イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad
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Sorin, Lord of Innistrad / イニストラードの君主、ソリン (2)(白)(黒)
伝説のプレインズウォーカー — ソリン(Sorin)
伝説のプレインズウォーカー — ソリン(Sorin)
[+1]:絆魂を持つ黒の1/1の吸血鬼(Vampire)クリーチャー・トークンを1体生成する。
[-2]:あなたは「あなたがコントロールするクリーチャーは+1/+0の修整を受ける。」を持つ紋章を得る。
[-6]:クリーチャーと他のプレインズウォーカーを最大3つまで対象とし、それらを破壊する。これにより墓地に置かれた各カードを、あなたのコントロール下で戦場に戻す。
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解説
- +1能力
- 絆魂持ちの1/1トークンを生み出す。4マナにしてプラス能力でトークンを生産できるのは遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant並に強力。
- 除去に強いクロックとライフも回復してくれるブロッカーを兼ねる、攻防に活躍する能力である。特に自身の2番目の能力を含む全体強化手段との相性が良い。
- -2能力
- 紋章を用いたパワーの全体強化。黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmaneの-1能力と比べると、効果自体は控えめながら影響を取り除くことがほぼ不可能で、後続にも修整が入るのが強み。
- ビートダウン向きの能力だが、自身の1番目の能力と噛み合っており、ノンクリーチャーデッキでも機能する。
- -6能力
- 最高3体のクリーチャーとプレインズウォーカーを一度破壊し、こちらのコントロール下で戦場に戻す。一般的なコントロール奪取と異なり、トークンや破壊されないクリーチャーは奪うことができず、墓地を経由するので+1/+1カウンターや忠誠カウンターはリセットされる。
- 対戦相手が攻めている場面では、+1能力で凌いでこの能力に繋げられれば逆転も可能。一方相手が展開していない場面では牽制として機能し、1体のフィニッシャーによってダメージレースがひっくり返る事態を防いでくれる。
ビートダウンの中では特にトークンを用いる中速デッキ向けだが、4マナと重すぎないのでウィニーデッキでも十分使用に耐える。コントロールデッキでも最初はプラス能力で守りを固め、優位を確保したら2つのマイナス能力によって勝ち手段になることができる。対抗2色ゆえの使いづらさはあるものの、総じて優秀なプレインズウォーカー。
ルール
- -2能力
- -6能力
- 再生などで戦場を離れなかったカード、虚空の力線/Leyline of the Voidなどで墓地に置かれることを置換されたカードは、戦場に戻ることはない。
- 死亡誘発能力は、この能力の一連の処理がすべて解決され、プレイヤーが優先権を得たときにスタックに置かれる。不死や狡知/Guileのものなど、自身を墓地から移動させる能力も誘発するが、すでに墓地を離れているため、解決時には何も起きない。
- 「一度戦場を離れたトークンは戦場や他の領域に移動することはできない」というルールにより、トークンは破壊されるが戦場に戻ることはない。これは状況起因処理による消滅とは異なる(能力の解決中に状況起因処理がチェックされることはない)。
- 「他のクリーチャー」とは書かれていないので、何らかの方法でクリーチャー化すればソリン自身を対象にすることができる。この場合、破壊されたソリンは能力のコントローラーの下で戦場に戻る。
関連カード
ストーリー
自身の創造したアヴァシン/Avacynの失踪を受け、長く離れていた故郷・イニストラード/Innistradに帰還したソリン。詳細はソリン・マルコフ/Sorin Markov (ストーリー)を参照。
- 「イニストラードの君主」という肩書きはこの次元/Planeの吸血鬼の始祖の実孫という生まれ、そしてアヴァシン創造という次元に及ぼした影響の大きさを反映したものである。
- 白黒という色はソリンの二面的な立場と感情を表現したもの。彼は依然として吸血鬼という人間にとっての怪物であり、目的のためならばどのような犠牲も厭わないが、イニストラードにおける彼は吸血鬼の同胞に対して複雑な思いを抱き、次元全体を守るため、一族を裏切って人間の味方についている。
参考
- Sorin's Homecoming/ソリンの帰郷(DairyMTG.com、Savor the Flavor、文:Doug Beyer、訳:若月繭子)
- カード個別評価:闇の隆盛 - 神話レア