茨の吟遊詩人、べロ/Bello, Bard of the Brambles

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動き出した兵隊/Animated Armyのメイン統率者。自分のターンの間、マナ総量が4以上のアーティファクトやエンチャントをエレメンタル・クリーチャー化する伝説のアライグマ・バード。

• 赤や緑のエンチャントには狂戦士たちの猛攻/Berserkers' Onslaughtといったダメージを2倍にするエンチャントがいくつかあり、それら自身が4/4ので殴って来るだけでかなりの脅威になる。おまけに速攻と破壊不能がつくだけでなく、ドローまでできるため、デッキをほとんどアーティファクトやエンチャントに固めれば、抜群の速さで相手を殴り倒すことができる。サブ統率者の一掃する大口、猛焼/Wildsear, Scouring Mawを採用できることや、アーティファクトよりエンチャントの方が割られにくいことを考えると、エンチャントレスデッキのような構成にする方が組みやすいか。アーティファクトを主軸する場合、多数ある相手の行動を阻害するアーティファクトでコントロール寄りにする方針も考えられる。
  • 二重の造物/Dual Natureや鏡の行進/Mirror Marchなどのクリーチャーが出た時にコピーを生成するエンチャントは、自分自身のコピーを生成できるようになる。簡単に倍々ゲームになるし、ラースの灼熱洞/Furnace of Rathなどをコピーした時には一発で40点以上を削りきれることも。同様に、戦嵐のうねり/Warstorm Surgeなどのクリーチャーが戦場に出た時にダメージを飛ばすエンチャントもそれ自身が出た時に誘発するようになる。
  • 自ターンであれば、マナ総量が4マナ以上の機体は搭乗することなくクリーチャー化することも見逃せない。特に搭乗3以下であれば、ベロ本人に搭乗させることで返しのターンに備えることもできる。
  • 元々クリーチャーであっても、問題なく速攻・破壊不能・サボタージュ能力を得て4/4になる。開花の幻霊/Eidolon of Blossomsなども4/4で殴って来る。
    • +1/+1カウンターを乗せるアーティファクト・クリーチャーには0/0のものが多いため、4/4に上書きしてくれるベロとの相性がよい。自ターン中のみとはいえ、瞬足光線の大隊/Skitterbeam Battalionは試作で唱えてもスタッツが変わらないし、ヘキサバス/Hexavusは10/10飛行になる。特に三重の稲妻巨人/Threefold Thunderhulkとのシナジーは圧巻。出てそのターンに速攻から攻撃するだけで14体ものノームトークンが生成される。
• その一方で弱点も多い。相手ターン中にはほぼ丸腰になる点、ベロ本人が割られると何もできなくなる点、マナ総量が4以上のアーティファクトやエンチャントのみが対象のためデッキ全体が重くなる点など。
  • ベロ本人は稲妻のすね当て/Lightning Greavesや魂の大鍋/Cauldron of Soulsなどで守ることになる。苦行主義/Asceticismや、中心部の防衛/Defense of the Heartで持ってこれる忍耐の元型/Archetype of Enduranceが適任か。
  • 返しのターンに備えて、搭乗3以下の機体や、エシカの戦車/Esika's Chariotで生成できるトークンでブロッカーを立てるのがよいだろう。
  • マナカーブが歪んでしまう点については、マナ・アーティファクトや開拓地の包囲/Frontier Siegeなどのマナが出るエンチャントを多めに入れておこう。
• 後述のとおり、ベロ自身のルールが結構ややこしいうえ、様々なエンチャントが多数組み合わさるので煩雑になり間違いやすい。事前にしっかり確認しておこう。
  • 狩猟の神、ナイレア/Nylea, God of the Huntなどの神と同時に存在した時、神がクリーチャーになるかはベロと神のどちらが先に出たかで処理が異なる。詳細は神 (テーロス・ブロック)を参照。
  • ラースの灼熱洞/Furnace of Rathなどダメージが2倍になるエンチャントの存在下でトランプルを得た場合、致死ダメージを割り振ってからダメージが2倍になる。詳細はラースの灼熱洞/Furnace of Rathを参照。
  • 元々クリーチャーではないエンチャントを魂の大鍋/Cauldron of Soulsの頑強で守った場合でも、頑強の定義は「このパーマネントが戦場からいずれかの墓地に置かれたとき、それの上に-1/-1カウンターが置かれていなかった場合、それをオーナーのコントロール下で-1/-1カウンターが1個置かれた状態で戦場に戻す」であるため、問題なく戦場に戻すことができる。

ルール

• クリーチャー化能力は種類別第4種の継続的効果から適用が始まるため、茨の吟遊詩人、べロが第6種の効果で能力を失ってもアーティファクトやエンチャントのクリーチャー化や能力付与が失われる事は無い。
  • ただし、ドライアドの歌/Song of the Dryadsは例外。同じ種類別第4種の継続的効果のため、タイムスタンプ順に処理され、土地になった場合のルールによって能力を失う方が先になってしまう。
• アーティファクトやクリーチャーがクリーチャー化している間に+1/+1カウンターなどクリーチャーにしか意味が無いカウンターが置かれてクリーチャー化が終わっても、置かれたカウンターは残り続ける。
• アーティファクトやクリーチャーがクリーチャー化している間に装備品やエンチャント(クリーチャー)のオーラがついていたなら、クリーチャー化が終わった時点で不適正なものについているものははずれる。

関連カード

サイクル

ブルームバロウ統率者デッキのメイン統率者サイクル。ボーダーレス仕様となっている。稀少度は神話レア。

• 茨の吟遊詩人、べロ/Bello, Bard of the Brambles（赤緑）
• 渓間の声、ジニア/Zinnia, Valley's Voice（青赤白）
• バンブルフラワー夫人/Ms. Bumbleflower（緑白青）
• 根花のヘイゼル/Hazel of the Rootbloom（黒緑）

ストーリー

ベロ/Belloはブルームバロウ/Bloomburrowのラクーンフォーク(イラスト1、イラスト2)

ブルームバロウの端まで旅したと云われる放浪者であり、今やブルームバロウの外の次元/Planeまで旅している。どれだけ放浪しても彼は故郷を愛しており、ときおり戻ってきては彼が旅の間に集めてきたガラクタ、ドミナリア/Dominariaのアーティファクト、イコリア/Ikoriaのクリスタル、カラデシュ/Kaladeshの金線の歯車、ゼンディカー/Zendikarの面晶体/Hedronなどに精霊魔法で命を吹き込み周りを廻らせながら物語を語る。

参考

• カード個別評価：ブルームバロウ統率者デッキ - 神話レア