ルールの法律家/Rules Lawyer
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+ | 突飛で奇怪な使い方がいくらでも考えられる[[カード]]だが、基本的に[[敗北]]せず[[クリーチャー]]も非常に頑丈になるため、特別な使い方をせずとも数[[ターン]]維持するだけで簡単に[[勝利]]してしまえるだろう。これ自身には状況起因処理が適用される上、1/1の[[アーティファクト・クリーチャー]]と脆いため、いかに守るかが鍵となる。 | ||
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+ | 影響する規模が特に大きい能力であるため、[[状況起因処理]]、{{CR|704}}、[https://mtg-jp.com/gameplay/rules/docs/0029957/ 『Unstable』 よくある質問とそうでもない質問とめったにないだろうけど一応答えておく質問集]の各項も併せて参照して頂きたい。 | ||
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+ | *[[ライフ]]が0以下になっても[[敗北]]しない。({{CR|704.5a}}、{{CR|810.8c}}) | ||
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+ | **[[ダメージ]]や[[吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage]]などでプレインズウォーカーを[[除去]]されることがなくなる。 | ||
+ | *[[レジェンド・ルール]]および[[ワールド・ルール]]を無視する。({{CR|704.5j}}、{{CR|704.5k}}) | ||
+ | *不正な[[オブジェクト]]あるいは[[プレイヤー]]に[[つける|ついて]]いたり、何にもつけられていない[[オーラ]]は戦場に残る。({{CR|704.5m}}) | ||
+ | **[[総合ルール]]に明記されていない、[[アン・ゲーム]]独自の状況起因処理も適用されない。そのため、[[宿主]]についていない状態の[[拡張]]を持つクリーチャーも戦場に残るが、0/0として扱われる<ref>[http://markrosewater.tumblr.com/post/168398356728/what-happens-when-garbage-elemental-cascades-into Mark RosewaterのBlog]</ref>。 | ||
+ | *[[装備品]]や[[城砦]]は、不正な[[パーマネント]]についたまま残る。({{CR|704.5n}}) | ||
+ | *クリーチャーが他のパーマネントにつけられていた場合、そのクリーチャーはついたままになる。同様に、オーラでも装備品でも城砦でもないパーマネントも、それがつけられたものにつけられたままになる。({{CR|704.5p}}) | ||
+ | **クリーチャーについているクリーチャーは、「ついている」という点以外は普通のクリーチャーと同様に扱う。戦闘させることもできる。 | ||
+ | *[[+1/+1カウンター]]と[[-1/-1カウンター]]が相殺されなくなる。({{CR|704.5q}}) | ||
+ | *「N個を超えてある種の[[カウンター (目印)|カウンター]]を持つことはできない」という能力を無視する。({{CR|704.5r}}) | ||
+ | **「''[[Rasputin Dreamweaver]]ファンに朗報''」 - [[Mark Rosewater]]談<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/unstable-faqawaslfaqpaftidawabiajtbt-2017-11-22 Unstable FAQAWASLFAQPAFTIDAWABIAJTBT]/[https://mtg-jp.com/gameplay/rules/docs/0029957/ 『Unstable』 よくある質問とそうでもない質問とめったにないだろうけど一応答えておく質問集](News [[2017年]]11月22日 Mark Rosewater著)</ref>。 | ||
+ | *[[英雄譚]]は最後の章能力を終えても戦場に残り続ける。({{CR|704.5s}}) | ||
+ | **[[伝承カウンター]]は毎ターン置き続けなくてはいけない。 | ||
+ | *[[統率者戦]]において、[[統率者ダメージ]]で敗北しない。({{CR|903.10a}}) | ||
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+ | ===その他=== | ||
+ | *通常の方法で敗北しないだけであり、「敗北させる[[効果]]」や「[[対戦相手]]が[[勝利]]する効果」を防ぐ訳ではない。[[敗北条件#敗北条件カード一覧|敗北条件カード]]や[[勝利条件#勝利条件カード一覧|勝利条件カード]]は天敵。 | ||
+ | *状況起因処理が適用されないのは「あなたやあなたがコントロールする他のパーマネント」のみである。 | ||
+ | **これ自身には普通に状況起因処理が適用される。 | ||
+ | **[[トークン]]が[[戦場]]以外の[[領域]]に移動すると、通常通り消滅する({{CR|704.5d}})。それはもうパーマネントではないためである。 | ||
+ | **[[アーチエネミー戦]]における[[持続]]でない[[計略]]が[[解決]]された際の状況起因処理({{CR|904.10}})や[[プレインチェイス戦]]において[[現象]]が解決された際の状況起因処理({{CR|310.7}})などは通常通り行われる。 | ||
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+ | ==その他== | ||
+ | *[[2018年]]1月の[[ジャッジ褒賞]]として、新規[[イラスト]]の[[プレミアム・カード|プレミアム]]仕様の[[プロモーション・カード]]が配布された<ref>[http://judgecast.com/archives/1180 JudgeCast #186 Unstable Preview – Rules Lawyer](レベル3[[ジャッジ]][[Bryan Prillaman]]と[[Jess Dunks]]のBlog「Jugdecast」 2017年11月14日)</ref>。これほど[[ジャッジ]]に相応しいカードがあろうか。 | ||
+ | |||
+ | ==脚注== | ||
+ | <references/> | ||
==参考== | ==参考== | ||
− | + | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/unstable-scraps-part-3-2017-12-11 Unstable Scraps, Part 3]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0030057/ 『Unstable』のスクラップ その3](Making Magic [[2017年]]12月11日 [[Mark Rosewater]]著) | |
*[[カード個別評価:Unstable]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:Unstable]] - [[レア]] | ||
+ | __NOTOC__ |
2023年1月13日 (金) 11:12時点における最新版
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ルールの法律家/Rules Lawyer (3)(白)(白)アーティファクト・クリーチャー ― サイボーグ(Cyborg) アドバイザー(Advisor)
あなたやあなたがコントロールする他のパーマネントに、状況起因処理は適用されない。(ライフが0点以下になったことや空のライブラリーからカードを引くことによってあなたは負けにならない。あなたのクリーチャーはダメージや接死によって破壊されず、タフネスが0以下であることによって墓地に置かれない。あなたのプレインズウォーカーは忠誠度が0になったときに墓地に置かれない。あなたが同名の伝説のパーマネントを2つコントロールしているときに1つが墓地に置かれることはない。ゲームルールによってあなたのパーマネントからカウンターが取り除かれることはない。あなたがコントロールしていて不正についていたり結合していたりするパーマネントは戦場に残る。完全なルールや規定についてはrule 704 参照。)
透かし:小型装置団/Order of the Widget
アーティスト:Sean Murray
Unstable産のルールぶち壊しカード。なんと状況起因処理を無視してしまう。
「状況起因処理は適用されない」という文章だけではピンとこないかもしれないが、マジックのゲームにおいて状況起因処理が処理する事柄はとても多く、結果として極めて強力無比な能力になっている。詳細は後述するが、得られるメリットを大雑把に説明すると、白金の天使/Platinum Angel+呪之尾の本質/Rune-Tail's Essence+鏡の画廊/Mirror Gallery+その他もろもろ、といった具合である。
突飛で奇怪な使い方がいくらでも考えられるカードだが、基本的に敗北せずクリーチャーも非常に頑丈になるため、特別な使い方をせずとも数ターン維持するだけで簡単に勝利してしまえるだろう。これ自身には状況起因処理が適用される上、1/1のアーティファクト・クリーチャーと脆いため、いかに守るかが鍵となる。
[編集] ルール
影響する規模が特に大きい能力であるため、状況起因処理、CR:704、『Unstable』 よくある質問とそうでもない質問とめったにないだろうけど一応答えておく質問集の各項も併せて参照して頂きたい。
[編集] 具体的に起こる事柄
- ライフが0以下になっても敗北しない。(CR:704.5a、CR:810.8c)
- ライブラリーアウトしても敗北しない。(CR:704.5b)
- 毒カウンターがいくら溜まっても敗北しない。(CR:704.5c、CR:810.8d)
- クリーチャーのタフネスが0以下であっても戦場に残る。(CR:704.5f)
- クリーチャーが致死ダメージを負っていても戦場に残る。(CR:704.5g、CR:704.5h)
- 上記二つのいずれの場合でも、それらのクリーチャーで普通に戦闘させることができる。
- プレインズウォーカーは忠誠カウンターがなくても戦場に残る。(CR:704.5i)
- ダメージや吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmageなどでプレインズウォーカーを除去されることがなくなる。
- レジェンド・ルールおよびワールド・ルールを無視する。(CR:704.5j、CR:704.5k)
- 不正なオブジェクトあるいはプレイヤーについていたり、何にもつけられていないオーラは戦場に残る。(CR:704.5m)
- 装備品や城砦は、不正なパーマネントについたまま残る。(CR:704.5n)
- クリーチャーが他のパーマネントにつけられていた場合、そのクリーチャーはついたままになる。同様に、オーラでも装備品でも城砦でもないパーマネントも、それがつけられたものにつけられたままになる。(CR:704.5p)
- クリーチャーについているクリーチャーは、「ついている」という点以外は普通のクリーチャーと同様に扱う。戦闘させることもできる。
- +1/+1カウンターと-1/-1カウンターが相殺されなくなる。(CR:704.5q)
- 「N個を超えてある種のカウンターを持つことはできない」という能力を無視する。(CR:704.5r)
- 「Rasputin Dreamweaverファンに朗報」 - Mark Rosewater談[2]。
- 英雄譚は最後の章能力を終えても戦場に残り続ける。(CR:704.5s)
- 伝承カウンターは毎ターン置き続けなくてはいけない。
- 統率者戦において、統率者ダメージで敗北しない。(CR:903.10a)
[編集] その他
- 通常の方法で敗北しないだけであり、「敗北させる効果」や「対戦相手が勝利する効果」を防ぐ訳ではない。敗北条件カードや勝利条件カードは天敵。
- 状況起因処理が適用されないのは「あなたやあなたがコントロールする他のパーマネント」のみである。
[編集] その他
[編集] 脚注
- ↑ Mark RosewaterのBlog
- ↑ Unstable FAQAWASLFAQPAFTIDAWABIAJTBT/『Unstable』 よくある質問とそうでもない質問とめったにないだろうけど一応答えておく質問集(News 2017年11月22日 Mark Rosewater著)
- ↑ JudgeCast #186 Unstable Preview – Rules Lawyer(レベル3ジャッジBryan PrillamanとJess DunksのBlog「Jugdecast」 2017年11月14日)
[編集] 参考
- Unstable Scraps, Part 3/『Unstable』のスクラップ その3(Making Magic 2017年12月11日 Mark Rosewater著)
- カード個別評価:Unstable - レア