ミルストーリー
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2013年3月20日 (水) 12:38時点における版
ミルストーリー(Millstory)は、青白コントロールの一種。デッキ名は、石臼/Millstoneと物語の円/Story Circleそれぞれの英語名から。
概要
防御手段として神の怒り/Wrath of Godに加え物語の円/Story Circleを採用、エンドカードには数枚の石臼/Millstoneを使ったデッキ。
エンチャント
物語の円が戦場に出るに際し、色を1色選ぶ。
(白):このターン、あなたが選んだ、選ばれた色の発生源1つが次にあなたに与えるすべてのダメージを軽減する。
物語の円の存在によって除去の回数を抑えることが可能になる。あまり多くのクリーチャーを防ぎきれないという弱点はあるが、それを逆手にとって対戦相手に複数のクリーチャーを展開することを誘い、神の怒りで一掃するという「エサ」にもなっている。
メインデッキはノンクリーチャーでエンドカードは石臼のみになっている。ノンクリーチャーにすることによって、自身の唱える神の怒りで巻き込まずに済むというだけでなく、対戦相手の除去を腐らせることもできる。さらにサイドボードからはマハモティ・ジン/Mahamoti Djinnなどの追加のフィニッシャーを投入できるアグレッシブ・サイドボーディングのシステムが取り入れられ、2ゲーム目以降のサイドボードの判断を難しくさせている。
マスクス・ブロック+インベイジョン・ブロック期のスタンダードが最盛期。トップメタであるファイアーズに強いことからこちらもメタゲームの上位に位置していた。メタゲームの関係でアーティファクトに対する警戒が薄れており、石臼が効果的だったという利点もあった。ただし、色変え能力を持つ上に打ち消されないカヴーのカメレオン/Kavu Chameleonや、無色で神の怒りの効かないキマイラ像/Chimeric Idolなどの天敵も存在していた。
アーティファクトやエンチャント除去が増えてくると立場が弱くなる。また土地以外のパーマネントを早々に展開することから、ネビニラルの円盤/Nevinyrral's Diskのようなマス・デストラクションを自分で使用し辛い。そのため、相手のアーティファクトやエンチャントを警戒する場合、専用に破壊するカードを入れなければならないのも弱点。エターナルでの活躍が見られないのは、そういった要因も大きい。
- 一般的な青白コントロールは、白にもダブルシンボルの神の怒りはあるが、2ターン目から対抗呪文/Counterspellのためにダブルシンボルが必要になる青のために島/Islandの方が平地/Plainsより多い場合が多い。しかし、このデッキでは物語の円のために白マナが必要となるため、島と平地がほぼ半々くらいになっている。
- 物語の円の融通性を考慮して、青を使わずに白コントロールによる構成も見かけられた。
サンプルレシピ
メインデッキ (60) | サイドボード | ||
---|---|---|---|
クリーチャー (0) | 4 | マハモティ・ジン/Mahamoti Djinn | |
呪文 (37) | 3 | 反論/Gainsay | |
4 | 神の怒り/Wrath of God | 2 | 獅子将マギータ/Mageta the Lion |
4 | 吸収/Absorb | 2 | 総くずれ/Rout |
4 | 対抗呪文/Counterspell | 1 | 解呪/Disenchant |
4 | 蓄積した知識/Accumulated Knowledge | 1 | 今わの際/Last Breath |
2 | 今わの際/Last Breath | 2 | 誤った指図/Misdirection |
3 | 解体の一撃/Dismantling Blow | ||
4 | 選択/Opt | ||
3 | 嘘か真か/Fact or Fiction | ||
3 | 物語の円/Story Circle | ||
3 | サーボの網/Tsabo's Web | ||
3 | 石臼/Millstone | ||
土地 (23) | |||
8 | 島/Island | ||
7 | 平地/Plains | ||
4 | 沿岸の塔/Coastal Tower | ||
4 | アダーカー荒原/Adarkar Wastes |
- 今わの際/Last Breathはレベル(特に果敢な勇士リン・シヴィー/Lin Sivvi, Defiant Hero)や冥界のスピリット/Nether Spirit対策である。
- 決勝の相手信下淳とはほぼ同じ内容のデッキによるミラーマッチ。メインでは解体の一撃/Dismantling Blowが1枚誤った指図/Misdirectionに代わっただけで、土地の枚数や内容まで同一である。同じ調整グループだったのだから当然の結末といえる。