灰色熊/Grizzly Bears
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バニラ・クリーチャーの代表的存在で、皆勤賞。 2マナ2/2クリーチャー、いわゆる熊 (俗称)の語源である。 基本クリーチャーではあるが、上位互換クリーチャーが次々登場するため構築での評価は低め。
基本セットでリミテッドをやる際、前のめりのデッキを作るなら結構便利。 ただし基本セットは能力が少ない分サイズが大きめのクリーチャーが多く、エキスパンションリミテッドでの同等クリーチャーほどは活躍しづらい。
最初の基本セットのアルファではこれ以外に『コモンの2/2バニラ』というカードが3枚ある。 →赤の灰色オーガ/Gray Ogre、黒のスケイズ・ゾンビ/Scathe Zombies、白の真珠色の一角獣/Pearled Unicorn これらは3マナなのに、この灰色熊だけは2マナ。 つまり『緑はクリーチャーが強い』という説明に便利なクリーチャーだった。 同時に青はそういうものがなく、青のクリーチャーが弱いことも説明できた。
- 初心者にスタックルールを教える際、これにショック/Shockと巨大化/Giant Growthがプレイされる場面をよく見かける。
例として神河物語〜ラヴニカ期(ギルドパクト以前)のスタンダードでは、当時広く活躍していた桜族の長老/Sakura-Tribe Elderと相打ちを取られない点を買われて使われることがあった模様。 当時2マナ2/2には謙虚な武道家/Humble Budokaがいたが、その能力が一方通行ならともかく被覆だったため、巨大化/Giant Growthなどの補助を受けられる灰色熊が選ばれたのだろう。 ついでに壌土に住むもの/Loam Dwellerの存在を忘れていたとも考えられる。
- 第9版等のフレイバー・テキストを見ると、一般人にとっては脅威のクリーチャーとも呼べるのだが…。
ドミナリアの灰色熊から走って逃げてもむだだ。追いつかれ、たたきのめされたあげくの果てに食われちまうのがオチだ。もちろん、木に登るのは手だろうさ。そうすれば、灰色熊が木を倒してお前さんを食っちまう前に、ちょっとした風景を楽しめるからな。
- Little Girlや熱心な士官候補生/Eager Cadetと比べると、ある程度納得の性能設定とも言えるか?
- その有名さ故、さまざまなところで引き合いに出されたり、揶揄の対象になったりとネタには事欠かない。
スターライト・マナバーンにおいて、八里が「灰色熊バゴス!」と絶叫しながら、いかさまをした対戦相手を殴り飛ばしたことは、読者に強烈なインパクトを与えた。
主な上位互換/変形版
熊(俗称)も参照。
- 筋肉スリヴァー/Muscle Sliver
- カヴーのタイタン/Kavu Titan(→キッカー)
- 放浪のエルフ/Nomadic Elf(→マナフィルター)
- 野生の雑種犬/Wild Mongrel(→共鳴者)
- 宝石の手の徘徊者/Gempalm Strider(→サイクリング)
- 岩石樹の発動者/Stonewood Invoker
- 壌土に住むもの/Loam Dweller(→スピリットクラフト)
- 光と成す者/Transluminant
- 水辺の蜘蛛/Aquastrand Spider
- ボリアルのケンタウルス/Boreal Centaur(→氷雪、パンプアップ)
- 灰毛皮の熊/Ashcoat Bear(→瞬速)
- 紡績スリヴァー/Spinneret Sliver(→到達、スリヴァー)
- カヴーの捕食者/Kavu Predator(→トランプル+α)
- 裂け目掃き/Riftsweeper
- 森林の変わり身/Woodland Changeling (→多相)
- 狼骨のシャーマン/Wolf-Skull Shaman (→族系)
- 茨森の模範/Bramblewood Paragon
- Laughing Hyena
参考
- カード個別評価:10版(10th)
- カード個別評価:9版(9th)
- カード個別評価:8版(8th)
- カード個別評価:7版(7th)
- カード個別評価:クラシック(6th)
- カード個別評価:5版(5th)
- カード個別評価:4版(4th)
- カード個別評価:リバイズド(3rd)
- カード個別評価:アンリミテッド(2nd)
- カード個別評価:ポータル系、スターター