スズメバチの一刺し/Hornet Sting
提供:MTG Wiki
WHISPERのルール文章は最新のオラクルに未対応です。「クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする」は「1つを対象とする」に読み替えてください。
ウンヤロ蜂の一刺し/Unyaro Bee Stingを思わせる珍しい緑の火力呪文。カード名も似ているのでリメイクと言えるかもしれない。
ウンヤロ蜂の一刺しほどではないが、やはり火力としての効率は悪い。稲妻/Lightning Boltと同セットに存在するのは、色の役割をはっきりさせる目的であろう。
構築ではウィニーやシステムクリーチャー用の除去として、緑単色または緑青系デッキのサイドボードに採用されることがある。除去のためにタッチで色を足さなくてよい点が評価されている。特にエターナルでは緑単においてゴブリンの従僕/Goblin Lackeyを後攻でも確実に止められるカードとして重宝されていた。また、通常火力の色である赤に比べ、プロテクションに引っかかりづらいのも利点である。リミテッドでも一考の余地がある。
- 現在では、マナを支払わずに撃てるはらわた撃ち/Gut Shotに取って代わられた感がある。
- かつてはらわた撃ちが使えなかったパウパーでは、緑単の貴重な除去としてモダンマスターズ2015発売までサイドボード要員として活躍していた。(→ストンピィ#パウパー)
- ちなみに赤にも1マナ1点火力として焦熱の槍/Scorching Spearがあった。ただしそれはソーサリーなのでこのカードにすら劣っている。
評価
色の役割の第一人者であるMark Rosewaterは、このカードの存在に常々強く反対しており、このカードを「カラーパイの折れ」と見なしている[1]。曰く、緑が火力を苦手としていることを示したいのなら、赤より弱い火力を作るのではなく、最初から緑の火力を作らなければよい。緑単色デッキが火力を使えること自体が問題なのではなく(無色のアーティファクトを使えばできるし、それは許されている)、プレイヤーが緑の火力を見て、誤った知識を得てしまうことが問題である[2]。
- 後の女王スズメバチ/Hornet Queenにも反対しているMarkは、「スズメバチは私の命取りである」と述べている[3]。
- 上記のエピソードからか、額縁にこれのプレミアム・カードを20枚(=プレイヤー1人を殺せる枚数)納めてMarkの元に送ったファンがいる[4]。
脚注
- ↑ Bleeding Cool/クールな染み出しかた(Making Magic 2015年4月6日 Mark Rosewater著)
- ↑ Feel the Burn/火力を感じよう(Feature 2010年11月15日 Mark Rosewater著)
- ↑ Card Duty, Part 1/カードの義務 その1(Making Magic 2014年7月7日 Mark Rosewater著)
- ↑ Magic Design from A to Z, Part 1/マジックのデザイン・AからZ その1(Making Magic 2022年7月11日 Mark Rosewater著)