絶望招来/Invoke Despair
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2024年4月26日 (金) 16:48時点における版
ソーサリー
対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーはクリーチャー1体を生け贄に捧げる。そうできないなら、そのプレイヤーは2点のライフを失い、あなたはカード1枚を引く。その後、エンチャントとプレインズウォーカーについてもこの手順を繰り返す。
黒の招来は布告除去。クリーチャーだけでなくエンチャント、プレインズウォーカーも生け贄を強制する。
対戦相手が該当するカード・タイプをコントロールしていない場合は、代わりにこちらのドローと相手のライフロスになり、確実な1:3交換によってカード・アドバンテージを稼げる。これにより戦場に該当パーマネントが存在しない時に腐るという除去の短所が補われている。また最大6点のライフロス効果はフィニッシャーとしても十分な数値。
一方で布告除去の短所である、生け贄に捧げるパーマネントは相手に選択権があり、横に並ぶタイプのデッキに効果が薄い点はそのまま、かつクァドラプルシンボルの5マナと重いため、不利な状況を覆すのは難しい。どちらかというと有利な状況を更に固定するのに長じており、予めある程度除去しつつ、息切れを回避する目的も兼ねてコントロール型のデッキに投入するのが基本となる。他にはミッドレンジデッキで宝物やマナ・クリーチャーを駆使して相手の場が整う前に唱えて選択の余地を作らせない、という運用方法も考えられる。
各フォーマットでの活躍
主に黒単コントロールにて除去・手札補充・フィニッシュ手段と3役兼ねた主力呪文として中軸を担っている。黒は食肉鉤虐殺事件/The Meathook Massacreや雪上の血痕/Blood on the Snowなど強力な全体除去が多く、クリーチャーが展開された後でも腐りにくい点も追い風となっている。
- スタンダード(イニストラード:真夜中の狩り〜機械兵団の進軍:決戦の後に期)
団結のドミナリアで黒に強力なカードが追加されたことにより、黒系ミッドレンジが隆盛し引き続き採用されている。また、ローテーションに伴い小道がペインランドへと入れ替わったことで多色デッキでのクァドラプルシンボル捻出の難易度が下がり、グリクシス・ミッドレンジのような3色のデッキでも事故のリスクを承知で4枚積まれていることも珍しくない。
同環境を象徴するカードの1枚となっており、主に次のようなカードで対策が行われている。
- 麒麟の教え/Teachings of the Kirinや放浪皇/The Wandering Emperorなど、一枚で該当タイプのうち複数を用意できる(絶望招来のパフォーマンスを落とせる)カード。
- クリーチャー化していない限り布告を受けない機体(主に勢団の銀行破り/Reckoner Bankbuster)。
ラクドス・ミッドレンジでサイドボードに採用されることがある。これ自身がプレインズウォーカーや鏡割りの寓話/Fable of the Mirror-Breakerを採用するデッキであるためミラーマッチで高い威力を発揮するほか、プレインズウォーカーを有しサイド後は夢さらい/Dream Trawlerを投入する場合もある青白コントロールに対しても有効。黒単ミッドレンジのような黒マナに困らない黒単色デッキで出番がある。
この色拘束の強さが厳しく、唱えるだけでも難しい。それでも使えれば1:3交換にはなるが、神河:輝ける世界ではクリーチャー・エンチャントも収録されており、通常は多数コントロールされることの少ないエンチャントについても囮の生け贄を用意されやすく、総合的には事故のリスクを背負ってまで採用するカードとは言い難いだろう。
禁止指定
2023年5月29日(MTGアリーナでは5月30日)付けで、スタンダードで禁止カードに指定される[2]。
関連カード
サイクル
神河:輝ける世界の招来サイクル。クァドラプルシンボルのインスタントかソーサリー。稀少度はレア。
- 報復招来/Invoke Justice
- 嵐風招来/Invoke the Winds
- 絶望招来/Invoke Despair
- 災厄招来/Invoke Calamity
- 古霊招来/Invoke the Ancients
脚注
- ↑ Kamigawa: Neon Dynasty Product Overview/『神河:輝ける世界』製品紹介(Feature 2022年1月27日 Harless Snyder著)
- ↑ May 29, 2023 Banned and Restricted Announcement/2023年5月29日 禁止制限告知(Daily MTG 2023年5月29日)