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Super Crazy Zooは、モダンに存在した高速ビートダウンデッキ・コンボデッキ。略称はSCZ。死の影アグロ(Death's Shadow Aggro)、スーサイドZoo(Suicide Zoo)、Zoocideなどと呼ばれることも多い。公式カバレージでは死の影Zooと表記されていた。
伊藤敦が冗談で作ったデッキが元になったという数奇な誕生過程と、それ以上に奇妙なデッキ構造によって話題を呼ぶこととなった。Zooの名を冠しており、実際それらに採用されるクリーチャーも多いが、その実態はティムールの激闘/Temur Battle Rageと強大化/Become Immenseを組み合わせたゼロックス系のコンボデッキである。
概要
フェッチランド+ショックランド、ギタクシア派の調査/Gitaxian Probeや通りの悪霊/Street Wraithなどでコンボパーツを集めつつ墓地を肥やして、軽い強力クリーチャーに強大化を撃つというのが基本的な流れで、上手く回れば3ターンキルが可能。
そして、その動きの際にライフを大幅に消耗することに着目して、死の影/Death's Shadowを採用しているのが特徴的。このカードを活かすため、状況によっては「1ターン目に稲妻/Lightning Boltを自分へ」と言う、他のデッキにはまず有り得ない動きをすることもある。
少数の軽量アタッカーをパンプアップ呪文で単体強化して瞬殺する戦略は感染デッキと類似しており、突然の衰微/Abrupt Decayや流刑への道/Path to Exileなどの軽いインスタント除去で適切に対処されると建て直しが難しいという弱点も共通。一方で、毒カウンターに頼らないため稲妻/Lightning Boltを本体火力にできること、クリーチャーの元サイズが大きいので火力や戦闘に強いのが独自の長所であり、スーサイドの宿命としてバーンや無限ライフ戦略を苦手にするのが短所と言える。
- 元々は、happymtg.com(現:晴れる屋)のコラム「だらだらクソデッキ」(参考)で、コラム名の通り完全にネタとして作成されたデッキ。しかしそのコラムのオチとして適当に示した改良版レシピを実際にMagic Onlineに持ち込んでみると意外に強いことが判明。本格的な調整を経て実戦レベルに仕上げられた(参考)。
その後3キルは難しいが安定性を増したチューンのリストが出回り、MOではかなりのプレイヤーが使用。世界選手権16では使用者こそ居なかったものの、トップメタとなったアブザン系デッキを選択した理由に「SCZに有利がつくから」と語る選手もいるなど、モダンのメタゲームの一角を占めるデッキとなる。最終的に感染デッキと並び、ギタクシア派の調査のモダン禁止カード化の一因となった。
禁止によってオールインのコンボデッキとしては大幅に弱体化し消滅を余儀なくされたが、死の影を中心としたデッキ構成はビート・コントロールのジャンド死の影を始めとする様々な死の影デッキに受け継がれた。
サンプルレシピ
2015/2/20版
- 備考
- Modern Daily #7974125 on 02/14/2015 4-0 (参考)
- 使用者:__matsugan (伊藤敦)
- フォーマット
2015/3/6版
- 備考
- Modern Daily #8217062 on 04/30/2015 4-0 (参考)
- 使用者:__matsugan (伊藤敦)
- フォーマット
サンプルレシピ3
サンプルレシピ4
- 備考
- Modern Challenge #11627368 on 09/29/2018 ベスト4(参考)
- 使用者:FrancusAurelius
- フォーマット
参考