幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker
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インスタント
あなたがコントロールするアーティファクトやクリーチャーや土地2つを対象とし、それらを追放し、その後それらのカードをあなたのコントロール下で戦場に戻す。
一度に2つのパーマネントを明滅させるインスタント。その分、同系統の中では若干重くなっているものの、他の明滅カードとは異なりクリーチャーだけでなくアーティファクトや土地も対象にできる。
他の明滅と同様、使い道は多彩。しかも2つ同時に明滅できるため、例えばあるパーマネントを除去から守りつつ、別のパーマネントのETB能力を再度誘発させるなど、いざ使う際にも複数の用途を同時に兼ねることができ、多彩さがさらに際立っている。
対象の範囲が広いのもありがたい。ETB能力の再利用や除去から守ること以外にも、タップした土地やアーティファクトをアンタップして、タップ能力を使う回数を増やしたりなどもできるし、土地とそれ以外を対象に取って実質的に使うマナを減らすこともできる。
古術師/Archaeomancerや記憶の壁/Mnemonic WallのようにETB能力で墓地の幽霊のゆらめきを手札に戻せるパーマネントを明滅させれば、使用した幽霊のゆらめきを回収できる。これは他の明滅呪文でも同じではあるが、幽霊のゆらめきの場合は更にもうひとつパーマネントを明滅できるため、他にETB能力を持つパーマネントがあればマナが続く限りその能力を何度でも誘発させることができるし、タップ能力もマナの続く限り使える。さらに、流浪のドレイク/Peregrine Drakeやニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx(青の信心が6以上)など、明滅させることによって青マナを含む4マナ以上のマナを生みだすことができるパーマネントを同時に明滅させると無限マナ(青マナを含む3マナでもストーム稼ぎ)を発生させることができる。
スタンダードでは修復の天使/Restoration Angelの存在もあってあまり活躍できなかったが、パウパーでは、8postにおいて記憶の壁とのギミックで熟考漂い/Mulldrifterや微光地/GlimmerpostなどのETB能力を使い回すのに採用された他、フェアリーの大群/Cloud of Faeriesにコスト減少や雲上の座/Cloudpostなどを組み合わせて上述の無限マナを発生させるギミックを組み込んだ各種ストームデッキが一大勢力を築き上げた。その後時間の亀裂/Temporal Fissureの禁止によってストームデッキは消滅したものの、同様のギミックはFamiliar Comboやドレイク・フリッカー、パイレーツ・フリッカーに受け継がれて活躍している。単純なアドバンテージエンジンとしても、ディンローヴァ・トロンや青黒フリッカーなどで採用されている。また、Standard Pauperでも古術師でサルーリの門番/Saruli Gatekeepersをはじめとしたドラゴンの迷路の門番のETB能力を使い回すGateflickerというコントロールデッキが活躍した。
- 日本語のルール文章だと誤解しがちだが、同じカード・タイプのパーマネント2つでなくてもよい。例えばクリーチャーとアーティファクトを1枚ずつでもよい。もちろん、同種のパーマネント2つでも構わない。
- プレインズウォーカーやエンチャントは対象にできないので、忠誠度や忠誠度能力の使用回数をリセットしたり、オーラをつけかえたりはできないのは残念。
- クリーチャー化やアーティファクト化することによってこれらのパーマネントでも明滅できるようになる。ギデオン・ジュラ/Gideon Juraのような自身の能力でクリーチャー化できるものであれば、他のカードに頼る必要もなくなる。
- オーナーではなくあなたのコントロール下に戻すため、コントロール奪取したパーマネントでも対戦相手に返還されない。