白スタックス
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白スタックス (White Stax/Angel Stax)は、レガシーに存在するコントロールデッキ。スタックスの派生である。賛美されし天使/Exalted Angelがメインに投入されている形は「Angel Stax」とも呼ばれる。
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[編集] 概要
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
すべてのクリーチャーは「あなたのアップキープの開始時に、あなたが(1)を支払わないかぎり、このクリーチャーを生け贄に捧げる。」を持つ。
2/6エンチャント
クリーチャーは、それらのコントローラーが自分がコントロールする、あなたを攻撃するクリーチャー1体につき(2)を支払わないかぎり、あなたを攻撃できない。
アーティファクト
三なる宝球がアンタップ状態であるかぎり、それを唱えるためのコストが3マナ未満である呪文はそれぞれ、それを唱えるためのコストが3マナになる。(コストの追加のマナは好きな色のマナまたは無色マナで支払ってよい。例えば、唱えるためのコストが(1)(黒)である呪文は、代わりに唱えるために(2)(黒)を支払う。)
土地
(T):(◇)を加える。
(1):ターン終了時まで、ミシュラの工廠は2/2の組立作業員(Assembly-Worker)アーティファクト・クリーチャーになる。それは土地でもある。
(T):組立作業員クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+1/+1の修整を受ける。
次元の混乱で幕屋の大魔術師/Magus of the Tabernacleを獲得したことで見られるようになったデッキである。
裏切り者の都/City of Traitorsと古えの墳墓/Ancient Tombのマナ加速から強力なアーティファクトを用いてコントロールするのは従来のスタックスと同じ。ただし、ゴブリンの溶接工/Goblin Welderを用いないため、からみつく鉄線/Tangle Wireなどのアーティファクトは基本的に使い捨てとなる。
白を中心にする理由はその圧倒的なボードコントロール力である。幕屋の大魔術師や亡霊の牢獄/Ghostly Prisonという過剰とも言えるクリーチャー対策により、レガシーのメタの中心にある青緑スレッショルドやゴブリンを封じ込め、さらに世界のるつぼ/Crucible of Worlds+不毛の大地/Wastelandやハルマゲドン/Armageddonで土地を縛ることで、上記のクリーチャー対策を最大限に生かす。土地とクリーチャーが一気に吹っ飛ぶため、ロックに近い側面もある。
さらに特筆すべきは、デッキに採用されているカードの強いシナジー性である。各々のカードが、各々のカードに対して非常にマッチしており、どのカードを組み合わせてもシナジーが生まれるような構成になっている。そのため、普段のデッキでは見ないようなカードが多々採用されており、レシピの美しさも極めて高い。
エンドカードはミシュラの工廠/Mishra's Factoryなどの他、早期決着を望む場合は白の定番である賛美されし天使/Exalted Angelを用いる場合もある。また、相手によってはパーマネントが何一つ残らないため、そのまま幕屋の大魔術師で殴り倒すことも。
上記の通り強烈なアンチビートダウンデッキであるため、クリーチャーデッキに対しては圧倒的に有利である。土地も縛るためコントロールに対してもある程度戦えるが、パーマネント以外に干渉する手段がなく、コンボデッキに対しては何も出来ないまま負けることが多い。またドロー手段も乏しいため、デッキの安定性はあまり高くない。デッキのほとんどがエンチャントとアーティファクトで構成されているため、安定性を出すために悟りの教示者/Enlightened Tutorが投入される事もある。
- 勝負が決まるまでに非常に時間がかかりやすい。特に賛美されし天使を採用しない場合は、制限時間内に3ゲームを消化するのはかなり厳しい。そのため、1ゲーム目を勝利した後は、2ゲーム目は(あくまでも遅延行為にならないようなプレイングで)引き分けに持ち込みマッチを勝ち取ることを目指す戦略をとる場合も多い。
- アラーラの断片により1枚で不利な状況を耐え忍ぶ遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant、基本セット2010により賛美されし天使/Exalted Angelをも上回る圧倒的制圧力を誇る悪斬の天使/Baneslayer Angelを獲得したが、如何せんその不安定さは未だ課題として存在する。
[編集] サンプルレシピ1
メインデッキ (60) | |
---|---|
クリーチャー (7) | |
4 | 賛美されし天使/Exalted Angel |
3 | 幕屋の大魔術師/Magus of the Tabernacle |
呪文 (26) | |
2 | ハルマゲドン/Armageddon |
4 | 虚空の杯/Chalice of the Void |
4 | 世界のるつぼ/Crucible of Worlds |
4 | 亡霊の牢獄/Ghostly Prison |
2 | Moat |
4 | モックス・ダイアモンド/Mox Diamond |
2 | 戦の惨害/Ravages of War |
4 | 三なる宝球/Trinisphere |
土地 (27) | |
4 | 古えの墳墓/Ancient Tomb |
4 | 裏切り者の都/City of Traitors |
4 | トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair |
5 | 平地/Plains |
4 | ミシュラの工廠/Mishra's Factory |
2 | The Tabernacle at Pendrell Vale |
4 | 不毛の大地/Wasteland |
サイドボード | |
3 | 解呪/Disenchant |
4 | 真髄の針/Pithing Needle |
4 | 抑制の場/Suppression Field |
4 | トーモッドの墓所/Tormod's Crypt |
[編集] サンプルレシピ2
- 藤田修が世界選手権07で用いたデッキ。青がタッチされている。
- 過剰なまでのクリーチャー対策にさらに拍車がかかっており、プロパガンダ/Propagandaや戦の惨害/Ravages of War、ペンドレルの霧/Pendrell Mistsなど、多くの「5枚目」のカードを投入してそれを強固にしている。
- 悟りの教示者を用いるために虚空の杯を採用していない。また、煙突はある程度のロックが決まってから出すため、1枚しか採用されていない。同様にミシュラの工廠も極端に少なくなっており、代わりに黄塵地帯/Dust Bowlが多く採用されていることから、コントロール力を上げ長期戦を狙ったものと見られる。
- メインデッキが61枚である。これはミラーマッチを含め、ジリ貧展開になった場合にライブラリーアウトで勝つことが目的である。このためトロウケアの敷石/Flagstones of Trokairで土地を探さないようにし、ライブラリーの数を減らさないようにする動きをとることも考えられる。