土地破壊

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土地破壊(Land Destruction / LD)とは、その名の通り、代表的なマナ基盤である土地破壊してマナ拘束を行うこと。またはその効果を持つカードや、それを目的としたデッキを差す。英語でランド・デストラクション、もしくはそれを略して、ランデスとも呼ばれる。

目次

概要


Stone Rain / 石の雨 (2)(赤)
ソーサリー

土地1つを対象とし、それを破壊する。



Rain of Tears / 涙の雨 (1)(黒)(黒)
ソーサリー

土地1つを対象とし、それを破壊する。


土地を破壊することで、対戦相手マナ生成の阻害や色事故の誘発によって相対的にこちらのスピードが上がり、マナ・アドバンテージテンポ・アドバンテージを得ることができる。

土地を破壊する効果はに最も多く、次点はには過去にハルマゲドン/Armageddonなどの大規模な土地破壊が存在したが、現在その手の大量破壊は赤に移っており、白はアンタップ阻害によるマナ拘束が主流となった。そのアンタップ阻害を取られてしまったバウンスコントロール奪取でマナ基盤を攻められるため、第9版周辺の環境では赤と組んで土地破壊デッキを形成するケースが多く見られた。第10版涙の雨/Rain of Tearsに取って代わられて以降は土地破壊の第1の色は赤から黒に移行しつつある。

対戦相手の土地を除去する目的で使用するカードならば、破壊ではなく生け贄追放する効果であっても土地破壊と呼ばれる。コストや効果で、自分の土地を破壊したり、生け贄に捧げたりするカードは土地破壊とは言わない。

あまりに早い土地破壊の開始は、その後の土地破壊の連打、相手の土地カードの引きによってはテンポの獲得を超えて擬似的なロックを形成しかねない。このような性質から、土地破壊呪文は1マナ軽くなる、または重くなることによる力差が火力クリーチャー以上に大きく、土地破壊呪文は何らかの大きなリスクを負うものを除き、そのコストが3マナ以上に設定されている(Sinkholeは例外中の例外)。

加えて2ターン目の3マナ捻出が比較的容易なためか、最近では4マナ以上に設定されることが多く、3マナ以下での土地破壊手段には内にいる獣/Beast Within地盤の際/Tectonic Edgeのように特異なリスクや制限が設けられている。

デッキ

土地破壊を主軸に据えたデッキは「石の雨/Stone Rainなどの単体破壊を数多く撃ち込んでいくもの」と「ボード・アドバンテージ固定目的の広域破壊を行うもの」の2つに大別される。通常「土地破壊デッキ」と言った場合は前者を指し、動きが大きく異なる後者はそれに含まない場合が多い。ちなみに後者は〜ゲドンデッキ隔離するタイタン/Sundering Titan入りウルザトロンなどが代表的(前者は下記参照)。アネックス・ワイルドファイアなど、両方採用しているタイプもある。上記2つ以外にも、ダークドメインノワールなどじわじわ土地を締めていくデッキが時折登場するが、こちらはよりコントロール的な要素が強いと言えるだろう。

基本的には相手を遅らせ、足止めをしたら相手が体勢を立て直すまでの間に一気に攻撃する、というのが基本的な動きとなる。よほど特化したデッキでないかぎり、すべての土地を破壊するのは不可能である。逆に、中途半端に1つや2つの土地を破壊したところで意味が薄いことも多いため、土地破壊を別な効果のおまけではなく戦術として考えるならばある程度特化する必要はある。

基本的にコントロール系や多色デッキには強い。ただ、基本的に土地破壊呪文は3マナ以上のソーサリーなので展開が遅いのが難点であり、それより早く土地を拘束できる露天鉱床/Strip Mine不毛の大地/Wastelandリシャーダの港/Rishadan Portなどを加えると強力になる。

土地を破壊している間は無防備になるため、先に盤面が不利になってしまう状況には弱い。そのため、速攻デッキは基本的に苦手とする。 また噛み合えば強力だが、噛み合わない場合、やたら中途半端になってしまう場合が多い。

  • 中村聡氏曰く、「見事に回った土地破壊デッキは相手の目論見を無にかえす。」
    • それに応じた鶴田慶之氏は「見事に回らなかった土地破壊デッキは己の目論見を無にかえす。」とコメントしていた。

主な土地破壊デッキ

参考

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