グルマグのアンコウ/Gurmag Angler

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探査だけを持つフレンチ・バニラクリーチャー。

P/Tが同じ墓忍び/Tombstalkerと比べると、マナ・コストが色マナ1つ分軽い代わりに飛行を持たないという事でコスト・パフォーマンスは妥当か。探査を最大限に使った場合は1マナ5/5と、マナレシオは探査クリーチャー史上最高である。

2枚追放するだけでも5マナ5/5。シングルシンボルのコモンということもあり、リミテッドでは頼りがいのある中堅戦力である。

構築では同じシングルシンボルの探査持ちである黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fangが最大のライバル。スタンダードでは、カード・アドバンテージを得る能力を持ち、また1マナ軽いタシグルの方が優先されることが多かった。しかし下記の通り、スタンダード以外の環境では大きな存在感を見せつけている。

モダンやレガシーでは、4/5程度であることが多いタルモゴイフ/Tarmogoyfを一方的に倒せる、伝説でないためカラカス/Karakasでバウンスされず4枚採用できる、タシグルの起動型能力を起動する機会が少ないなどといった理由からグルマグのアンコウが優先されるか、併用されることが多い。青黒赤コントロールや死の影系のデッキでは定番のクリーチャーとなっている。しかし、モダンホライゾン2参入後は回避能力持ちでより大きなサイズとなりうる濁浪の執政/Murktide Regentに立場を奪われている。

パウパーでは登場直後から青黒デルバーや黒単で活躍している。タフネスが5のため赤の主要火力である稲妻/Lightning Boltや炎の斬りつけ/Flame Slashなどでは除去できず、黒系デッキで採用率の高い夜の犠牲/Victim of Nightや破滅の刃/Doom Bladeにも引っ掛からないなど環境面での追い風も大きい。青黒デルバーの全盛期には、殺し/Snuff Outも効かないこのカードに対応するために、鎖の呪い/Curse of Chainsを投入したり、色を足して未達への旅/Journey to Nowhereや終止/Terminateを採用するデッキまで存在した。その後喪心/Cast Downがコモンになりパウパーの黒の一般的な除去となってからは、上記の除去耐性という利点は薄れてしまったものの、その大きさから相変わらず黒いデッキでは使用されている。

参考

• グルマグ沼/The Gurmag Swamps（背景世界/ストーリー用語）
• カード個別評価：運命再編 - コモン
• カード個別評価：時のらせんリマスター - 旧枠加工カード
• カード個別評価：アルティメットマスターズ - コモン