルマグのアンコウに1回殴られるのと同じであり、できるだけ他のコストを支払いたい。ETB能力使用後の薄暮軍団の盲信者/Dusk Legion Zealotスレイベンの検査官/Thraben Inspectorなどを生け贄にできると良いだろう。トークンを追放したり、追放能力が誘発した直後の未達への旅/Journey to Nowhereを生け贄にできればお得。

リミテッドでは死後メカニズムと組み合わせていくのが主な利用法。疑似除去を付けられて不要になったクリーチャーを追加コストに充てるのも良い。相性の良いカードが全く手に入らなかった場合でも1枚だけ挿すなら許容範囲だろう。マナ・コスト効果だけ見れば強力な割に、色拘束やリスクのせいでドラフトでは見送られがちなコモンカードなので、相性のいいカードと共にかき集めることができれば強力なオルゾフデッキを組み上げられるかもしれない。苦悶の泉/Font of Agoniesに血液カウンターを5個置ける利点もあるが、リミテッドでは成立しにくいので忘れて構わない。

開発秘話

開発当初は死後クリーチャーとの組み合わせを狙った単なる骨の粉砕/Bone Splintersのバリエーションであったが、明らかに弱く魅力的には見えなかった。そこで四肢切断/Dismemberのバリエーションとしてライフを支払う選択肢が与えられ、さらにエンチャントをも生け贄にできるようになり、独自性を獲得するに至った[1]

脚注

  1. Mファイル『ラヴニカの献身』編・多色(Play Design 2019年2月1日)

参考

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