蒼ざめた月/Pale Moon

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(Ben Bleiweissのコラムは「史上最弱」ではなく「史上最悪」のリストを挙げている、と書いている(60位~41位の前書き))
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#*[[効果]]が1[[ターン]]限りであり長期的な妨害にならない。
 
#*[[効果]]が1[[ターン]]限りであり長期的な妨害にならない。
 
#*[[対戦相手]]が[[基本土地]]と無色マナしか出さない[[土地]]しか使っていない場合、何の効果も生まない。
 
#*[[対戦相手]]が[[基本土地]]と無色マナしか出さない[[土地]]しか使っていない場合、何の効果も生まない。
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#*その土地が持つマナ能力以外の能力に影響を与えない。
 
#妨害の確実性が低い。
 
#妨害の確実性が低い。
 
#*[[マナ能力]]に[[対応して]]これを唱えることはできないため、対戦相手が[[マナ]]を出す前に使用する必要がある。
 
#*[[マナ能力]]に[[対応して]]これを唱えることはできないため、対戦相手が[[マナ]]を出す前に使用する必要がある。
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また[[レア]]であることも、これが嫌がられる大きな理由だろう。特にこのカードが収録されている[[ネメシス]]は、同じマナ拘束カードでも[[トーナメント]]で活躍したほど強力な[[パララクスの潮流/Parallax Tide]]も収録されているなど比較的強力な[[エキスパンション]]だっただけに、パックからこのカードが出たときのショックは大きかった。
 
また[[レア]]であることも、これが嫌がられる大きな理由だろう。特にこのカードが収録されている[[ネメシス]]は、同じマナ拘束カードでも[[トーナメント]]で活躍したほど強力な[[パララクスの潮流/Parallax Tide]]も収録されているなど比較的強力な[[エキスパンション]]だっただけに、パックからこのカードが出たときのショックは大きかった。
  
以上のように、本体の性能の悪さに加え、出た当時の[[環境]]、収録エキスパンションなど、あらゆる面でカスレアの名をほしいままにする状況がそろっていた。
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以上のように、本体の性能の悪さに加え、出た当時の[[環境]]、収録エキスパンションなど、あらゆる面でカスレアの名をほしいままにする状況が揃っていた。
  
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*環境的なことについて言うなら、直後の[[インベイジョン・ブロック]]の登場により[[多色]]環境が到来するが、だからと言ってこのカードが見直されたということはまったく無い。
 
*[[Ben Bleiweiss]]は自身のコラムで、このカードを[[Sorrow's Path]]を差し置いて「史上最悪のカード」と評している。「何もしない」ことに加えて完全に対戦相手依存のカードであるため、[[デッキ]]に入れる理由が全く見当たらない、というのがその理由のようである。
 
*[[Ben Bleiweiss]]は自身のコラムで、このカードを[[Sorrow's Path]]を差し置いて「史上最悪のカード」と評している。「何もしない」ことに加えて完全に対戦相手依存のカードであるため、[[デッキ]]に入れる理由が全く見当たらない、というのがその理由のようである。
*[[エターナル]]の[[多色デッキ]]なら[[基本土地]]がないことも多いので、[[等時の王笏/Isochron Scepter]]に[[刻印]]してやればある程度の[[マナ拘束]]にはなる。[[対応して]]色マナを出されて[[インスタント]]が飛んでくる恐れはあるが、[[メイン・フェイズ]]以降の行動を抑制できるし、自分のターンには影響もない。
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*[[エターナル]]の[[多色デッキ]]なら[[基本土地]]がないことも多いので、[[等時の王笏/Isochron Scepter]]に[[刻印]]してやればある程度の[[マナ拘束]]にはなる。[[対応して]]色マナを出されて[[インスタント]]が飛んでくる恐れはあるが、[[メイン・フェイズ]]以降の行動を抑制できる。
 
**もっともこの[[環境]]には[[アーティファクト]]とその対策カードが非常に多いので、あっさり抜けられることも十分あり得る。そもそも等時の王笏を使って拘束するなら[[オアリムの詠唱/Orim's Chant]]を始めとしてより効果的なカードが存在するため、実用レベルにはほど遠い。
 
**もっともこの[[環境]]には[[アーティファクト]]とその対策カードが非常に多いので、あっさり抜けられることも十分あり得る。そもそも等時の王笏を使って拘束するなら[[オアリムの詠唱/Orim's Chant]]を始めとしてより効果的なカードが存在するため、実用レベルにはほど遠い。
*登場当時の利用手段としては[[産卵池/Spawning Pool]]が[[クリーチャー化]]するのに対応して唱え、「クリーチャー化→[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]→自分からマナを出して[[再生]]」というパターンを妨害するなどということが(半ば強引に)考えられていた。しかし、そんなのは[[土を食うもの/Terravore]]対策で[[泥穴/Mudhole]]を使うのと同レベルである。
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*登場当時の利用手段としては[[産卵池/Spawning Pool]]が[[クリーチャー化]]するのに対応して唱え、「クリーチャー化→[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]→自分からマナを出して[[再生]]」というパターンを妨害するなどということが(半ば強引に)考えられていた。しかし、そんなのは[[土を食うもの/Terravore]]対策で[[泥穴/Mudhole]]を使うのと同レベルである。
 
*{{Gatherer|id=21302}}がそれなりに美しいのが唯一の救い。
 
*{{Gatherer|id=21302}}がそれなりに美しいのが唯一の救い。
 
*[[時のらせん]]でイラストの美麗さとカスレア要素を引き継いだ[[月の色/Moonlace]]が登場した。
 
*[[時のらせん]]でイラストの美麗さとカスレア要素を引き継いだ[[月の色/Moonlace]]が登場した。

2014年3月1日 (土) 21:25時点における版


Pale Moon / 蒼ざめた月 (1)(青)
インスタント

ターン終了時まで、プレイヤーがマナを引き出す目的で基本でない土地をタップした場合、それは他のいかなるタイプのマナの代わりに無色のマナを生み出す。


「何もしないカード」と評された、カスレアの代名詞。これを引き当ててしまったならあなたの顔が蒼ざめてしまう。

基本でない土地から出す色マナ無色マナにしてしまう、というマナ拘束のカードなのだが、その範囲が狭すぎて、以下のようにさまざまな観点で使い物にならない。

  1. 妨害範囲が狭すぎる。
    • 点数で見たマナの量は減らない。
    • 効果が1ターン限りであり長期的な妨害にならない。
    • 対戦相手基本土地と無色マナしか出さない土地しか使っていない場合、何の効果も生まない。
    • その土地が持つマナ能力以外の能力に影響を与えない。
  2. 妨害の確実性が低い。
    • マナ能力対応してこれを唱えることはできないため、対戦相手がマナを出す前に使用する必要がある。
    • 一方で対戦相手は蒼ざめた月を唱えるのに対応して色マナを出すことはできる。
      • 上記2点は「1ターン限り」の具体的な悪影響とも言える。これらの理由から、インスタント起動型能力に対してはほとんど妨害にならない。
    • 対戦相手が特殊地形からの色マナを必要としない場合、無駄撃ちになる。
  3. カード・アドバンテージを失う。

また、対戦相手が色マナを出せる特殊地形をコントロールしていることが前提であるため、基本的に色マナの出る特殊地形を用いない単色デッキ相手では紙クズ同然。このカードが出た当時のスタンダードは単色デッキの全盛期であり、特にその弱点が際立っていた。

またレアであることも、これが嫌がられる大きな理由だろう。特にこのカードが収録されているネメシスは、同じマナ拘束カードでもトーナメントで活躍したほど強力なパララクスの潮流/Parallax Tideも収録されているなど比較的強力なエキスパンションだっただけに、パックからこのカードが出たときのショックは大きかった。

以上のように、本体の性能の悪さに加え、出た当時の環境、収録エキスパンションなど、あらゆる面でカスレアの名をほしいままにする状況が揃っていた。

似たコンセプトの優良カード

参考

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