アタルカの命令/Atarka's Command

提供:MTG Wiki

2015年8月14日 (金) 16:47時点におけるUBogin (トーク | 投稿記録)による版
移動: 案内, 検索

Atarka's Command / アタルカの命令 (赤)(緑)
インスタント

以下から2つを選ぶ。
・このターン、あなたの対戦相手はライフを得られない。
・アタルカの命令は各対戦相手にそれぞれ3点のダメージを与える。
・あなたは、あなたの手札にある土地カードを1枚戦場に出してもよい。
・ターン終了時まで、あなたがコントロールするクリーチャーは+1/+1の修整を受けるとともに到達を得る。


タルキール龍紀伝命令サイクル赤緑版。モードは、回復の禁止、本体火力土地カードの設置、全体強化

2マナの命令らしくそれぞれ一つ一つは地味だが、いずれも便利な効果が揃っておりコスト・パフォーマンスは高い。特に本体火力と全体強化の組み合わせは強力で、1体でもクリーチャーコントロールしていれば4点分のダメージを生み出せると、その効率はボロスの魔除け/Boros Charmに比肩する。戦場の状況次第では、これ1枚で5点以上のライフ削れることも珍しくない。また、地味ながら到達も与えてくれるため、防御に回る局面でもコンバット・トリックとして運用できるなど攻守両面で柔軟性を併せ持っている。回復の禁止は、愚直なビートダウン戦略に依存する赤緑にとって天敵となる部族養い/Feed the Clan見えざるものの熟達/Mastery of the Unseenなどへの回答として機能する。 ランドブースト不屈の自然/Rampant Growthなどのライブラリーからのサーチと違い、手札にある土地カード限定なので確実に使えるともデッキ圧縮になるとも限らないが、インスタントタイミングかつアンタップインであるのが優秀で、隙を見せ辛い点が評価できる。 これらの効果を活かせない場合でも、最悪2マナ3点火力というだけで及第点の性能を持つのが強み。

構築では、アグロなら2番目と4番目のモード、ミッドレンジランプなら3番目のモードが活用できる。1番目と2番目のモードを選んだ場合の効果は頭蓋割り/Skullcrackとほぼ同等なので、「状況によっては別の効果にもなる頭蓋割り」という形でバーンに採用してもよいだろう。

総じてアグレッシブなデッキでは非常に強力なカードであり、登場直後からアタルカの命令のためにタッチした赤単が結果を残している。プロツアー「タルキール龍紀伝」では公式のトップ5カードに選ばれるとともに、優勝者のMartin Dangが「デッキの最高のカード」と評している(参考/翻訳)。

モダンにおいてもバーンで採用されることがある。 ダメージ効率の高さは勿論、回復禁止のモードはバーン対策へのメタとして働き、ランドブーストのモードは使えるマナの量が一度に与えられるダメージの量に直結するデッキであるため、おまけの効果としては悪くない。また、土地がアンタップインであることも含め、欠片の飛来/Shard Volleyとの相性もよい。全体強化のモードはタルキール覇王譚以降、デッキの新たな定番となった僧院の速槍/Monastery Swiftspearと特に相性がよく、高打点を叩き出しやすい。 本体火力のモードは対象を取らない火力であり、バーンにとっての天敵とも言える神聖の力線/Leyline of Sanctityをすり抜けられる特性を持つため、このモードだけでも腐ることがまず無いなど、あらゆるモードがデッキの方向性と噛み合った優秀な一枚。有力なサイドボードとして採用されることの増えてきた破壊的な享楽/Destructive Revelryと同じであることも追い風であり、登場直後から早速採用され結果を残している。


  • 正確には、頭蓋割りとは違って、ダメージを与えるのは「対象のプレイヤー」ではなくて「各対戦相手」である。また軽減禁止効果もなくなっている。混同しすぎないよう注意。

関連カード

サイクル

タルキール龍紀伝命令サイクル。いずれも友好色2インスタントで、4つのモードから2つを選ぶ。スカージ命令サイクルとは別である。

参考

QR Code.gif